バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

日本人はみんな例外なく神道を信じている?

2006-08-12 | Weblog
靖国神社がなにかと話題になる今日この頃。

・小泉さんは8月15日に参拝するという公約を守るのか
・次期総裁の安倍さんはこっそり4月に参拝したそうだ
・参拝は第二次大戦へ至る日本の歴史を肯定するものだと中国、韓国
・政治と経済は分離して扱うべきだ
・A級は分祀すべきだ
・宗教法人からはずして国家管理へ持っていく
・別の追悼施設をつくるべきだ
・参拝は心の問題です
・昭和天皇は・・・・・・・・・・
とかいろいろだ。

この議論に入る前にすべき重要な議論があると思う。
それは、戦争で死んだ人たちは、例外なく靖国神社に英霊としてまつられるという仕組みが、戦後憲法の保障する「信教の自由」に抵触していないかという疑問だ。
この点の議論がないのは全く不思議。

戦死した日本人の中に仏教徒はいた、クリスチャンもいた、儒教信者もいた、イスラム教を信じていた人もいたかもしれない。勿論神道を信ずるものも、そのほか多くの無宗教者も。

にもかかわらず、日本のためになくなった戦争犠牲者を機械的に全て神道の英霊として、合祀するとする国、厚生省、靖国神社に対して「信教の自由」という観点から議論をぶつける学者、宗教家、評論家、ジャーナリスト、野党、政治家、弁護士もいないように見える。

これって不思議ではないですか。


多様性の重要さ

2006-08-03 | Weblog
最近、私たちの住んでる日本に於けるいろんなところで、選択肢の無さに気づかされることが多い。
どちらかといえば、日本中モノ・カラーといえなくも無い。

たとえば、
モノ・カラーの代表は、ポスト小泉の、自民党の党首:総理大臣の選挙。
投票者は議員、党員だから、あまり一般に関係ないように見えるかもしれないが、それは大間違い。
広く国民のアンケート調査とか、世論調査の結果に投票者自体が配慮する、もしくは迎合する。

どういう根拠からか、広く国民に安倍さんが高く評価されているようだ。政治実績はほとんど無い。
彼の政治の方向は垣間見えるが、どうも国民は「かっこよさ」とか「歯切れの良さとか」に高い評価を与えているように見える。
そして、国会議員を始め、投票者がそちらへ、どどっと流れているようだ。
本当の対立軸は無く、マイナーな人たちがにぎやかし(?)に立候補するようすを見せているに過ぎない。これなどは、まさに選択肢の無い選択を迫られているように見える。

では野党サイドはどうかというと、これまた自民党に対する対立軸になりえないから、意気が上がらない。国民も見向きもしない。政治全体がモノ・カラーだ。

たとえば、
日本の外交姿勢。
日米同盟が全てかのようだ。ここにも選択肢は無いようだ。
もともと「日米同盟」などは無い。「日米安全保障条約」と関連する法律があるだけだ。
しかし小泉さんは、それを「日米同盟」となずけ、自衛隊をイラクまで進めた。

日本の外交の基本には、「国際協調」があるはずだ。しかし、アジアの中で、アメリカ一辺倒で孤立の道を歩んでいるようだ。ASEAN諸国はもとより、中国も、韓国自体も本当は日本のモノ・カラー化に戸惑っていると感じられる。アメリカもまた、ある所ではアメリカ一辺倒を危惧しているところも見える。
戸惑っていないのは、選択肢の無い日本の国民なのかもしれない。特に若い世代には、自分には関係のないことだと、考えることを放棄しているかのように見えることが多い。

いろいろな選択肢の中から、いろいろな観点で比較検討して、自分の判断を加えて、何かを選ぶのが当たり前。しかし、そうではないことのほうが多い。

自民党の党首選びに関する、街頭での簡易なアンケートなどを見ていると、「なんとかく」、「スマートだから」とか、これからの日本と託する人を選ぶにしては、あまりにも感覚的だ。

多様な選択肢をなくした、選択は大きく振り子のように揺れるから、他の国の人はハラハラしながら見ているに違いない。

できるだけ早く、選択肢がいっぱいあって困るという世界に入って行って欲しいとおもう。