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小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

自然教育園日記 その212 実験6 Zeiss/Sony 135mm F1.8 Aマウントの力

2021-11-14 21:22:13 | 写真日記
自然教育園日記 その212 実験6 Zeiss/Sony 135mm F1.8 Aマウントの力

2021-11-3
今日はFujifilm GFX100S + Zeiss/Sony 135mm F1.8 Aマウント(SONY Sonnar T* 135mm F1.8 ZA SAL135F18Z)

マウントアダプターFotodioxPro SN(a)-GFX 145g
重量 900g+145g+985g=2.03kg


レンズだけで985gですから、トータルで2kg。今回のテストで1, 2を争う重たさ。望遠レンズを付けた2kgとはちがいます。もっこりガラスの塊を持っているようなものです。機材を用意している時から、うんざり気分。しかし、そのシステムが生み出す絵はすごいですよ。今回のテストでもっとも修正が少なく、最もここにアップ率が高かった。やっぱり<伝家の宝刀>です。中一光学85mm F1.2と同様ボケの重層ができます。しかも圧倒的に色調がすばらしい。MF専用中一光学85mm F1.2と違って、Zeiss/Sony 135mm F1.8はSonyカメラではAFが標準的使い方ですから、ストロークが小さくMFでの焦点合わせはデリケートです。
周囲をカットしていません。Fujifilm GFX100Sに付ける他社レンズとして、その重さとMF故、推薦するかしないか迷いますが、本当にいい絵が撮りたいGFXユーザーは、間違いなく持っておくべきレンズです。


この写真なんて、種々のボケ具合、種々の色、種々の明暗が織り込まれていて、すごいと思います。ブログ程度の写真ではわからないかな?




























なんてことない草ですが、光に輝く色がちょっとだけ魅力的だったので、ススキとひっかけて撮影。そのままの感じが出ています。


F4


F1.8

上の絞り込んだ絵と下の開放の絵とどちらがいいか? 当方は下の方がいいと思います。


前景が暗い時は、思い切って遠景を飛ばして、わずかに形を残すのもいいかもしれない。


手前にちょっとですが、前景のボケをいれると絵の深みが出ると思いませんか?




皆素晴らしい絵と思うのですが、このままでは自然教育園の見手には全く伝わらないでしょうね。頭の中に図鑑写真が刷り込まれていますから、ボケなんて現物と違う変な写真と思うでしょう。9割が図鑑写真頭の人たちが見る自然教育園の写真展はいったいどうしたらいいのでしょう??


大口径中望遠レンズ、中一光学のF1.2、Zeiss/Sony 135mm F1.8 A-mount ときて、純正のGF110mm F2はどういう位置づけになるのでしょう。次回のお楽しみ。



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自然教育園日記 その211 実験5 中一光学 85mm F1.2の力

2021-11-13 17:53:49 | 写真日記
自然教育園日記 その211 実験5 中一光学 85mm F1.2の力

2021-11-2
今日はFujifilm GFX100S + 中一光学 SpeedMaster 85mm F1.2

900g + 1100g=2kg


このレンズはもともとGFX用のマウントですので、マウントアダプター無しです。
F16からF1.2まで絞りの幅がとても広く、それぞれの絞りで全く違う絵が生まれます。最近、Fujifilm GFXでは絞り、シャッター速度、ISOの露出の組み合わせをマニュアルで決めることが多くなりました。このレンズではこの3者の組み合わせにより、色調がコロコロ変わることもあり、マニュアルでやるべきと感じています。フォーカスもストロークの長いマニュアルですから、基本は三脚を立てて、一つ一つ撮影してゆくレンズでしょう。多くの場合に4スミに影が出来ますから、多少周囲をカットしています。
色調は当方の好みからいうと、Zeiss, Lica, Fujifilmに比べて上品さが足りないと感じます。中華レンズという先入観によるといけないので、もうしばらく付き合ってみます。今回、F1.2, F1.4, F2.8 , F4あたりを色々試していますが、それぞれに面白いボケの重層が見られて、この点はとても面白い。F1.2になるとボケの樽型が顕著になりますが、それも使いようで面白い。大口径レンズの訓練にはとても役立ちます。色調が今一歩なので、展示会用に使える絵を作るには、画質で勝負というよりは何か特別なアピールを付加する必要がある気がします。

このレンズを使いこなすには、相当付き合う必要がありそうです。玄人用レンズです。
しかし、重たい!

F1.2といえばCanon 85m F1.2の色調が恋しくなります。CanonをGFXに付けるにはアダプタ―がなんとも高くて躊躇しています。






GF110では出来なかったボケの重層が出来ている。F1.2の力だ。











近景が暗くて、遠景が明るい場合どうするという一つの答えとして、遠景に焦点を合わせ、ぎりぎりの明るさとする、これは水面の写りに焦点を合わせています。以下同様。







遠景を思い切って明るくぶっ飛ばしてしまうのも手かな。



F4ぐらいから絞りを調節して、前、真ん中、後ろのボケ具合を調節できるからこのレンズは結構面白い。







このレンズになると、暗い前景、明るい遠景でも結構うまく絵にしています。黒つぶれを回避して、Fujifilm GFX100Sのいいところを引き出しているように思われます。色調が今一歩、もう少しでいい線行くのに。

次回はFujifilm GFX100S + Zeiss/Sony 135mm F1.8 Aマウント 伝家の宝刀ですからお楽しみに。





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自然教育園日記 その210 実験4 ライカ テレエルマーM135mm F4の力

2021-11-13 16:51:06 | 写真日記
自然教育園日記 その210 実験4 ライカ テレエルマーM135mm F4の力

2021-10-29
今日はFujifilm GFX50R + ライカ テレエルマーM135mm F4
マウントアダプターはShoten L-M - F-G
重量 775g+150g+115g+510g=1.55kg 


オールドレンズはFujifilm GFX50Rに付けて問題ないかチェックして、なければFujifilm GFX100Sに付けるという流れにしています。
ライカ テレエルマーM135mm F4はライカのなかではもっとも安い価格ですが、結果はビックリです。はっきりいって素晴らしい。色がいい。色の透明性、バランスがいい。古いレンズであるのにFujifilm GFX50Rに付けても細密な描写を維持している。さらに独特な味があり、撮り方によりその個性が出てくる。ライカレンズはもっと追いかけてみたいレンズです。安いライカレンズを物色中だが、そう簡単には見つからない。
レンジファインダースタイルのFujifilm GFX50Rにレンジファインダーレンズ・ライカを付けると、なにかライカで撮影しているという雰囲気になって、玄人カメラマンになった気分になる。





包含する情報量が多いレンズで撮ると水面が美しい。
地上の写真が美しい、ハッとする絵が生まれる、修正してもどこまでも崩れず付いてくる、ライカはこんなレンズなのだなと思う。















実験4だけ写真が少なくなってしまいました。 さすがにF4だと、次回の大口径レンズのようなボケ重層は無理なので、撮れる場面が限られます。

次回はfujifilm GFX100S + 中一光学 SpeedMaster 85mm F1.2

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自然教育園日記 その209 実験3 Zeiss/Sony 24mm Aマウント

2021-11-12 17:21:42 | 写真日記
自然教育園日記 その209 実験3 Zeiss/Sony 24mm Aマウント
2021-10-30
今日はFujifilm GFX100S + Zeiss/sony 24mm Aマウント(Distagon T* 24mm F2 ZA SSM SAL24F20Z)

マウントアダプターはFotodioxPro SN8a)-GFX 145g
重量 900g + 145g + 555g=1.6kg


結論をいうと、その重量とビビッド(いきいきとした)&デリケート(繊細な)表現によってFujifilm GFXにとってZeiss/Sony 24mm Aマウントはとても貴重な存在でしょう。
重さ(555g)から言ってすぐ手が伸びるレンズで愛用レンズになりそうです。

この組み合わせは、純正GF23mmとほぼ同じ写角です。しかし、Zeiss/Sony 24mm Aマウントでは周辺減光がありますから、1~2割周囲をCutしているので、若干長焦点ということになり、実質20~24mmでしょう。一方純正GF23mmは実質18mmということになります。
一般論としてはFujifilm GFXに対しては純正レンズがベストです。わざわざレンズアダプタ―を付けて、MFで他社レンズを付ける意義は、①重量低減 ②違う色調、雰囲気を求めて。
Fujifilm GFX100SにZeiss/Sony 24mm Aマウントを付けた場合は、とてもデリケートです。もともとZeissはビビッド&デリケート、繊細な精密な描写が身上で、この組み合わせでもそのデリケートさがメリットにもデメリットにも働きます。
当方の広角レンズの使い方は①下から上を向いて撮影する。この時に木を下から撮ることによりパースを強調する。暗い木の影と明るい空が一画面に共存するわけですから、修正の仕方が微妙になります。今回の実験でも場面によって色調が全く違う結果になっています。②パースを強調する前景を入れて、パン・フォーカス的性質を使って遠景情報を十分取り入れる。これにより前景と遠景の対比の妙を作る。③絞り込んで、太陽を星形にしてアクセントとする。但し、このレンズは太陽光によるフレアの発生率が高い。

実質24mmというのはこのような広角レンズの特徴を使おうとすると意外に面倒で、中途半端です。18mm以下の方がこの特徴を使いやすい。

実質24mmは一つ前の実験2のフォクトレンダー10mmに比べると圧倒的に自然です。しかし、パースペクティブ効果、パン・フォーカスはそれなりに使うことが出来ます。18mm以下の様な明らかな不自然さを感じさせずに、そのメリットを滑り込ませることができる、とっても大人のレンズなのです。
純正でGF30mmというのがあり、重量がそれほどないので、ちょうどZeiss/Sony 24mm Aマウントに相当すると思われます。そのうちさわってみたい。GF30mmにはビビッド&デリケートは無いでしょうから、Fujifilm GFXにとってZeiss/Sony 24mm Aマウントはとても貴重な存在でしょう。当方にとっては、なんたって、Zeissの明るくて透明な色調は好きです。




















暗い前景と明るい遠景の時はどうしたらいいかな?


これも、暗い前景と明るい遠景。 紅葉の本番で今回の実験通りとすると、暗い前景と明るい遠景ばかりになりそうだ。Fujifilm GFX100Sはその階調性の高さから黒つぶれしにくいそうですが、このケースに役立っているのかもしれない?


前景をある程度のピントで、さらに遠景の情報をきっちり捉えている。




光があるとZeissは強いよ。

ここまで3種の広角レンズを実験しました。まだ広角レンズはCarl Zeiss Distagon15mm, 18mm, 21mmの3本があります(もう試写しましたが、Distagonも大したものですよ)。第二ラウンドで登場させるかもしれません。なんでいっぱい持っているのか、それは広角レンズは理想的なレンズが存在しないから、放浪の旅をしているのです。 Licaはどうか、Canonはどうか、まだまだ旅は続きます。

次回はFujifilm GFX50R + ライカ テレエルマーM135mm F4


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自然教育園日記 その208 実験2 フォクトレンダー10mm の力

2021-11-11 17:36:19 | 写真日記
自然教育園日記 その208 実験2 フォクトレンダー10mm の力

2021-10-29

今日はFujifilm GFX50R + フォクトレンダー HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical VM 

マウントアダプターはShoten L-M - F-G
重量 775g+150g+115g+312g=1.35kg  



オールドレンズはFujifilm GFX50Rに付けて問題ないかチェックして、なければFujifilm GFX100Sに付けるという流れにしています。
フォクトレンダー10mmはライカMマウントで10mmという超広角、312gという軽さ。
フルサイズ対応レンズとして130°写角、世界最広角ということになっている、10mmを中判カメラに付けると実質7mm程度になります。 今回は35mmクロップしていません、そのままの写角です。しかし、ここまで広角になるとこのレンズに固定でついているレンズフードが写り込んでしまいます。周辺減光もあるので、周囲を1~2割Cutしています。結局、実質10mmでしょう。
レンジファインダーレンズをレンジファインダータイプのFujifilm GFX50Rに付けるとなにかシックリなじみます。

これだけ超広角になると、情報伝達が目的でなく、全く非現実的な、新しい世界を生み出して見せることが目的になります。
最初、面白い面白いといっているうちはいいのですが、そのうち撮り手も見手も飽きてきます。見手に受け入れられる納得の斬新な絵をつくるのはそう簡単ではありません。

フォクトレンダーの超広角は10mm, 12mm, 15mmと使ってきました。どうせ新しい世界を生み出そうとするなら10mmが一番。312gと軽いから、どんどん実験したらいいと思います。この10mmは、12mmがII型からIII型にバージョンアップした時と同じ時期、5年前に発売され、デジタルカメラ向けに明らかに改善されています。色調はハードボイルドタッチ。細かいニュアンスなぞぶっ飛んでしまいます。もっと明るいタッチにしてもいいのですが、どうも色が美しくなりません。あくまでフォルムで攻めることになります。

















この辺は、周囲の不要な部分を大きくカットしています。パースペクティブ効果は減少しますが、周囲の傾きが超広角らしい雰囲気を出しています。


これも上の絵と同じ方向。


近景にピントを合わせても殆ど全体にピントが合ってしまうパンホーカス状態。


こういうフォルムで攻めるのがこのレンズでしょう。




星形太陽はお手の物。


周囲を全部入れるとそうとう傾きます。







自然教育園の見手に理解してもらうには到底無理なレンズですね。花や鳥や虫が歪んだら本物と違うと言って怒りますからね、彼らは。ほんとやりにくいよ。


次回はFujifilm GFX100S + Zeiss/sony 24mm Aマウント(Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA)
広角レンズにフォーカスして、比較します。

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