精神病でも生きている

北海道で就労支援組織に支えられながら、鬱病の治療と経済的自立を目指す生活者のblog。
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2014年8月・夏休みの旅5

2014-09-19 12:45:45 | 北海道の風景
9/19(金)ときどき

旅日記2日目のさらにまた続きです。


旅日記 2014・8/27(水) 続き

再び山中に取り残されて、さらに1時間。
クルマを積んで運ぶ仕様の空荷トラックが通りかかる。
やった! アレならバイクも積める!

両手を大きく振って止まってもらい、助けを請うと、若い兄ちゃんが
「やー、助けてあげたいのは山々なんだけど、これからトラブッた別のバイクを助けに行くとこなんですよー。 そのお客さんを待たせるワケにもいかないんで、そのバイクを回収したら帰りに必ず寄りますから。」
なるほど、そうでもなければ「こんなトコロ」を「こんなトラック」が走ってるワケ無いよなぁ。
そのトラブッたバイク乗りだって、首を長くして助けを待っていることだし、ここは我慢だ。

バイク回収後のトラックを待つことにして、三たび山中に独り。
でも、救助の望みが持てる「待ち」なので、幾分気が楽だ。
とはいえ、あのトラックがバイクのトラブッた現場まで行き、バイクを積んで固定し、落とさないようにゆっくり戻ってくるということを考えると、30分やそこらでは帰って来ないよなあ。

そんなことを考えながら待っていると、予想通り1時間程してトラックが戻ってくる。
多分一緒に走っていたのであろう、もう1台のバイクも一緒だ。

「お待たせしましたー!」
「いや、助かります!」
「それじゃ、バイク屋か車両回収業者を探しますね」
とスマホを取りだす。

が、
「やー、最近スマホに変えたばかりなんで、まだ上手く使えないんですよねー」
え? 大丈夫?
「よっ、ほっ、あれ? こうかな?」
悪戦苦闘しながらも、なんとか当別町の車両回収業者を探し出し、電話することに成功。
途中で電話を代わり、S自身から状況を説明すると
「わかりました。これから回収に伺いますんで、絶対にそこを動かないでくださいね?」
とのこと。

救助の道筋をつけてくれたお兄ちゃんに深々と頭を下げて礼を言い、回収業者を待つことにする。
バイクを積んだトラックともう1台のバイクは、岩見沢市内のバイク屋へと走り去った。
こうして四たび山中に独り。
しかし、既に救助への道筋は立った。
もう、『ここで夜を明かす』というような心配はない。
希望を胸に回収トラックを待つことにする。

(続く)