菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

白樺の花

2008年04月29日 | Weblog
 
昨日、今日と美瑛は冷たい雨がまとまって降りました。
カラカラ天気だったので、ある意味恵みの雨ともいえましたが、気温が低くストーブは全開状態です。
でも、明日からはまた春の日差しが戻ってきそうで、開花を待ち望んでいる桜たちはこの週末あたりに一斉に花開くと思います。

同じ開花でもこちらの写真は白樺の花。
「白樺なんて花が咲くの?」といった感じですが、これはまぎれもない白樺の花です。
まだ葉が出そろわないこの時期に開花して、夏頃には種になり飛び始めます。
種は雲母状になって下の方から散り始めますが、その量は半端ではありません。
窓の隙間などから家中に入り込んでくるのですが、この物体が何者かわかったのはつい最近の事です。

実はもっとやっかいなのは、この時期まき散らす花粉です。
本州では杉の花粉が一般的ですが、北海道ではこの白樺やポプラ、柳が特に多く飛び散ります。
幸いにも私は花粉アレルギーは無いので春を謳歌することが出来るのですが、周りにはこのアレルギーの人が沢山いて実に気の毒です。
有名な北大のポプラ並木も、この花粉などの影響もあり、切るか残すか大問題になったのも昨年の話です。

我が家の周りにも移住した当初から、白樺をずいぶん移植しました。
都会の人にはあこがれの白樺ですが、地元では厄介者の一つに上がっているほどです。
以前は花粉症などといった症状は記憶にありませんから、現代人の体質が変わってきたとしか考えられません。
原因を作っているのは白樺達ではなく、むしろ自分たち人間側にあるのかも知れません。

《白樺の花》CANON EOS-5D 70~200mm f2.8 RAW
 

蝦夷立金花

2008年04月27日 | Weblog
 
一昨日から寒波が入り込んで、寒い日が続いています。
これでも例年並みと言うことですから、今まで如何に暖かかったか。
月末までは寒の戻りがありそうで、もう少し辛抱が必要のようです。

この写真は蝦夷立金花。
読みにくい漢字ですが、エゾノリュウキンカ。
これならしっくりくるという方も多いと思いますが、本州でも高山の湿地などによく自生しています。
最も本州ではただの「リュウキンカ」ですが・・

この花は事務所前の雑木林の一角にも自生していて、こんな身近な場所で見られるのがいかにも北海道ですよね。
回り込まないと見えないのですが、先日観察に出かけたらすでに10日も早く咲いていました。
日差しが強かったので、曇った日にでも撮影しようと昨日出かけたのですがどうも様子が変です。
茎の部分からしおれており、ほぼ全滅状態。
そういえば昨日の朝は放射冷却現象が起こり、美瑛での気温は氷点下6度までさがったということで、霜にやられたようです。

ようやくアスパラも芽吹いたところですが、こちらもほぼ全滅。
予想以上に気温が上がったりまた下がったりと、困惑しているのは人間だけではなくて、むしろ動植物のほうが強いようです。

《エゾノリュウキンカ》CANON EOS-5D 24~105mm f4 RAW


ギャラリーオープン

2008年04月26日 | Weblog
 
本日4月26日、北西の丘写真ギャラリーをオープン致しました。

ここ2~3日気温が下がっており生憎の天気でしたが、日中は日も射してまずまずの滑り出し。
観光バスも連休入りとあって、昨日までとは比較にならないほどの台数です。
展示内容は少しレイアウトも変えており、新作の大型プリントを何点か増やしております。
また、昨年と入れ違いでYちゃんが新しくスタッフに加わりました。
Yちゃんは大学時代写真サークルに所属していたほどの大の写真好きで、大都会横浜から来てくれました。
今シーズンも、昨年同様華やいだ雰囲気で皆様をお迎えできると思います。

例年思うのですが、オープン時はいつもバタバタ状態です。
小学校の時の夏休みが終わる前の宿題を徹夜で行うような、そんなイメージです。
前もってもっと準備しておけばよかったと思うのは後の祭りですが、それでも何とか無事にオープンできました。

今シーズンも11月の上旬まで無休で開館いたしますので、昨年同様よろしくお願い申し上げます。


春霞-その2

2008年04月22日 | Weblog
 
今日の美瑛は26度。
道内でも美瑛町が最高気温ということで、暖かいのは良いのですがその異常気象に皆戸惑っています。

日中はギャラリーの準備などに出かけたのですが、まるで夏の陽気です。
半袖でも十分なほどですが、朝晩が冷え込むためにそれほど薄着をするわけにも行きません。
今朝の気温は5度前後、日中は26度ですからその気温差は20度を超えてしまいます。
「体調管理にご注意下さい」とさかんに気象予報士は言うのですが、こればかりはどうしようもありません。
「天に任せる他は無い」とはまさにこのことです。

今夕は久しぶりに撮影に出かけました。
なかなかスケジュールが合わなかったのですが、ようやく今日実現し最近写真に興味を持ちだしたスタッフのMちゃんも同席です。
春霞の落日を狙おうと出かけたのですが、この時期撮影を怠っているツケでしょうか、それほど良い条件にはなってくれませんでした。
丘の稜線にうっすらと雲がかかっているためか、くっきりとした太陽の輪郭が見えません。
この写真はその時のもの。

でも気を取り直して、次回再度挑戦します。

《落日春霞》CANON EOS-5D 70~200mm f11 RAW


春耕始まる

2008年04月21日 | Weblog
 
一昨日、そして昨日と釧路に出かけました。
残念ながら撮影ではありません。
ギャラリーのオープンも控えているのですが、今月に入って別件での打ち合わせや会議などが続いており気があせる一方です。
といいつつも、夜はしっかりと釧路名物鹿肉のルイベや今が旬のカニなどを堪能してきました。

さて、美瑛は季節外れの気温です。
昨日は24度で、今日の予報も同じです。

このところの陽気で一気に芽吹きが始まりました。
事務所前の雑木林はすでに萌葱色に変わってきています。
移住してからGW中に桜が咲いたのは一度だけ。
その時はなんと30度まで気温が上がったのを覚えています。
しかし、そのシーズンは冷夏。
ストーブを準備したのですがさすがにまだ8月ということもあって、火は入れずに我慢したことが蘇ってきました。
今年はそんなことの無いように祈りたいところです。

しかし、この気温は悪いことだけではありません。
雪解けが早かったことで、農作業も進んでいます。
例年ですとGW明けに一斉にトラクターが動き出すのですが、すでに今から本格稼働しています。
この作業を春耕などともいいますが、なかなか良いニュアンスだと思います。

今年の美瑛の丘はどんな彩りになるのでしょうか。

赤麦地ビールヌーボー

2008年04月19日 | Weblog
 
とにかく暖かいです。
気温はさらに上がって22度。
5月下旬から6月上旬くらいの温度ということです。
今日はモンシロチョウを見ました。
まだ庭先でクロッカスや福寿草くらいしか咲いていないので、きっとおなかを減らすことでしょうね。

さて、今日はご報告です。
美瑛のまぼろしのビールといわれている赤麦地ビール「赤麦鮮烈」が出来上がりました。
昨夜はメンバーが集まって、早速ヌーボーの試飲です。
地ビールは麦の出来や仕込みによって味が大きく変わってきます。
それがまた地ビールの良いところでもあるのですが、今年も美味しいビールに仕上がっていました。
今年は昨年より多い、限定6,000本です。
道の駅「美瑛・丘のくら」やペンションなどで販売いたします。

それと同時に、先日はラジオで赤麦一坪会員募集の案内を取り上げていただいたところ、道内はもちろんのこと遠くは沖縄からも入会したいとメールが殺到しました。
とてもありがたいと同時に、やはりメディアの力はすごいと改めて感じさせられました。

今年の赤麦も順調に育っております。
昨年は見事に色づいた赤麦を見ることが出来ましたが、今年はどうでしょう。
いまからとても楽しみです。

「赤麦を守る会」では2008年度赤麦一坪会員を募集しております。
詳しくはこちら「美瑛・赤麦を守る会」をご覧下さい。

胃カメラ

2008年04月18日 | Weblog
 
美瑛はこのまま春になってしまいそうな陽気です。
今日の気温は20度超え。
向こう一週間ほどは良い天気が続きそうで、今月末には旭川あたりでも桜の開花が始まりそうです。
美瑛は旭川の開花から4~5日は遅れますから、もしかしたらGW中に見頃になるかも知れませんよ。

さて、今回はモノクロ写真です。
といってももちろん風景ではありません。
昨日行った胃カメラでの検診写真です。
カラーはあまりにもリアルなので止めました。
結果はというと「全く異常ありません」ということで、内心ホッとしました。
でも、以前も書いたことがありますが、こう見えても胃弱なんです。
「酒の飲み過ぎだろう」というような声が聞こえてきそうですが、若いときからずっとそうでした。
自分ではストレスなどを感じるタイプではないのですが、意外にナイーブだったりして・・

何れにしても健康第一。
好きな写真も健康じゃないと撮れませんからね。(もちろんお酒もです)
皆さんも定期検診を行いましょう。


こいのぼり

2008年04月14日 | Weblog
 
一昨日はやはりうっすらと雪になりました。
昼過ぎから旭川で会合があり、それが済んで夕方美瑛に戻ってくる頃には丘一面真っ白になっていました。
夜にはすでに止んだので、春の大雪にはならずホッとしたところです。
昨日今日とまずまずのお天気でしたが、一時のような気温までは上がらないのでやや肌寒い感じがしています。
でも、これで平年並み。
以前が少し高すぎたんですね。

このところ美瑛のあちらこちらで目にするのが「こいのぼり」です。
都会では敷地などの関係もあり、ベランダなどに飾るのが一般的ですがさすがは北海道、規模が大きいんです。
竿の高さは優に10mくらいはあるでしょうか。
文字どおり「屋根より高いこいのぼり」です。

この「こいのぼり」はお隣のTさん宅のもの。
つい最近、男の子が生まれたばかりです。
昨日は近所の人達3人がかりで、その作業を行っていました。
私は事務所から窓越しに見ていただけですが、皆で助け合って暮らす。なんかほのぼのとしたいい情景です。
現代では少し忘れがちになっているのが美瑛には息づいています。

ネコヤナギ

2008年04月12日 | Weblog
 
今日は冷たい雨&小雪が降っています。

朝方曇りでしたが、予報通り雪がぱらついてきました。
暖かかった気温に慣れたせいか、かなり肌寒く感じます。
この調子ですと丘はうっすらとですが、積もるかも知れません。
明日は低気圧も去って日差しが回復するとのこと、暫しの辛抱です。
一気に春になっても楽しみが半減しますので、この寒の戻りがむしろ良いのかも知れません。
春はじっくりじっくり進んでもらいたいところです。

真っ先に春を告げる使者としてふきのとうを取り上げましたが、このあたりではこの「ネコヤナギ」もそれにあたります。
「ネコヤナギ」とは和名で、ネコの尾に見立てたことによるものだそうですが、あまりそうは見えませんね。(毛並みは似ているかも・・)
山間渓流などに生育する樹木で、早春に川辺で一足早く花を咲かせることから、春の訪れを告げる植物とされています。

今、美瑛川の川辺などで沢山見られ、ほぼ満開です。
もう暫くすると若葉も芽吹いてくるので、薄萌葱色に変わってきます。

《ネコヤナギ》CANON EOS-5D OLYMPUS マクロ90mm F2 f2.8 RAW 裏庭にて


ふきのとう-02

2008年04月10日 | Weblog
 
今日も気温が高く穏やかな天気でした。

このところデスクワークが続いていたので、思い切って外に出てみました。
日差しが無かったので部屋の中はひんやりしていたのですが、外はそれほど寒くもなく予想以上に快適でした。
例年草ぼうぼうとなる裏庭を、何とか今のうちから手入れしておこうという気持ちがあったからです。
白樺の手入れや、カラ松林の枝払いなどを行い、昨年前庭から移植したハスカップの木などを見て回りました。

この写真はその時目にとまった「ふきのとう」で、先日に引き続いての話題です。
ふきのとうとは、キク科フキ属の春の山菜。
(らしいです、HP調べですが・・)
雪解けとともに一番に顔を出すことから「春の使者」とも言われています。
最近ではふきのとうに含まれるポリフェノールが注目され、中でも「フキノール酸」が血中ヒスタミンを減らすことから花粉症に良く効くといわれているということです。
他にも、「アルカロイド」が多く含まれており、肝機能を強化し春のだるさ疲労を解消、また「ケンフェノール」も含まれており、これは活性酸素など、発ガン物質を除去し、健胃整腸の薬理効果も大きく、気管を正常に保つことから体質改善に効果的といわれているそうです。
(万能薬ですね、特に私のようなのんべには良いかも・・)

このあたりではニョキニョキと生えてくるふきのとうですが、意外に現代の健康ブーム食材にはぴったりかも知れません。
特にメタボや予備軍には救世食材なのかも知れませんね。(ぜひ食べてみます。)

《救世主ふきのとう》CANON EOS-5D OLYMPUS マクロ90mm F2 f2.8 RAW