西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

私たち女の力

2015-12-14 20:58:18 | 石木ダム
今日は県の収用委員会だった。

地権者のみなさんも私たち支援者も男性陣はみんな、「27長収第7号事件」と記されている収用委員会の審理に出かけ、あとは少人数の男性と少人数の女性陣だけとなった。



「27長収第7号事件」って、どこの土地のことなのだろう?]

「うちん土地かもしれん。隣との間の道のことかな?」とT子さん。

「えっ、知らんと?」と私。

「うん、よくわからん。」

もうもう、皆さんこんな調子だ。自分の土地が取り上げられようとしていても、くよくよ悩まないし絶対に勝つと信じている。

だから、ここ「こうばる」のみなさん方が私は大好きなのだ。


10月20日には岩屋地区に予定されている迂回道路工事が入札され施工業者も決まり、いつ工事が始まるか予断を許さない状況になっている。



だから今日は残った女たちを中心に少ない人数で、メインゲート前に座りこみ、岩屋の監視小屋でも監視を続けた。



今日は風もなく穏やかで、着ていた厚手のコートを脱ぐほどの暖かさだった。

メインゲート前にしばらく座り込んでから、岩屋の監視小屋まで歩いてみた。



途中、ダム小屋でばあちゃんたちとおしゃべり、いいからと言うのに、ばあちゃんたちに漬物と南天を貰うことを約束させられる。何だかとてもおかしいけど、ばあちゃんたちにそんなことを言って貰うのはとても嬉しいことだ。




監視小屋から岩屋神社の方を見ると、朝日が山際から昇ってきている。



側溝には水が溢れるように流れているし、暖冬だからなのか側にはスミレの花も咲いている。




岩屋川も石木川も澄み切った水が流れている。





「忙中閑あり」ではないが、時間が止まったかのように感じられた。

このままこのダム事業が中止になったらどんなにいいだろう。

ばあちゃんたちが元気なうちにいいニュースを聞かせてあげたい。

みんなで祝杯をあげることが現実になるように、私たち女の力を出し切りたい。