DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

モンゴル紀行-12

2013-02-25 08:30:05 | 物語
2008年8月20日(水)

7時34分 キャンプ地を出発

北緯49.28815度、東経88.85825度、標高1806m

一路、フィチン峰を目指す。

8時24分 雪をかぶった山々が見えてきた。

北緯49.27172度、東経88.58884度、標高2777m

9時27分 小さな湖に到着

北緯49.10279度、東経88.23034度、標高2603m

これが最後の湖沼調査だ。
水温 11.34-11.37
pH 8.02-8.25
電気伝導度 91.8-92.0
濁度 0
溶存酸素濃度 9.79-10.51
塩分 0

11時00分 車で行ける最終点である山小屋に到着。

北緯49.18357、東経88.09195度、標高2723m

山小屋の横に狼の子供がつながれていた。

この周辺で捕まえられたという。

どうするつもりなのかは聞かなかったが、たぶん殺されるのだろう。

かわいそうな気がする。

ブライアンが、フィチン峰が良く見える峠まで登って絵を描きたいというので、ハドバータルが画板を持って付き合うことになった。

運動不足の古田さんはここが限界だ。

私はしばらく古田さんに付き合っていたが、間近に山を見たくなったのでブライアンらを追いかけることにした。

彼らはかなり前を進んでおり、なかなか追いつくことが出来なかった。

13時41分 途中で引き返すことにした。

北緯49.14272度、東経88.00739度、標高3037m

やがてブライアンとハドバータルも下山してきたので、一緒に山小屋に帰ることにする。

山小屋へ到着したのが遅くなったので、古田さんが大変心配していた。

ブライアンが遅くなったことを謝罪しなかったので、古田さんが怒り出した。

アメリカ人であるブライアンは、何故謝る必要があるのか分からなくて、二人が口論し始めた。

文化の違いかもしれないが、両方の言いたいことも分かるだけに私は何もいえなかった。

ブライアンは峠まで行って写生をしたが、とても寒くて絵を描いている最中にキャンバスが凍ってくるので大変だったようだ。

結果としてあまりよい絵もかけなかったし、往復でとても疲れていて古田さんの気配りに配慮できる余裕もなかった。

第一、何故古田さんが怒っているのかが理解できなかった。

一方、山小屋で長時間待っていた古田さんは、することもなかったのでひたすら我々の心配していたようだ。

それに出来れば今日は町まで降りて、ゲルに泊まりたかった。

二人は言いたいことを言い合って、最後に大人の手打ちをした。

少しはわだかまりが残っているのかもしれないが、長期間の遠征ではよくある話だ。

帰りは時間切れでゲル間で行けなくて、昨夜のキャンプ地で泊まることになった。

北緯49.29100度、東経88.85657度、2141m

明日は、ウランバートルへ帰る日だ。


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