家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

待っていてくれる友

2007-10-06 09:41:28 | Weblog
「ゴメンね。いろいろ忙しくてね」

久しく来られなかったので、いきなり謝る。

義母の入院先の友70歳を訪ねた。

病院から出られないし電話も出来ない。

ただ私達の来るのを待っていてくれる。

「もう来ないのかと思った」と彼。

でもすぐに暖かく迎えてくれた。

廊下に貼ってある彼の絵を誉めたら体中が揺れてしまった。

嬉しいことが回りにも分かってしまうパーキンソン病。



94歳の友達は、既に私達のことが分からないようだ。

妻が手を取り「喘息はいかがですか?」と聞くと
「死ななきゃ治らんようです」と弱弱しく答えた。

そして合掌して「ありがとうございました」と言う。

感謝を持つ人間のしぐさは、私達のことが分かっていなくても、こちらの方がありがたく思えてくる。



昼食後昼寝前のひとときを楽しく過ごさせてもらった。

見舞いに来た我々の方が励まされたように感じた。

もうすぐ義母が亡くなって2年が経とうとしている。