空色野原

空の下 野原にねころんで つぶやく

国際連帯税

2008-06-10 12:38:36 | 元気になる人物伝
「国際連帯税」導入に奔走する元トレーダー
ソニー・カプールさん (33)

 金融市場へのわずかな課税で、世界の貧困が解決します──。
 7月の洞爺湖サミットを前に先月、来日。国境をまたぐ経済活動に課税して途上国援助にあてる「国際連帯税」への支援を国会議員らに訴えた。
 通貨を売り買いするトレーダー出身。「金融がわかるNGO」として、国際機関や各国政府から引っ張りだこだ。フランスなどが、国際的通貨取引への課税を決め、日本でも2月、連帯税創設をめざす議員連盟が発足。そんな流れの先頭に立つ。
 インド生まれの英国籍。父は国境紛争でパキスタンからインドに逃れ、財務省の役人に。母はミャンマーからインドに逃れた英語教員。難民のつらさを知る両親に「貧しい人を忘れるな」と言われて育った。
 英ロンドン大経済政治学院などで学び、金融界に入る。気候変動に苦しむインドの農民のためファンドも考案した。市場に流れ込むカネを貧困解決に生かしたい思いがつのり、29歳でNGOの世界に飛び込んだ。
「トレーダー仲間に正気かと言われ、NGOには資本家のスパイかと疑われた」。収入も激減したが、培った交渉力でNGOと政策担当者の橋渡し役に。先月、貧困と金融政策をつなぐ自前のNGO「DEFINE」もノルウェーに設立した。
 平等を愛した両親にならい、同居中のガールフレンドとも家事は折半だ。「貧困解決も家事分担も『ひとのため』じゃない。自分の心の満足を求め続けた結果なんです」(朝日新聞 08.5.12)


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6 コメント

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Unknown (りみ)
2008-06-10 16:16:14
私は疑い深いのかもしれません。
単に、世界の途上国の一部の上層部の人だけが潤うだけなのじゃないかって、思ってしまうのですよ。
スケールの大きい話がイメージできないだけかもしれませんが。
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そうですねー。 (ben-chicchan)
2008-06-10 20:19:06
ほんとに大きな動きになっていかないとそうですよねー。でも、大きな動きの一番最初って、たったひとりの想いからだったりするから、そんな動きの誕生の現場かもしれないと思うと希望にも思います。それと、インドの農民のためのファンドというのは、困ってる人に直じゃないのかなあ?連帯税に限らず、この方のそんないろんな工夫やアイデアがたくさんの出会いから盛り上がってゆけばいいですね!
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Unknown (のり)
2008-06-10 20:26:33
きっとこの人にはビジョンが見えているのでしょうね?そんな気がします。でも、ホントにホント?とも思ってしまいます。思いながらもなんだか、胸にぐっときてしまいます。
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そうですかー。 (ben-chicchan)
2008-06-10 20:58:27
胸にぐっとかー。この方の『ひとのため』じゃない、じぶんの心の満足を求め続けた結果、っていうのって、ひとつのエゴにもとらえられるのかもしれないんですが、『わたしはひとのためにやっている』っていうのもある意味ヘンなもので、生まれた意味とか、使命、に忠実であるという深さならば、同じ言葉でもまったく違う意味なのかな、とも思います。なんにせよ、その情熱、具体的な行動にやはり、ぐっときます。
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カプールさんの考えを実現しようとしています (勝見貴弘)
2008-06-10 23:17:39
はじめまして。国際連帯税に関する議員連盟の事務局を担当している者です。ソニー・カプール博士とは、私は不在だったのですが議連のメンバーが懇談会を持っています。カプール博士も議連のことを応援してくれており、日本が通貨取引開発税(CTDL)導入の先駆けとなることを望んでいます。

URLでソニー・カプール博士との勉強会の模様を、民間NGOのオルタモンドが報告しています。是非ご覧ください。

議連の最新の動きについてはTBしておきました。また国際的に大きな動きにはなっていませんが、ここだけの話、ブラジル、チリ、フランスなどから協力したいとの申し出を受けています。真に国際的なムーヴメントを移行させること。それこそが日本の役目かもしれませんね。
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勝見さん、ありがとうございました。 (ben-chicchan)
2008-06-11 14:05:44
一庶民として、何も知らないのですが、なんというかひしひしとふつふつと喜びが湧いてくる想いでオルタモンドやTBを拝見しました。ほんとうに、日本がそういったことで世界に貢献できていったなら、なんと自国に誇りが持てることでしょう。日本にはきっともっと、ノルウエーが仲介外交で存在感を現わしているような、平和的貢献の道があると希望を持ちたいです。そして、そういった具体的取り組みが学校でも紹介され、ぼくらも将来そういうことをしたいんだってこどもたちや若者が夢を持てるような、そんな日本へと脱皮していく世紀になるといいですね。
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