小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

Newアート考察 陶芸家と言われたくない陶作品を作る人が出展できる展示会はあるか? その1

2022-07-02 17:57:01 | 写真日記
Newアート考察 陶芸家と言われたくない陶作品を作る人が出展できる展示会はあるか? その1

当方の40kgの陶絵画をこれまで出展していた陶芸財団が受け入れてくれそうにないので、来年までに受け入れてくれそうな展示会を探さねばなりません。こんな目的で展示会を回るとはこれまでは考えもしなかった事ですが、ぶつぶつ言っている場合ではありません。

これが昨年陶芸財団展に出展した40kgの陶絵画。80cm四方

以下、4点が今年の陶芸財団展に出展した陶絵画。こちらはだいぶ小型化して15kg、 45cm四方。今日, 陶芸財団展にいってきましたが、昨年も今年も陶絵画であるのに、壁につるしてくれませんで、机に寝せてありました。 当方はあくまで絵画を陶器でつくっているのです。陶芸作品ではありません。どうしても吊るしてくれる展示会を探さねばなりません。










その1 Viva Villa




東京メトロ銀座線外苑前駅 徒歩5分のところにあるAoyama Galleryで開かれていた美術展にゆきました。4月のおわりごろだったか? 風の強い雨の日でした。

美術展の概要は以下の通り
<[Viva Villa ]2022美術展 私たちは最も自由な時代に生き、最も理想的な国を築き上げていますが、ただし昨今のコロナ渦により今まで以上にアーティスト同士の交流が減少し、発表機会も失われている現状です。まだ活躍的で敗北しない若いアーティストに発表の機会を提供させていただくため、若い世代のための公募展を開催させていただきます。自由になるために生まれた、Aoyama Gallery はあなたのために応援します!!!!
絵画系、彫塑系、工芸系、書系、デザイン系(5種目)の作品、どうぞ奮ってご応募ください。壁面に展示可能なあらゆる作品サイズは、300号以下です。彫刻などの立体作品のサイズは、長さ120cm以下、幅120cm以下、高さ180cm以下です>

インターホンで受付に連絡しないといれてくれません。エレベーターで5Fまであがると、中国系と思われる受付のお嬢さんが迎えてくれました。


700,000円P100号
この作品が一番大きな、重たそうなものでした。


税込価格:100,000円


23,000円

この写真を見て、当方の40kgの陶絵画を飾ってもらえる可能性が無きにしも非ずと思ってこの画廊をたずねたのです。しかしこの作品は小さな小さな軽い材質の物でした。



受けのお嬢さんに、40kgの陶絵画を飾ってくれますかと聞いても、当然ながら、店長に聞いてくださいとのこと。だれが作品を選ぶのですかと聞くと、全て店長が、自分の好みで決めるのですという返事。
なんとなく、いかにも青山の画廊が選びそうな作品でした。しかし、この画廊をレンタルすると1週間で242550円~と書いてあるので、だめもとで応募して、当選すればただで25日もかざってくれて、上手くゆけば作品が売れるかもしれないのだから、悪くない話です。名が知れているかは関係なく、ひとえに店長のおめがねにかなうか否かにかかっています。


その2 天王洲アイルギャラリー
5月5日に訪ねました。
撮影機材は
Fujifilm GFX100S+GF110mm

以下ボードウォークからの風景をいくつか。










天王洲アイル・ボードウォーク



寺田倉庫が運営するWhat Caffeのギャラリーにはいります。

WHAT CAFE × DELTA EXHIBITIOIN
TRI-FOLD


という展示会をやっていました。

企画概要
東京・大阪・京都の3都市を拠点に活動しているエマージングなギャラリーやディレクター陣を紹介するアートプロジェクト「DELTA(デルタ)」とのコラボレーション。本展ではCANDYBAR Gallery、EUKARYOTE、FINCH ARTS、LOKO GALLERY、TEZUKAYAMA GALLERYの5軒が出展し、ディレクターたちの審美眼で選び抜かれた新進気鋭の若手から実力派の中堅まで、17名のアーティストによる作品約100点が並びます。「TRI-FOLD(三つ折り)」をサブタイトルに掲げ、先鋭的なディレクターとアーティストのプレゼンテーションを1つの空間に折り重ねることで、アーティストとコレクター、アートファンをつなぐ「場」を生み出します。
出展ギャラリー・アーティスト

CANDYBAR Gallery (京都) / 勝木有香、高尾岳央、谷口典央
EUKARYOTE (東京) / 石川和人
FINCH ARTS (京都) / 黒宮菜菜、谷川美音、谷本真理、西太志、水谷昌人
LOKO GALLERY (東京) / 戸張 花、ハンス・アンダーソン、ユーソ・ノロンコスキー、ヴィレ・アンデション
TEZUKAYAMA GALLERY (大阪) / 大江慶之、加藤智大、小池一馬、山田周平



谷本真理 ¥260,000


谷本真理¥363,000

以下 Fujifilm X-T3 + Zeiss touit 12mm


谷川美音




石川和人




スチール作品


陶器作品 西太志 ¥418,000



同じく寺田倉庫が運営するTerada Art ComplexI/IIに回ります。休日はごく一部しか開いていませんでした。
木材を彫り込んだ立体造形です。一本の木を中心にしていますが、部分的に接ぎき木をしているようです。
作家さんと、三十三間堂の国宝仏像と室生寺の仏像の下半身のダイナミズムに関して議論しました。論点は前者の下半身は動きが抑制され、後者はダイナミックな動きがあるのは何故か? 前者は乾漆像で室生寺は木彫りですからむしろ前者の方が動きを付けやすい。当方は白洲正子の主張に目からうろこという話をしました。<古くは一本の木が神であり、その動かぬ一本の立ち姿が仏像には必要だったのだ、その後ダイナミズムの追求から慣習を破って下半身に動きを与えるようになった>ここの作家さんはこういう話は大好きなようで、会場の案内係の方はこういう話は先生の目が違うよといっていました。と言って当方が買えるわけでもなく、会場を後にしました。


立花光朗 「葉衣」









この作家さんは自己主張が半端でない。ここまでハデにするのも才能かもしれない。





この作家さん(USA?)は、上のような一般的陶器もありますが、下の作品は、本物そっくりですが、実は全て陶器作品で、素焼きに色付けしているそうです。






当方にはどうでもよく見える作品ですが、とにかく目立つこと、話題性、こんなことがこの世界には必要なようです。




この会場のタイトルはわすれましたが、これもなにやらとっても話題性をねらったタイトルだったようなきがします。

Complex I/IIはギャラリーの運営者が特定な作家さんと長期提携して作品を展示しビジナスとしているわけで、レンタルギャラリーとは一線を画すわけです。とくにComplex IIはとにかく目立たねば存在価値が無い。

寺田倉庫のアートとしてはWhat caféは登竜門、Complex I/IIは本番ですが、いずれもあくまでアートビジネスです。ビジネスになりそうな作品が生き残るわけです。ゴッホは生前は全く売れなかったわけで、ビジネス・イコール・アートの価値ではありませんが、ビジネスはビジネスでアートの一面として受け入れざるをえません。

もう少しクオリティーを上げれば、当方の作品でもViva Villa やWhat caféは可能性があると思うのですが、こういうところでいきなり40kgを飾ってもらうにはハードルが高い。そんな面倒なことするには相当インパクトある作品でないと難しい気がするのです。20kgならなんとかなるか?  Complex I/IIは40kgでも飾ると思うのですが、すくなくとも当面、実績なしの当方ではおよびでありません。
以下まだまだこの展示会場探しの旅は続きます。


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