西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

母々(かか)の手

2012-10-21 21:16:49 | 日記
結婚以来、転勤族の夫について長崎県内の離島を転々とした。

当時、陸の孤島と呼ばれていた大瀬戸、まだ本土と橋で繋がっていなかった平戸、そして玄界灘の荒波を越えてやっと到着する壱岐。

思い返せば、その土地その土地で地元の方にはとても親切にしていただいた。

息子は大瀬戸で生まれ、娘は平戸で生まれた。

平戸に転勤になったとき、夫の職場はもちろん平戸だったが、用意されていた宿舎は平戸の手前田平町にあり、台風がくると船が欠航して夫は職場から戻って来れない。

1歳にもならない息子を抱え、初めての土地で不安でいっぱいだった。

そんな時、自分の家の離れを貸してあげるという親切な平戸の人が現れた。
水道工事の仕事をされているMさんで、地元でも有数の地主さんだと言う話だった。

建て増し、建て増しして、広くなったような家だったが、8畳の座敷が4つも続いている部屋を貸してくださった。台所とトイレは別だったが、お風呂は共同で、赤ん坊がいるから、いつでもお湯が使えるようにと電気温水器まで付けて下さった。

そのMさんが、脳梗塞で倒れられたと聞いたのは、もう去年のことだったのだが、なかなかお見舞いにも行き出せずにいた。

秋晴れの今日、思い立って娘と夫と3人で平戸までお見舞いに行ってきた。






Mさんは思いのほかお元気で、右手が不自由になられていたが他は大丈夫だと言うことで、言葉も明瞭でとてもしっかりされていた。

Mさんのお宅を辞して、さあて、「お昼をどこで食べようか?」

そこで思い出したのが、生月大橋の手前にある「母々の手」
友人と一緒に一度行った事があったのだが、お休みだったのだ。



漁師のおカミさんたちが、夫が釣ってきた魚を料理したり地元産の野菜で天ぷらや煮物をしたりのバイキングなのだ。

ここは土日・祭日しか開かないという面白い食事処。

11時開店だというのに、私たちが行った11時15分にはもう満席だった。

ご飯が2種類、おかずは20種類ほど、もちろん自分で取りに行くセルフサービスなのだが、お刺身の盛り合わせが大皿で出てくる。そして、お刺身の盛り合わせのお代わりも自由なのだ。魚のアラの味噌汁もお代わり自由。

こんなバイキングは初めてだ。
何と言っても、魚が新鮮でお刺身の美味しいこと。

大分からだという初老のバイク野郎たちが10人も来店したけれど、席が空かずに外でずっと待っていたりした。

う~~~ん。美味しかったな~~。また、行きたい。

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