◆凧で船の燃料節約！

凧が牽引する貨物船があるという記事を見つけました。

船の名前はベルーガ号。
公海上で凧を繰り出し，凧に引っ張ってもらうという
ことらしいです。

なんでも，一回の航海につき燃料費は１０～３５％節約
できるんだとか。
もちろん，その分だけ二酸化炭素の排出も減るわけです。

船会社にとって見れば，燃料コストは安く上がる上に，
環境配慮をPRできるわけで一石二鳥です。
いや，凧を使っているということでインパクトもありますね。


船は，公海上まで出るまでは通常のようにエンジンで
航海するのですが，一定の風が得られるようになると
凧を出すそうです。

凧の揚がる高さは１００～３００ｍ。
この高さが，風が強く吹く方向が安定しているんだとか。


凧はいろいろな方向の風がとらえられるように
パラグライダーのような形になっています。

凧の繰り出し，飛行中の方角調整，収納はすべて船上から
コンピューターで操作する仕組み。

凧が使える風速は２０～７４kmだそうです。


おそらく技術的にはそう難しくはないと思いますが，
これまで無かったのはどうしてなんでしょう？

凧の形状や適した高度など地道な実験が繰り返された
のでしょう。

こうした凧という基本的な技術が見直されるっていいですね。


※船を運営するベルーガグループのホームページでは，
凧が上がる様子を見ることができます。
⇒Beluga Group