菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

迷い鳩

2010年05月12日 | Weblog
 
<つづき>
たとえ連絡が付いたとしても、関東からでは取りに来てもらうといってもかなりの時間がかかるし、なんといってもケガをしているようなので心配です。
「傷ついたハトだし、関東からは引き取りには行けませんから、処分して下さい。」
なんて、いわれたらどうしようと思いつつも、とにかく足輪に書いてあった携帯先に連絡を入れました。
「あの~、北海道から電話しているのですが、レース鳩と思われるハトがですね、傷ついておりまして・・」
すぐにピンときたらしく、早速手配するので住所を教えてくれということでした。
住所といってもこちらは全くピンとこなかったのですが、何でもハト専用宅配便があるそうです、ハトの居場所がわかると、専門業者が取りに来てくれるという仕掛けです。
でも、もう夕方。
こちらでは田舎なので大手の宅配業者以外は、定期便が一度回って来ると翌日になってしまいます。
(ちなみに午前中や夕方などの時間指定をしても、ほとんど時間通りには届きません。美馬牛地区は早くてもお昼過ぎ。)
ということで、またまた翌日まで玄関で飼うことになってしまいました。
餌を与える方法などを聞き、とにかく水とお米をあげることにしました。
環境が変わっているのとケガのためにかなりのストレス状態と思い、後は翌朝までそっとしておくことに。

そして次の日。
死んじゃっていたらどうしようと思いつつも、ドアを開けてみたらご覧の通り非常に元気。
同時にこの凛とした顔立ちはさすがにレース鳩そのものです。
お米もほとんど食べきり、周りにはウンチが散乱していました。
でも、良かった。一安心。
その後、予定通りお昼にペリカン便のハト急便がやってきました。
別れを惜しむ間もなく、専用の段ボウルに入れられ、「ではお預かりします」と言い残し、とっとと帰って行ってしまいました。
はたして無事に着くだろうか、またケガは治るだろうか。
少し心配ですが、また元気に大空を飛べるようになってもらいたいと節に願ったしだいです。

ハトは幸福のシンボル。
このところ天候不順が続いて心すさんでいたのですが、この迷い鳩のおかげで心はスカッと晴々になりました。