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長期休暇について

2023年08月08日 09時12分54秒 | あれこれ考えること

ドイツでは夏にウアラウプと言われる長期の休暇がある
仕事が滞っていても担当者はウアラウプだから仕方ない
と、おおらかに見逃す共通認識があるようだ

だたドイツ中が一斉に休みなると観光地などは混雑するので
州ごとに休みのスタートが違って来るらしい
このあたりはドイツらしい

フランスでもバカンスといわれる長期休暇は当然のようにあるようだ
(どうもヨーロッパ社会はそうらしい?)

一年ほど前、ドイツの人にウアラウプについて聞いたことことがあった
「なぜ、ドイツには一月もの休暇が存在するのですか?」
「休暇についての法的な決まりがあるのですか?」

二番目の答えは忘れてしまったが、最初の問はシンプルな答えで記憶に残っている
「そうしないと、優秀な人が(会社に)来てくれないからです」

社会全体が長期休暇を許す気分に満ちていて
それは働くものの権利のように認識されている
その中でウアラウプのない企業は務める企業として選択肢にないのだそうだ

これらの習慣は長い時間をかけて労働者の権利として手にしてきたのだろうか
それとも、そもそも労働というものへの認識が日本のような
ずっと追求すべきもの、仕事があることは幸せという考えとは違っているのだろうか
(労働に関する観念はキルスト教もユダヤ教もそれほど肯定的なものではないような、、)

それにしても、皆がそう思えばこれだけのことが労働者が手にすることできる
という事実に羨ましさを感じてしまう

日本は社会全体が長期休暇を許す社会(多少の不便さを感じても)には
ならない、、と思えて仕方ない
休むことの不安(席が残っているか?仕事に滞りはないか?)は
実は皆が揃って覚悟を決めれば、ドイツのようになんとかなるような気もするが
そういう発想は一部の人にあっても、全体となると「皆と同じ圧力」が
圧倒的な力を発揮する気がする

GW、お盆休み、正月休み、これが日本の少し長い休暇の例だが
それは「Youは何しに日本へ」でよく見かけるような
長い休暇を楽しめる人たちとは根本的なところが違っている気がする

未来の日本は、ヨーロッパ人のように
長期休暇を安心してとれる社会になっているだろうか



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