ジョギングの途中で、ふとバリに誘われた気がして、いつものコースを外れて公園に入った。
バリとお花見をした広場。一緒に見た桜は葉桜になっていた。
バリを見送ってからは、泣きながら歩いていた道だった。
心も身体も弱り果てて、歩くのがやっとだったのに、同じ道を走っている。
わたしは何も失っていない。
バリとの思い出は記憶としてわたしの中にあるもの。たとえ忘れてしまっても、一緒に過ごした時間は消えることはないもの。だから、大丈夫。わたしは生きる。
切ない決心を固めて走っていた目の前に、ふいに桜の花が現れた。
思いもかけなかった季節外れの桜。
もちろん、バリと見た満開の桜ではないけれど、いくつもの薄紅の花が枝を飾っている。
青い空にくっきりと、彼岸桜が可憐な花びらを浮き上がらせていた。
「何も終わっていない。」強い言葉がわたしの中に響いた。
「何も終わっていないよ。」優しい言葉が、相槌を打つようにリフレインした。
花を付けた桜の木は何本もあって、わたしは数メートルの彼岸桜の小道をうっとりと見上げて歩いた。
バリと過ごした、きれいな愛しい時間はまだ続いている。桜を見上げながら、実感していた。
その後、再び走り出して、散歩に来ていたダックスちゃんとすれ違った。
ダックスちゃんは笑顔で歩いていた。
その子の笑顔を見たとき、バリの笑顔、バリの温かさとバリの懐かしい重みが、ものすごいリアリティを持ってよみがえってきた。
バリが彼岸桜を見せてくれたのかな。
ありがとう、バリ。愛してるよ、バリ。
何も終わってないね。
今も大好き、バリ。
バリとお花見をした広場。一緒に見た桜は葉桜になっていた。
バリを見送ってからは、泣きながら歩いていた道だった。
心も身体も弱り果てて、歩くのがやっとだったのに、同じ道を走っている。
わたしは何も失っていない。
バリとの思い出は記憶としてわたしの中にあるもの。たとえ忘れてしまっても、一緒に過ごした時間は消えることはないもの。だから、大丈夫。わたしは生きる。
切ない決心を固めて走っていた目の前に、ふいに桜の花が現れた。
思いもかけなかった季節外れの桜。
もちろん、バリと見た満開の桜ではないけれど、いくつもの薄紅の花が枝を飾っている。
青い空にくっきりと、彼岸桜が可憐な花びらを浮き上がらせていた。
「何も終わっていない。」強い言葉がわたしの中に響いた。
「何も終わっていないよ。」優しい言葉が、相槌を打つようにリフレインした。
花を付けた桜の木は何本もあって、わたしは数メートルの彼岸桜の小道をうっとりと見上げて歩いた。
バリと過ごした、きれいな愛しい時間はまだ続いている。桜を見上げながら、実感していた。
その後、再び走り出して、散歩に来ていたダックスちゃんとすれ違った。
ダックスちゃんは笑顔で歩いていた。
その子の笑顔を見たとき、バリの笑顔、バリの温かさとバリの懐かしい重みが、ものすごいリアリティを持ってよみがえってきた。
バリが彼岸桜を見せてくれたのかな。
ありがとう、バリ。愛してるよ、バリ。
何も終わってないね。
今も大好き、バリ。
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