家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

中伊豆ワイナリー

2011-04-18 08:36:19 | Weblog
地元民O氏が仕事を終えて駆けつけてくれた。

地元民S氏から道案内はO氏に交代だ。

途中3台が一般道を選んだ。

残りモーガン5台がO氏のルノーを追いかける。

農道あり生活用道路あり。

わき道だから青信号の時間が短い。

こげ茶色のキャトルの後を白いキャンバストップのD氏。

D氏のモーガンは今回エンジンの調子も良さそうで、いろいろな所で「おおー、走るなぁ」と感心した。

続いてシルバーと濃紺のO氏。

40歳になるモーガンは老体ながらも元気だ。

A氏のプラス8は「ガルルルルルル」と吠えて急加速していく。

すべるような出足とコーナリングは思わず「美しい」と感じた。

続いてH氏のモーガンも「グオーン」と良い音で走り抜ける。

隣に同乗している奥様がこのあと、どう変化するのか気になるところだ。

嫌いになるのか、このスリルと躍動感が癖になるのか。

最後尾を走る私は常に列に、はぐれまいと神経を使った。

少し短めの一旦停止。

信号が黄色になった後、色の変化に気付くのが遅れ気味になった。

長い信号待ちで昨日と今日の出来事を思い出す。

10台のモーガンが走っているのをコンビニで休憩中のオートバイ一団が見ていた。

こちらは40歳代から70歳代。

あちらは10歳代から40歳代。

彼らの熱く強い目線を受けて

「あれがこれになっただけで心の中は同じだ」と言ってやりたかった。

夕暮れ時ほとんど渋滞ナシで東名高速道路に進入できた。

さてそれから驚いたことがある。

O氏は子供の頃から父親母親の運転する良い車に乗ってきた。

今でも、もちろんモーガン以外の素晴らしい車を足にしている。

彼は走行車線をノンビリ走りたい私の走法は気に入らない。

一応走行車線を走って前が詰まると追越しするという基本はあるが常に追い越し車線をガンガン飛ばしたいのだ。

ところが彼の車は40歳の御長寿で、思うように加速しない。

私が気を使って走行車線に戻っても、まだ追い越し車線にいる。

私も、もういちど追い越し車線に戻って次の車を追い越すということになった。

「スピリット」とでも言おうか。

車で走るとき熱い心が彼自身の初老の身体を許さない。

東名を下りた後でも私の車を追い越して右折していった。

ニヤリと笑って手を振って別れた。

「我先に」という若い頃の競争したい気分ではなく、充分にわきまえた上で、それでも自己主張をする。

「モーガン乗り」全般に言えることだが、その精神は尊いものだと今回のツーリングで感じた。

さてもう自宅だ。

もう一度アクセルを踏んでその加速を味わい放してエキゾーストノートを楽しんだ。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (山水)
2011-04-20 19:23:33
いろいろ感じながらの走行ですね 高度な趣味で一生まねのできない芸当です
返信する
山水様 (無職無収)
2011-04-21 06:52:40
車が替わっても同じような感覚で走っています。
ただヴィッツでは、あまり楽しくない。
揺れ 振動 騒音 体感温度 それらが伝わらないように設計されていますからね。
苦と表裏一体の楽。
返信する

コメントを投稿