西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

マスコミから見た反戦・平和運動

2013-06-22 20:28:14 | 反戦・平和
佐世保に「高問連」という団体がある。

定年まで労働組合で活動されていた方々が、仕事を辞めたあと単組のわくを越えて集まっていろいろと活動されている会だ。

「高齢者・退職者問題連絡会」というのが正式名称だと今日始めて知ったのだが、その「高問連」主催の講演会があった。

講師はNBC長崎放送報道部記者の関口達夫さん。



佐世保で市民運動や組合運動をする者は、みんなよく知っている方である。
私たちもよく取材の対象になったが、いつも運動する側からの視点で、決して権力側から物事を見るということがなく、取材を受けても気持ち良かった。

その関口さんの話しである。ぜひとも聞かなくてはと夫と出かけた。



関口さんは、「NBCに入社し被爆者や戦争体験者の話をきくまで、平和問題への関心は低く、政治への関心も低かった」と話された。

「しかし、日本人被爆者、強制連行された韓国人被爆者200人を取材、証言を聞き写真フィルムを見るうちに『追体験』をすることになった。自分は「心の被爆者」になったと思う。」と話され、具体的な証言を聞くことで非戦・核廃絶を思うようになっていったとも話された。



話の合間に、自身が制作された特集番組やニュース映像を織り込まれての講演は興味深く130人の参加者は、真剣に、時には笑いながら熱心に聞き入った。


昨今のマスコミ事情は厳しいらしい。
不況で人員が削減され、記者が一人という社が多くなっている。
記者自身に余裕がなく勉強する時間もない。だから、報道して欲しいときは、わかりやすく丁寧に説明して欲しいとも話された。

どこも大変なんだな~最近の記者のみなさんの様子を見ていたので腑に落ちる話だった。