パンセ(みたいなものを目指して)

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「安政の大獄」と「奸婦にあらず」

2018年06月17日 11時21分11秒 | 
どうも自分は、大成功した人物よりは少し運の悪い人物に惹かれるようだ
大津皇子・村山たか・土方歳三、、「こんなはずではなかった、」とこぼしたくなるような人たちなど
その中の「村山たか」に関心があって、これらの本を読んだ。


「安政の大獄」吉田常吉著は一次資料がふんだんに用いられて、権力闘争や時代背景の臨場感が凄い
読んでいるとハラハラして、まるで今そこで起きているかのような錯覚さえ覚える
現実的な対処法としての幕府の開国政策は観念的な攘夷思想の人たちと比べて
どちらのほうが適切だったのか、、明治維新とは何だったのかと少し考える機会になった。
歴史の教科書で覚えた印象とはかなり異なる。
でも、正直なところ、井伊さんやりすぎ、、あれじゃ、、、


安政の大獄の中心人物の井伊直弼に関わる人物として「村山たか」と言う女性がいる
舟橋聖一の「花の生涯」で知ったが、あの小説の主人公は井伊直弼ではなく村山たかだったとも個人的な印象
この人がとても興味深い、井伊直弼の愛人であったり、長野主膳の愛人であったり、スパイであったり、、
しなくても良い経験を嫌という程することになった村山たかは、最後は一人生き延びて京都の詩仙堂近くの
金福寺で尼さんになって、お墓もそこにある
ここには一度行ったことがあるが、この際もう一度行こうという気になった

右側の本「奸婦にあらず」は完全に恋愛小説。これは男では書けないタイプの内容(と思う)
人は理屈だけで動くもんじゃない、、肉体と感情をを持つ人間として、、自分にとって今大事なのは、、、
そこで下した判断を、外側からの人がとやかく言えるのか、、、

運の悪い人、、次に関心があるのは幕末の幕臣「小栗忠順」
この人とても頭の良い人だったらしいが、、運命とは残酷のようだ
以前購入したにもかかわらず積読状態になっているのが「覚悟の人」小栗上野介忠順伝(佐藤雅美)
この本、読むのは「今でしょ」というところかな


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