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〈この王子さまの寝顔を見ると、ぼくは涙の出るほどうれしいんだが、それも、この王子さまが、一輪の花をいつまでも忘れずにいるからなんだ。
バラの花のすがたが、ねむっているあいだも、ランプの灯のようにこの王子さまの心の中に光っているからなんだ・・・・〉
「生きてても、死んでてもバリが好きやで」
バリが病気になってからは、そう言って、バリを撫でていた。
うん。
バリは大切な家族だったんだから、ずっと胸に抱き続けていく。
もう少し吹っ切らなきゃいけないのかな。このままじゃいけないのかなって、不安になることもあったけど。
無理に思い出にする方が不自然で、辛いや。
王子さまがバラの花を心の中に抱いているように、わたしもバリを自分の中に抱いて生きていく。
愛してるよ、バリ。大好き。
〈この王子さまの寝顔を見ると、ぼくは涙の出るほどうれしいんだが、それも、この王子さまが、一輪の花をいつまでも忘れずにいるからなんだ。
バラの花のすがたが、ねむっているあいだも、ランプの灯のようにこの王子さまの心の中に光っているからなんだ・・・・〉
「生きてても、死んでてもバリが好きやで」
バリが病気になってからは、そう言って、バリを撫でていた。
うん。
バリは大切な家族だったんだから、ずっと胸に抱き続けていく。
もう少し吹っ切らなきゃいけないのかな。このままじゃいけないのかなって、不安になることもあったけど。
無理に思い出にする方が不自然で、辛いや。
王子さまがバラの花を心の中に抱いているように、わたしもバリを自分の中に抱いて生きていく。
愛してるよ、バリ。大好き。