「ぼくには数字が風景に見える」D.タメット著 講談社
だいぶ前ですが、面白いTVをNHKでやっていた。
『ブレインマン』(イギリスのドキュメンタリー)
映画「レインマン」の主人公と同じサヴァン症候群の
ダニエル・タメットという27歳の青年。この本の著者。
でもレインマンのような自閉症の症状はない。
ダニエルは数字を色や形で感じることができる『共感覚』の持ち主。
彼にとって、数字の「1」は輝きで
正面で光をぱっと照らされたような感じがするし
「2」はただようような動き、「5」は雷のような激しさを感じる。
彼はニューヨークに行ったとき
「NYシティは数字の9みたいだ。大きくて圧倒される。」
とつぶやいた。
また、彼はどんな複雑な計算でも
一瞬にして計算せずに答えを出す能力がある。
それに数字がたとえ何桁であろうがそれが素数であるかどうかを
一瞬で見分ける力を持っている。
「素数はつるつるしていて、丸みがある。素数でない数字はざらざらしている。素数はとても気持ちがいいのです。」
素数とは、1とそれ以外の数字で割り切れない自然数。
たとえば、2、3、5、11など。100までは97を最後に25個あり
それ以降も無限にあるらしい。
わたしたちにとっては何の変哲もないページ上の白黒の文字や
発音された言葉の響きが
頭の中では鮮やかな色彩となってほとばしるという人がいる。
この人にとって「two」は青、「2」はオレンジ、「3」はピンクで、「traffic」は青でもあり茶色でもある。
この特殊な知覚は『共感覚』と呼ばれるもの。
共感覚とは、ある刺激を受けたとき
本来の感覚に他の感覚が伴って生ずる現象で
印刷された言葉や数字が色となって感じられたり
香りが形を伴ったり
話し言葉が虹色に見えたりする。
共感覚者<共感覚を有する人>にとって
新聞はただの白と黒ではなく
全面に赤やオレンジ、青、ベージュ、ピンク、緑などの
色が散りばめられたものに見える、と研究者たちは説明する。
共感覚者が本を読むと
ページがさまざまな色のついたパレットのように見え
時には文章の内容より
ページの美しさのほうに気をとられてしまったりもするという。
だいたい2万5000人に1人が共感覚を持つ
と考える研究者もいるという。
また共感覚者の割合はもっと多く
ほぼ200人に1人いる可能性を示唆する研究もある。
共感覚についてほとんど知られていないのは
共感覚者の多くが
自分の特別な知覚を認めようとしないからだという。
あるいは、自分が他の人と違うことを知って驚き
他の人もみな自分と同じ色とりどりの世界を見ているもの
とばかり思っていたと話す共感覚者もいる。
自分が思っているよりももっとカラフルで
ファンタスティックな世界を
実際に生きている人がいるのですね。
これだけ肌(?)で感じる人がいると、数字というものも
もしかしたらほんとは無機質なただの記号というだけでは
くくれないのかもしれません。
色だけでなく、味として感じる人もいます。
電話のベルを聞くたびに
ハラペーニョ・ペッパーとアボガドソースを包んだ
ブリトーの味がする、とか。(こっちはちょっとたいへんかも…?)
想像するだけでもスゴイこと。
けっこうインパクトありました。
だいぶ前ですが、面白いTVをNHKでやっていた。
『ブレインマン』(イギリスのドキュメンタリー)
映画「レインマン」の主人公と同じサヴァン症候群の
ダニエル・タメットという27歳の青年。この本の著者。
でもレインマンのような自閉症の症状はない。
ダニエルは数字を色や形で感じることができる『共感覚』の持ち主。
彼にとって、数字の「1」は輝きで
正面で光をぱっと照らされたような感じがするし
「2」はただようような動き、「5」は雷のような激しさを感じる。
彼はニューヨークに行ったとき
「NYシティは数字の9みたいだ。大きくて圧倒される。」
とつぶやいた。
また、彼はどんな複雑な計算でも
一瞬にして計算せずに答えを出す能力がある。
それに数字がたとえ何桁であろうがそれが素数であるかどうかを
一瞬で見分ける力を持っている。
「素数はつるつるしていて、丸みがある。素数でない数字はざらざらしている。素数はとても気持ちがいいのです。」
素数とは、1とそれ以外の数字で割り切れない自然数。
たとえば、2、3、5、11など。100までは97を最後に25個あり
それ以降も無限にあるらしい。
わたしたちにとっては何の変哲もないページ上の白黒の文字や
発音された言葉の響きが
頭の中では鮮やかな色彩となってほとばしるという人がいる。
この人にとって「two」は青、「2」はオレンジ、「3」はピンクで、「traffic」は青でもあり茶色でもある。
この特殊な知覚は『共感覚』と呼ばれるもの。
共感覚とは、ある刺激を受けたとき
本来の感覚に他の感覚が伴って生ずる現象で
印刷された言葉や数字が色となって感じられたり
香りが形を伴ったり
話し言葉が虹色に見えたりする。
共感覚者<共感覚を有する人>にとって
新聞はただの白と黒ではなく
全面に赤やオレンジ、青、ベージュ、ピンク、緑などの
色が散りばめられたものに見える、と研究者たちは説明する。
共感覚者が本を読むと
ページがさまざまな色のついたパレットのように見え
時には文章の内容より
ページの美しさのほうに気をとられてしまったりもするという。
だいたい2万5000人に1人が共感覚を持つ
と考える研究者もいるという。
また共感覚者の割合はもっと多く
ほぼ200人に1人いる可能性を示唆する研究もある。
共感覚についてほとんど知られていないのは
共感覚者の多くが
自分の特別な知覚を認めようとしないからだという。
あるいは、自分が他の人と違うことを知って驚き
他の人もみな自分と同じ色とりどりの世界を見ているもの
とばかり思っていたと話す共感覚者もいる。
自分が思っているよりももっとカラフルで
ファンタスティックな世界を
実際に生きている人がいるのですね。
これだけ肌(?)で感じる人がいると、数字というものも
もしかしたらほんとは無機質なただの記号というだけでは
くくれないのかもしれません。
色だけでなく、味として感じる人もいます。
電話のベルを聞くたびに
ハラペーニョ・ペッパーとアボガドソースを包んだ
ブリトーの味がする、とか。(こっちはちょっとたいへんかも…?)
想像するだけでもスゴイこと。
けっこうインパクトありました。