以前「サビタ」は北海道方言名と書きましたが、いろいろなサイトを見ていると、東北地方の方言名で、北海道に入植した人達の言葉が北海道に広まったとか書いてあります。
「ノリ=糊」の由来はこの木の内樹皮の粘液で、和紙を漉くとき繊維の接着液として利用されていたからといいます。とにかく、野生のアジサイ科でチャラチャラしていない姿に惹かれてこの酷暑の中をたびたび見に行っています。
最近「四葩;よひら」という言葉を知りました。アジサイのことで装飾花の花弁(ガクの変形らしいが)四片であることから、特に俳句で使用されるようです。
アジサイの装飾花が四片だということを初めて意識して見るようになりました。このサビタもアジサイ属で、装飾花の花弁はほとんど四片ですが本当の花(生殖用の花)は五片であるそうです。
1 葉序(葉の付き方)は対生であることがよくわかる。
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3 園芸品種のカシワバアジサイは、この木のように花が房状で似ていますが、全部が装飾花でしかも四片が八重咲になっています。
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5 四片(よひら)の装飾花
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8 四片の装飾花に対し、普通科花(生殖花)も開花しているが、五片であることがこの写真では判別できない。
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サビタの花は枯れても花は落ちず、いつまでも残っている。