DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

モンゴル紀行-3

2013-02-16 10:44:39 | ButsuButsu
がたがたと機体を揺らしながら、ムルンに着陸した。

時刻は12時20分。

ここは、フブスグル湖へ行くときに起点となる町だ。

相も変わらず貧弱なトイレが迎えてくれた。

ハドバータルによると、20年も前から同じトイレなのだそうだ。

変わらないことも、モンゴルの特徴なのかもしれない。

12時50分、給油後、再び離陸する。

私の席の隣に、体の大きなおばちゃんが移動してきた。

ウランバートルから前方の席に座っていたが、窮屈でかわいそうな様子だった。

モンゴルおばちゃんと隣同士でウランゴンへ行くのも、旅情なのかもしれない。

ムルンから西へは、初めてたどる道である。

横に寝転がり始めたおばちゃんに席を譲り、前方に座っていた古田さんの隣へ移動した。

古田さんは、京都の「蔵」という高級料亭のオーナー兼シェフで、共にモンゴルへ来るのは3回目だった。

飛行機の窓際はキケンだという思想を持つ人物で、いうも通路側に座る。

私は窓際の席に腰を落ち着けて、景色の変化を楽しむことにした。

双発機に座る時には、なるべく後部の座席がよい。

前方だとプロペラの回転音がひどくうるさく、耳栓が必要なくらいだ。

飛行機が音速より遅いので、後方の音が追い越していくためである。

今の席は翼のすぐ後ろで半分しか視界がないが、それでも眼下に広がるモンゴルの台地が自然そのままに目に飛び込んでくる。

やがて雲の中に入った。

私たちは、ひたすら、モンゴル西方へ向かう。

2月15日(金)のつぶやき

2013-02-16 04:19:54 | 物語