自分の人生を振り返ってみると、ずいぶん無駄に生きてきたと思う。
24歳で南米に行き29歳でイギリスに行き、登山とか海洋学とかに熱中し、今では琵琶湖という小さな湖の研究をしている。
最初からこの道を選んでいれば、もっとましな仕事が出来たのかもしれない。
しかし自分という人格はできなかったのだろう。
面白いことだが、若いときはなるべく無駄を省いて、直線的に生きてきた気がする。
山にはまっすぐに登ることを好んだ。
結果的にはずいぶんと回り道をし、いろいろな経験をしてしまった。
おかげで多くの人と出会うことも出来た。
年をとった今は、なるべく無駄に生きようと思っている。
本を読むのも、時間をかけてゆっくり読む。
一行読んでは、筆者の意図を考えてみる。
若いときの100倍時間をかけて、一冊の本を読了する。
目的地に向かうときも、なるべく遠回りをする。
時間と空間を思い切り贅沢に使った生活に明け暮れる。
不思議なことだが、この方が無駄が少ないことに気がついてきた。
人生の残り時間が少なくなって、初めて効率のよい生き方に気がつく。
無駄に生きるということ。
それが私たち人間の宿命なのかもしれない。
24歳で南米に行き29歳でイギリスに行き、登山とか海洋学とかに熱中し、今では琵琶湖という小さな湖の研究をしている。
最初からこの道を選んでいれば、もっとましな仕事が出来たのかもしれない。
しかし自分という人格はできなかったのだろう。
面白いことだが、若いときはなるべく無駄を省いて、直線的に生きてきた気がする。
山にはまっすぐに登ることを好んだ。
結果的にはずいぶんと回り道をし、いろいろな経験をしてしまった。
おかげで多くの人と出会うことも出来た。
年をとった今は、なるべく無駄に生きようと思っている。
本を読むのも、時間をかけてゆっくり読む。
一行読んでは、筆者の意図を考えてみる。
若いときの100倍時間をかけて、一冊の本を読了する。
目的地に向かうときも、なるべく遠回りをする。
時間と空間を思い切り贅沢に使った生活に明け暮れる。
不思議なことだが、この方が無駄が少ないことに気がついてきた。
人生の残り時間が少なくなって、初めて効率のよい生き方に気がつく。
無駄に生きるということ。
それが私たち人間の宿命なのかもしれない。