サミットのついでに、オバマ大統領は広島を現役米国大統領として、初めて、広島を訪れた。
彼にとっては、自分のノーベル平和賞の受賞を裏打ちするために、広島でスピーチをした。爆投下に関しての反省は全くなく、彼のとっては、核廃絶の未来に向けての宣言となった。自分の意志通りの訪問だった。
安倍さんは、オバマ広島訪問を、あたかも自分の外交の成功を誇示するように、この訪問を使った。日本国内では、大うけのようだ。
5月末の世論調査によれば、各調査とも、安倍内閣の支持率が、軒並み上がった。
日経:支持56% +3ポイント
毎日:支持49% +5ポイント
共同:支持55% +7ポイント
まあ、気のいい日本人は、内容はともかく、ほろっとさせられてしまって、安倍さんを讃えたということになる。
自分の頭で考えて、彼の政策の何がよくなったのか考えてみてほしい。何も変わってはいない。この広島訪問は、単に人気取りの道具にしかなっていないということを知るべきだろう。参院選も近いから、安倍さんはホクホクだろう。
外国メディアは、オバマ広島訪問の安倍さんの利用の狙いについて、
9条をないがしろにした(N.Y.T.)とか、
第二次大戦以前の姿への回帰の兆しだ(W.P.)と受け取っている。
どうも日本人は、情に流されて、冷徹な目を失っているようでもある。