環境セミナー・環境シンポジウム情報

今世の中で注目されつつあるエコや環境に関する情報を紹介

2/5@石川 石川植物の会講演会

2011年02月03日 | 大学・研究機関による
==================================
平成22年度 石川植物の会講演会
==================================

1.日 時   平成23年2月5日(土)13時30分~15時

2.演 題   「葉の集団の成長と老化:ネズミやサルの集団と同じ?」

3.講 師   小山 耕平 氏  石川県立大学特別研究員(植物生態学研究室)

4.会 場   石川県文教会館 4階
金沢市尾山町10-5  TEL:076-262-7311 

5.参加者   会員はじめ、どなたでも参加できます。

6.主 催   石川植物の会・石川県地域植物研究会・金沢みどりの調査会

 ※ご連絡!!
   講演会終了後、小山先生を囲んで茶話会(金沢ニューグランドホテル2階)を予定していますので、是非、気軽にご出席ください。
 ※駐車場について
  会場には駐車場がほとんどありませんので、バスなどの公共交通機関を利用されるか、周辺の駐車場をご利用ください。

【講演会要旨】

植物1個体上に存在する葉の集団は、様々な時期に出現した葉から構成されており、齢構成を持っているという。
それぞれの葉は老化する。若い葉は光合成能力が高く、古い葉では低い。すなわち、齢構成は葉の光合成生産能力と対応する。
この様な葉の人口動態を、以下の3点から考える。(1)誕生(=新葉の開葉)(2)老化(=光合成生産能力の低下)(3)死亡(=脱落)。

葉はなぜ老化するのか? 植物は(例外はあるが)上に向かって伸びる。ヒマワリを例に取ると、空に向かって新しい葉を
上へ上へと開いていく。すなわち、新しい葉は常に強光にさらされる。それに対し、古い葉は新しい葉の陰になっていく。
実は、植物個体内で若い葉の光合成能力を上げるために、古い葉の栄養(窒素)を移動させている事が分かっている。
すなわち、老化とは「古いものを犠牲にして、若くて良く稼ぐものに栄養を送るために」内発的に制御された過程である。同様に、
我々動物の寿命もまた、コントロールされた過程と言えるのだろうか?アカゲザルの寿命の決定要因を調べた近年の驚くべき
実験結果は、何を意味するのだろうか?

葉の集団は、葉の誕生・老化・死亡により動的に変化する複雑なものであると言える。
その集団の挙動に、なんらかの簡単なルールを見いだし、そこから植物1個体全体の光合成生産量の合計値を簡単な方法で
求めよう。私の研究では、ヒマワリ属の草本キクイモの葉の集団の人口動態と、英国のハタネズミの人口動態との間に、
驚くほどの共通点が存在する事が明らかになった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2/14(2/7締切)@国連大学 ... | トップ | 2/17(2/8締切)@国連大学 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

大学・研究機関による」カテゴリの最新記事