そらいろの日々

育児とミステリ

青いエチュード・怖い絵

2016-03-31 | 読書記録
『青いエチュード』鮎川哲也
短編集。
「白昼の悪魔」最後まで読んだときにタイトル見てぞくりとしました。本当の悪魔は誰かっていう。
「黄色い悪魔」の密室トリックも好き。
「青いエチュード」
この、犯人が犯した一つの過ちを、確実に突く感じがたまらなく好き…探偵…すてき…

有栖川先生の『英国庭園の謎』の後書きで「五つの時計」について言及されていて、ずっと読みたいと思っていたのですがようやく読めた。
とてもおもしろかった…
謎が解けてしまえばなんてことないのだけど、時計のからくりがひとつひとつ暴かれていく過程が、目からうろこがぼろぼろ落ちていく感じで楽しかったです。


『怖い絵』中野京子
「我が子を喰らうサトゥルヌス」とか「メデューズ号の筏」とか、見るからに怖い絵よりも、一見全く怖くない絵の方が解説は怖かった…
ドガやコレッジョとか。
いや「我が子を~」は小さい頃家にあった美術の本で見てトラウマになったほど怖い絵だけど…
絵の背景を知ることによって、画面からはわからない怖さがじわじわと伝わるのが面白かったです。
クノップフの「見捨てられた街」は、解説読まなくてもなんか見れば見るほど不気味だな…







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