紺野キタ 夜の童話

漫画です。

ある夜、アラサーの女性の元に、貸していた猫を迎えに貸猫屋が現れます。
女性は猫なんて飼っていない。借りていないと応えます。
実は貸猫屋から猫を借りたのは、彼女が14歳の時に亡くなった母親でした。
母親はまだ少女なのに両親を亡くしてしてしまう娘が不憫で、
「あの子が孤独を感じることがないように、
たとえあの子になにがあっても、無条件であの子の味方になってくれる
そんな存在が」と願って猫を借ります。
猫は姿は見えないけれど、母親の願い通り、かたときもはなれずいつも少女の一番そばにずっといつづけます。
そして、少女は見えない猫の愛情に守られておとなになり、猫は少女に寄り添い年を取り、貸猫屋が猫を迎えに来ます。

孤独なはずの少女の膝で猫がまるまって寄り添っている姿がとても美しいです。
最後のお別れに姿を見せた猫がおとなになった少女の涙を舐めとる姿が優しいです。



貸犬屋さん、わたしにはまだこの犬が必要です。
レンタルの延長をお願いします
・・・・・・持ち逃げできるものなら、世界の果てまでだって逃げる