DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

モンゴル紀行-13

2013-02-26 14:14:05 | ButsuButsu
2008年8月21日(木)

いよいよ西モンゴル探訪の旅も終わる。

7時30分 朝食

少々足が痛い。

昨日の山登りがきつかったせいだろう。

古田さんとブライアンの言い争いも昨日で終わったはずだ。

男同士の喧嘩は、国籍が違ってもすがすがしいものだ。

飛行場まで送ってくれた運転手のTulgaaさんともお別れだ。

風貌と挙動がトドのようなので、ずっと「トドさん」と呼んでいた。

そう呼ぶと、本人は嬉しそうに返事をしていた。

おそらく生まれてこの方、トドなど見たことがないのだろう。

Tulgaa 54才 男
子供3人(男、女、女・・・私と同じや)
Uvs aimag, Ulaangan City
3-street 2/64 #60
Mongolia
電話99459292

ハドバータルが運動靴を盗まれたのは彼のせいだと言って、車代の値引きをしたらしい。

トドさんは、ちっとも嫌な顔をしないで対応していた。

値引きしても結構儲かったのだろう。

ウランバートルでモンゴル相撲の元チャンピオンだったトドさんが本気を出したら、ハドなどめじゃない。

9時30分 飛行機が出発した。

トドさん、さよなら。

ありがとう。

乗り込んだEVNIS92nは、ムルン経由でウランバートルを目指した。

11時30分 ムルン着、給油

12時15分 ムルン発

1時35分 ウランバートル着

私たちの旅は終わった。

これまでのフブスグル湖調査と違って、思った以上につらい旅だった。

僻地に近い西モンゴルでは、あれが普通なのだろう。

喧嘩までして疲れ切った古田さんとブライアンさん、この旅に付き合ってくれてありがとう。

いつものようにいい加減なガイドをしてくれたハドさん、おかげで面白かったです。
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富嶽

2013-02-26 10:57:57 | ButsuButsu
ニューオリンズからの帰途
羽田から伊丹への飛行機の窓に
くっきりと富士山が浮かんだ

今日はやけに快晴で
北岳を盟主とする南アルプスの山々も
白い山肌を美しく見せている

地面から屹立する富士の山は
確かに日本の象徴といえる容姿で
他を圧倒している

そこにはヒマラヤとは異なる美がある
それは日本の曲線美だ
このことが今日やっとわかった
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2月25日(月)のつぶやき

2013-02-26 04:23:44 | 物語
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上流と下流

2013-02-26 00:19:20 | ButsuButsu
世の中には上流と下流があるようだ。

政治は上流で、経済は下流。

行政は上流で、市民は下流。

科学は上流で、工学は下流。

それぞれにそれなりの意味を持っている。

以前、滋賀県琵琶湖環境科学技術センターに勤めていた頃のこと。

新年の挨拶に、新しいセンター長がこんなことを言った。

「このセンターには、科学はいらないのです。工学さえあればいいのです。」

アホらしいと思った。

確かに、万物は上流から下流に流れている。

しかし、下流から上流へのフィードバックがある。

それがなかったら、持続的に社会システムが維持されるわけが無い。

そんな組織に嫌気がさしていた頃、知事がセンター長にならないかと言って来た。

残念ながらと断った。

好きにさせてくれるなら別だけど、歯車になるつもりは無い。

上流から下流へは、エネルギーの流れでもある。

滝のように流れ、分流しながら末端まで届けられる。

一方自然界でもそうだが、下流から上流への流れはコストがかかる。

それは誰かが負担しなければならない。

上流と下流の社会の維持には上手な仕組みが必要で、どちらか一方では回らないようになっている。

下流から上流を見る目線がないと、社会はじきに枯渇してしまう。

音楽でもそうだ。

今回、ニューオリンズに来てしみじみわかった。

クラシックは上流で、ジャズは下流であることを。

だからこそ、ジャズは民衆に支えられている。
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