紅しょうがの残日録

いい加減でアバウトで(^^♪

古墳と碑を歩く

2021年11月09日 22時59分08秒 | 日記

十数年の昔、来たことのある「とうてい山古墳」谷村と彦田を分ける小さな尾根の末端。海の見える小高いところにある。

この尾根を北へ三ヶ根山の前衛峰(ジャンダルム)ともいえる愛宕山に向かって緩く上ると証文岩がある。この地方の民話として、色々紹介されているが、証文岩は今まで行くことがなかった。はっきりした地図・導標がなかったように思う、今回はじっくり地図を調べた。以下は現地に会った案内図。右端(北方)点線のコースなり。

 

まずは、とうてい山古墳へ

 

地元の人が山畑(やまはた)へ行くための道

立派な導標である。金属やプラスティックでないところが好ましい。

 

こういう小高い丘の上

向こうの山は愛知こどもの国

白い建物は元グリーンホテル(現ヒルズホテル)や谷村の谷奥にある石切り場は既に採石は行われていない。

尾根の西側、彦田の集落とため池

柵で囲まれたとうてい山古墳

ツリガネニンジンは多い。

アカバナボロギク

 

埋葬者を葬る玄室。入り口には柵がしてあって入れないが奥まで覗ける。

 

古墳南側の広場

少し戻って証文岩を目指す。

 

古墳のある尾根の稜線を行くような道があったらしいが草に覆われ、途中から山腹を右に巻く山道を選ぶ。「荒神さん」があった。

 

ヤクシソウ

谷村から旧グリーンホテル方面スカイライン幡豆側料金所へ登る道路。

 

こんな石仏も見ながら谷村池の脇に出た。

 

谷村池から北へ沢沿いに行く道は軽四も通れる立派な舗装路で上流で沢を渉りUターンし採石場上で行き止まるらしい。Uターンの少し手前に下の写真のように白い角柱の導標があるのを最初見過ごした。左端が証文岩への道標。舗装路を登ってきて左手の道に入る。

 

切通し状の所を過ぎて・・・・

間もなく草刈りがされてなくて一度はあきらめた。

思案の末、草をかき分け行けば山へ登る階段と道標発見。

 

ヒノキ林の中、階段と手摺りロープがある。

大きな風化岩がある、これではない。

薄暗い植林帯を登る。途中からロープ柵は壊れていた。

これだ、証文岩! 樹木に覆われているが、向こうが透けて明るい。これはここが稜線上で、しかも向こう側は大規模な採石場があってすぐに崖になっていると思われるからである。

 

文字は全く見えない。1600年代に造られて風化で文字が見えなくなり100年後くらいに彫りなおされたそうである。以後また300年近いので。文字はごらんのとおり。石の大きさが背丈の倍ほどあり、自然石と思われる。

「證文」は導水路建設の経緯や村人たちの水利権など約束ごとが書かれたらしい。文面の周りに額のように数センチ削り込んだ痕跡が残る。よく見ると何か文字も微かに記されているやうにも見える。

証文岩を横から見る、左手は行って見なかったが採石場の崖上と思われる。

近くにはこんな風化による円みを帯びた岩がある。豊田市松平地区でよく見たが幡豆ではあまり見たことがない。

 

谷村池のの谷池脇に戻って来た。

谷村の集落

薬師堂の由緒

隣りには津島社の急な階段

 

薬師堂の階段 お薬師さんと言っていた。脇にセンリョウとツワブキの花。

古い石切り場。右端の岩壁には水が落ちていて薬師の滝の名残りかと思ったが現在は見えない。

明るい色の岩は最近崩落したようだ。

クロコノマチョウ?

 

 

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サルが道端にいる

2021年11月05日 23時42分41秒 | 日記

こんなのは初めて見ました。

アップにしてみるとアケビのようなものを食べているようです。

 

野生梨の大きさは3センチくらい、マメナシよりも大きいです。

 

テンナンショウの実

これはきっとイズセンリョウ

ツボミ

こちらは普通のセンリョウ

 

シイノキの大木

 

茶ノ木

 

 

 

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ホトトギスの物語

2021年11月02日 16時26分42秒 | 日記

これはこの辺の山にもあるホトトギスです。

 

 

ひとつの茎にたくさん咲く場合、葉の腋にひとつづつ花が連なります。

次に1000mほどの山に行った時に撮ったヤマジノホトトギス。ちょっと気高く感じがします。

 

 

 

次にわが家にあるやつです。昔、知人がくれたのがどんどん増えています。花は房状にまとまって付います。

 

 

 

家のホトトギスはどうもタイワンホトトギスというものらしいです。台湾杜鵑草、学名:Tricyrtis formosana )はユリ科ホトトギス属で台湾ではごく普通に見られる種で、日本では西表島に分布ということ。国内でも園芸用として植えられているそうです。

この家のタイワンホトトギスの葉が盛んに虫食いに会いました。

その原因はこいつです。形は恐ろしいです。うんこをぶら下げているのは愛嬌。花のつぼみのあるころにどんどん葉を食べ丸坊主に近くなりましたが花は無事に咲いています。アンテナのようなトゲが毒々しいですね。

 

 

その後この幼虫は姿を減らし、次のような蛹(サナギ)がいくつかぶら下がっているのを発見しました。幼虫が蛹になるのを「蛹化:ようか」ということを知りました。ネットで調べたら幼虫(いもむしなど)の形で枝などに留まり脱皮する形で枝に固定されるようです。サナギは枝に二点で固定され風に揺れないものもあり、こいつは一点でぶら下がっています。

 

こいつがある時、左に揺れ

右に揺れ

ブーラブラっというより、ピンッピンッピンッ言いう感じで自分で体を振っていました。羽化(さなぎが蝶になること)が始まるのかと期待して観察していましたが数分振っていて終わってしまいました。

余り近くで撮影したりしたので、止まってしまったのかよくわかりません。頭のほうの背中?に二つの金色の目玉のような模様が出てきています。

一昼夜経っても変わらずです。

 

幼虫が葉を食べたタイワンホトトギスと近くに植えてあるシロモジ。クロモジの枝に5、6個のサナギがぶら下がっています。これが何者なのか確認したくてしばしば観察しています。見ていない間にふ化して飛んで行ってしまわないか、全体を網で覆ってしまったらなどとも考えます。

実はひそかにこの幼虫~サナギは同じものかという疑いもあるのですが、ルリタテハでは ? と期待しているのです。ルリタテハは里山に行くとたまにお目にかかります。葉を閉じていると茶色の地味な蝶ですが、葉表に瑠璃色の弓型模様があり美しい蝶です。

以前家の庭でも見たことがありました。東・南アジアに分布、日本でも全国に分布します。

学名 Kaniska canace (Linnaeus, 1763 リンネさんの命名か)で、日本本土亜種 K. c. nojaponicum (von Siebold, 1824 シーボルトさんですね)として分類されています。ジャポニカムの前の「no」はカタカナの「ノ」に由来し、翅の青い模様の形を表しておるそうです。幼虫の食草はサルトリイバラが有名で、ユリ化のホトトギスも食草に入っています。

 

 

 

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