バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

「申し訳ない」が先に来るって…

2016-08-29 | Weblog

リオ・オリンピックが終わって、日本選手団の団長でもあった、女子レスリングの吉田選手の、銀メダルに終わったことについて、聞かれた時の言葉です。

引用

「たくさんの方に応援していただいたのに、銀メダルで終わってしまって申し訳ないです

「日本選手の主将として、金メダル、取らないといけないところだったのに、ごめんなさい

「取り返しのつかないことになってしまって…」
「最後、自分の力が出し切れなくて申し訳ないです」

引用終わり

このコメント、おかしくないですか? 国を背負って、戦っているわけではないオリンピック。個人が力を出しきればそれでいいわけで、誰かに謝る必要はまったくないと思うのですが…。

個人としての感想は、悔しいとか、どこがまずかったとか、競技の当事者の生の言葉で、答えを出してほしかったとおもいます。でも、それをさせなかった何かがあるわけです。

誰に謝っているのでしょうか? 
国の威信とかを期待され、重圧がかかっていたからかもしれません。では、だれが重圧をかけたのでしょうか、それは、オリンピック担当大臣であり、全メディアであり、日本国民そのものではないでしょうか。

こんな屈折した感想を聞くより、銀メダルという栄誉に拍手を送るのが普通の感覚ではないでしょうか。
素朴な疑問です。

8月15日終戦記念日

2016-08-15 | Weblog

 今日の新聞、五紙:読売、朝日、日経、毎日、東京、の社説を読み比べてみた。一番、心に響いたのは、日経。

71年目の夏、戦後はいつまで続くのかという表題で書かれています。
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO06059300V10C16A8PE8000/

その最後に、下記の記述があります。

引用

戦争体験者が急速に減り、世の中には勇ましい発言をもてはやす風潮もみられる。戦後がいつの間にか戦前にならないためにも、日本がなぜ戦争へと突き進んだのかを考え続けねばならない。

引用終わり

これは私が、最近感じている危険な兆候であり、日本人が太平洋戦争の正式な総括もなく、若者に現代史の教育をせず、うやむやに戦後を過ごしてきたことへの反省でもある。ちなみに、ドイツは第二次世界大戦の国としての総括を行い、それに基づいて徹底的にナチスの犯した罪を糾弾し続けている。ドイツ国民は、一度はアウシュヴィッツを見てくるということが課せられているようだ。ドイツの国際的な信用の基本はそこにあると言えるだろう。

この間の天皇陛下の言葉で、ひとつ明確になったことがあった。それは、日本の読み方、発音。

天皇陛下は、三度にわたって、国名、日本を話されているが、三度とも「にほん」と発音された。

一説によると、NHKの中で、アナウンサーに「にっぽん」と呼ぶように示されたことがあるようだし、また、旧日本軍の呼び名として、「にっぽんぐん」と呼ぶ方が勇ましいとかの議論があったが、天皇が「にほん」と発音されたのだから、日本は「にほん」と決まったわけだ。気持ちが落ち着いた。

またしても騙されてしまった

2016-08-04 | Weblog

参院選で日本人はまた、見事に安倍さんに騙されてしまった。5兆円越えの年金基金の棄損など、マイナスのイメージの物事は、すべて参院選後へというのが功を奏して、またまた、日本国民は安倍さんに操られた。

野党のだらしなさがあったことは間違いない。民進党、こんな名前の党があったっけ…と思うような名前を付けて、ひんしゅくだった。

だが、本当にこのまま、安倍さんにまかしておけばいいのだろうか。

アベノミクス選挙と称して、一昨年の末に衆院選をやって大勝し、その後は言論統制、改憲、集団的自衛権の獲得に走った。安保法制が成立したときに、あれだけ盛り上がった反安倍内閣の風はぴたりと止まった。安倍さんに、「3か月もたてばみんな忘れるさ」とうそぶかれたとおりだった。

参院選も、経済をテーマにして大勝したが、今回の内閣人事でわかるとおり、戦前回帰への布石をちゃくちゃくと打っている。稲田防衛大臣、危険な右に偏った人が日本の防衛戦略を練るという。彼女は、右翼政治団体「日本会議」の国会議員懇談会のメンバーでもある。

安倍さんは経済成長2%を掲げ、経済に圧力をかけているが、GDPの成長率は1.3%。人口が減り、将来不安が高まる中で、消費に向かう人は減る。大国であろうともがいても、世界の中で日本の相対的な地位が低下しているのは否めない。身の丈にふさわしい、生活レベルの高い、北欧なみの中くらいの国を目指すのが妥当ではないだろうか。

ついでに書いておくと、東京都知事選で大勝した小池百合子氏も日本会議のメンバーだ。右に傾斜した二人の女性が、重要な地位に付いた日本は、今、曲がり角かもしれない。




<日本会議 国会議員懇談会メンバー wikipedia>