家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

真夏の散歩

2021-08-04 10:47:10 | Weblog
真夏であろうとも散歩はしたい。
かといって、いままで通りのやり方では熱中症になりかねない。
傘だ、と思いついた。
日傘は女っぽくて、いかにもという感じが否めない。
そうだ雨傘でいいじゃん!
雨傘を挿して1000歩ほど歩くと周囲1000歩の公園がある。
その公園周りにはドングリ、クスノキ、イチョウ、ケヤキ、エノキなど背の高い樹木が立っているので日陰が多い。
午前中は樹木の西側を歩き夕方には樹木の東側が日陰になっている。
公園一周の内日陰が5分の4ほどだ。
傘を差すから帽子はいらない。
その分頭が涼しい気がする。
日陰に入ると傘を折りたたみ片手に持って歩く。
隣接する水路から10羽ほどのハトが飛び上がり私のほうが驚く。
カラスはおしゃべりで、やかましい。
私が傘を「バサッ」と音を立てて差すと慌てて飛び去った。
水路に通じるパイプの中に居たカニが私の傘の陰に驚いて身を縮めた。
たぶん天敵の鳥の陰と勘違いしたのだろう。
公園内の日陰にあるベンチには、おばあさん達のかたまりがある。
運動場にはグランドゴルフに興じる老人達がいる。
道路にはセミの死骸が転がっている。
よく見れば、まだ少し手足をモヨモヨと動かしている。
落下して時間が経っているものはアリによって解体されて、どこかに運ばれていく。
まだ生きているセミは活発に「シャーシャー」とか「ジー」と鳴いている。
両側に樹木がある場所を歩くと両耳に大音響のセミの声が入り込んでくる。
右耳の中に蚊が入り込んだように聞こえたのは鼓膜が耐えきれなかったのではないかな。
いろいろ観察しながら歩いていると楽しい。
だが同じところを7周もすると飽きてしまう。
今までの散歩道である川の堤防に行ってみた。
ここは日陰がほとんどない。
涼しいショッピングモールの中を歩くよりは変化があって面白いが同時に人間どもが捨てたタバコの吸い殻、お菓子の包み紙、空き缶なども目につく。
天寿を全うしたセミの死骸と同じとは思えない。