坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

    インテリアのご相談は HP『 インテリアの教室 坂野民枝 』へ

安土城址:人に見せる究極のインテリア

2008-03-14 | Weblog
織田信長が琵琶湖の東岸に建てた安土城。
本当の姿は、ローマ法王に渡した絵にあるはず。
その絵の行方が今もわからないから、ロマンを感じます。

 礎石のある部分が、地下になり、周りの部分に一階
 1/20の模型で、よくわかりました。
      本で読んでも、実感がないのですが、“模型”はよくわかります。
      普段の仕事でも、お客様が模型を見て納得されるのも理解できます。

 スペインの万博に出展した、実寸の天主の部分です。

 天主の1層目(5階?)
        漆の朱というより、反射しあって赤です。
         フラッシュ禁止でも、十分赤です。
         その中に金襴の襖絵、テーマは仏教です。
        仏様に全体が包み込まれるようです。    

 天主の2層目(6階?)
       金襴の中に建具は、象嵌細工(黒に赤と白の花柄がアクセント)
       テーマは、中国の儒教の教えです。

ここに上がるお客様はそれなりの身分の方。
その人たちを驚かせ、『すごいでしょ!』と、思わせるためのもの
だと想像します。長時間はいられない。
建築と付帯物のインテリアで、ここまでつくるのは 思い切りの良さです。
赤と金 それぞれに使うアクセント色 
時の第一線の芸術家、工芸家たちの力強さを感じます。

信長は 神仏さえも恐れぬ と言うイメージですが、
東洋の思想も大事にし、宣教師たちにも示したかったのでは?

       
 琵琶湖を眺めて。
        もっと高いところから見る景色は、さらに西を意識したのでしょう。

 
 滋賀県立安土城考古博物館 http://www.azuchi-museum.or.jp/main.htm 
      イタリアの教会の中庭風です。
      イタリアやフランスで感じるやわらかい空気とは違う。
      均一なタイル張だからでしょう。
      日本の公共の建物なので仕方がない
              レンガの風合いがあれば・・・