バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

日本の夏と「おもてなし」

2014-07-27 | Weblog

 円安で、外国からの観光客も増えたようで、観光を目玉にしようという日本にとっては喜ばしいことです。しかし、夏っていうと、問題が山積。

 まず、成田とか、羽田に降り立ったら、何が待ち受けていますか。耐えられない暑さと湿気。先ず空港で、蒸れたぬれ雑巾のようなもので顔を拭かれる、そんな感じがする。肌にまとわりつく湿気。気持ちが悪い歓迎です。



 外国の人に日本に来てもらいたいのは、春か秋。最近の温暖化による気候変動で、日本が誇った(過去形)春と秋は、無くなった。四季の国、日本は、長い冬と、長い夏に押し込められて、春と秋が、短くなってしまった。冬もいいかもしれない。

 町に出ると、人、人、人に圧倒される。記憶では、香港以外では経験できない人の密度だ。こんなに人が群れているところは少ないのではないだろうか。

 人のことを書いたけれど、町に氾濫する余分なもの、それは音。感じないかもしれないが、雑音の真ん中におかれているように思う。横断歩道を渡るときだって、「もうすぐ信号が変わります。お早めに横断ください」とかいう。全く余分なことだ。

 気になる電車のアナウンス。「次は目黒、東急目黒線は乗り換えです」…てなことを、当り前のようにやっている。親切だと思ってやっているのかもしれないが、ガキではあるまいし、そんなことは余分なこと。

 電車のホームで流される発車を知らせる電子音も余分。時間が来たら、音もなくドアを閉めて発車すればいいのだ。日本中、音が氾濫している証拠でもある。ついでに言うと、出発に際しての、「駆け込み乗車はおやめ下さい」も余分だ。

 音で、一番気になるのは、若い女性の高く甘ったるい物言い。

 かわいい表現だと思っているのかもしれないが、馬鹿に見える。レディーはキャアキャアとは言わないように躾けられている。人前でキャアキャアいうのは、レディーではなく、ガキ。魅力ある女性は、どちらかというと落ち着いたアルトの声だ。

 テレビの音作りも、キャーとワーとか言っていれば、かわいいし、嬉しいし、すばらしいもののように考えているらしい。

 美味しい表現なども嘘っぽいところが、どの局を見ても見られる。噛んで、呑みこんで味わう間もなく、コメントする前から目の玉が飛び出るようなリポーターが何と多いことか。



 特に夏、気になるのは、町の真ん中にネットをかけて置かれている生ごみ。ビニール袋の山。こんなに醜い物を、客が通る店の真ん前に出しておかなくてはならないとは。

 オリンピックで名をはせた「おもてなし」。実は、その質が問われているのだ。

やはり思っていたことが現実だった

2014-07-16 | Weblog

僕が感じていたことは本当だった。NHK「クローズアップ現代」は政府からの圧力を受けていたのだ。

政府が、言論に口を挟んでいた事実が、ひょんなことから確認が取れた。それを書いておきたい。政府は気に入らないことはメディアに言わせないという意図の表れだろう。

この「民度は?」で前回(2014年07月12日)のカラム:
木で鼻をくくったような安倍さんの言葉「安倍語」』で、僕が書いたことの裏付けが取れたということだ。

 前回、僕は「集団的自衛権の安倍発言」について、こう感想を書いている。

>思い出すのは、NHKの「クローズアップ現代」

>国谷さんが、やっと核心の質問をしようとした矢先、記者が割って入って、質問を封じた。 国谷さんは、「米艦を援護すると、仮想敵国は日本の自衛艦を敵と見なして、攻撃してきませんか?」 「それは戦争ではありませんか?」という質問をしたかったに違いない。しかしNHKの担当記者が割って入った。そして、その質問が出来ないようにそらした。

>NHKの記者がバカなのか、上からの指示で、安倍さんが逃げている質問には、入らせないようにしたとしか思えない。自由な発言など、出来ない世界を作り上げている安倍さんが見える。

同じことを感じて、記事に書いている新聞がある。今日の朝日新聞の速報、
「クロ現」への官邸抗議はないというコラムを読んでいただきたい。



2014年7月15日朝日新聞
〈速報〉籾井勝人NHK会長、期末報酬辞退した件明かさず
http://www.asahi.com/and_M/interest/entertainment/Cfettp01407150053.html?iref=comtop_fbox_u01

この記事の終わりの方で、

>写真週刊誌に今月3日放送の「クローズアップ現代」に出演した菅義偉官房長官に対し、国谷裕子キャスターが集団的自衛権について鋭く質問したことについて、秘書官からクレームが入り、籾井会長が菅氏に謝罪したと報じられた。この報道について籾井会長は「そういうことはまったくない」と全面的に否定した。

と書いている。


政府が、クローズアップ現代の国谷さんのインタビューに圧力をかけていたことが、結果としてばれてしまったということだ。籾井会長は政府に詫びを入れていたのを否定して、逆にその事実を確認してしまったのだ。

安倍さんのお友達の発言は、信用してはならないということだろう。

木で鼻をくくったような安倍さんの言葉「安倍語」

2014-07-12 | Weblog

安倍さんの記者会見などでよく耳にする、常に、一言一句、全く同じ言葉で、質問に答えているのを、腹立たしく、また、記者のふがいなさを感じられてはいないだろうか。

どうしてもかみ合わない、会話。質問と応答。同じ言葉のくり返しで、本筋は隠されたまま。いたたまれない気持ちになってくる。

今回、毎日新聞 が、その事象をうまくとらえて、記事にしている。

安倍さんの質疑応答のそっけなさ、決まりきった文句を喝破しているので、紹介したい。少々長いが、読んでみてください。

記事タイトル:
特集ワイド:続報真相 集団的自衛権行使で犠牲は? なぜ解釈の変更でいいのか? 核心答えぬ「安倍語」7月11日

引用
:以下は筆者の解釈


 記者「自衛隊員が戦闘に巻き込まれ、血を流す可能性が高まるという指摘があるが、どう考えるか」
 首相「今次閣議決定を受けて、あらゆる事態に対処できる法整備を進めることによりまして、隙間(すきま)のない対応が可能となり、抑止力が強化されます。我が国の平和と安全をそのことによって、抑止力が強化されたことによって、一層確かなものにすることができると考えています」
:問題のすり替え 抽象化 答えていない

中略

外国通信社の記者も「平和を守るためには犠牲を伴う可能性もある。国民はどんな覚悟を持つ必要があるか」と尋ねたが、やはり直接の答えはなく、首相は「彼ら(自衛隊)は私の誇りであります。今後とも日本の国民を守るために、命を守るために活動していただけると確信をしております」。
:犠牲に触れる質問には正面から答えないと、決めているかのようだ。

中略

民主党の海江田万里代表。「油(石油)のために自衛隊員に命を捨てろというんですか」。少し色をなして応じた首相の言葉はこうだ。「機雷の除去は危険な任務であります(中略)自衛隊の諸君は身を危険にさらしながら日本人の命を守っているんです」「彼らに愛する家族がいることを私は知っています」。かみ合っているだろうか。
:全くすり替え 答えになっていない

中略

歴代首相の発言を分析した「政治家の日本語力」の著書がある信州大の都築勉教授(政治学)は「論点をずらすのではなく、例えば『安全保障上のさまざまな事態が想定されるから、心積もりをしてほしい』といった言い方で国民の理解を求めることが首相の役割なのでは」と言うのだ。
:国民に分かってもらおうという気持ちは全くない

中略

「私だったら、集団的自衛権による武力行使は憲法違反ではないか、と質問しますね」。そう語るのは首都大学東京の木村草太准教授(憲法学)だ。「内閣の事務を定めた憲法73条には、一般行政事務に加え、外交や条約締結はあるが、集団的自衛権が行使された場合の対外軍事活動はどこにも書かれていません」
:これこそ本当の質問 これが記者にはできない


中略

そもそも今回の憲法解釈変更は「憲法が権力を縛る立憲主義に背く」と批判されてきたが、安倍首相は「立憲主義にのっとって政治を行っていく、当然のことであります。その上で、私たち政治家はこうしたことができない現状から目を背けていいのかを皆さんに考えていただきたい」(5月15日の会見)。
">:三権分立を否定している

引用終わり :以下は筆者の解釈

どうして、記者は丸め込まれて引き下がるのか、分からない。
思い出すのは、NHKの「クローズアップ現代」

国谷さんが、やっと核心の質問をしようとした矢先、記者が割って入って、質問を封じた。

国谷さんは、
「米艦を援護すると、仮想敵国は日本の自衛艦を敵と見なして、攻撃してきませんか?」 「それは戦争ではありませんか?」という質問をしたかったに違いない。しかし担当記者が割って入った。そして、その質問が出来ないようにそらした。

記者がバカなのか、上からの指示で、安倍さんが逃げている質問には、入らせないようにしたとしか思えない。自由な発言など、出来ない世界を作り上げている安倍さんが見える。

ウォー・ルストリート・ジャーナル(WST)2014・7・2

2014-07-03 | Weblog

参照:WSTオピーニオン  アドレス:
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304174304580004592954340832?mod=WSJJP_hp_bottom_3_3_bucket_3_right

今回の集団的自衛権の閣議決定の背景を、アメリカの有力経済紙、ウォー・ルストリート・ジャーナルは次のように、昨日の、このブログの主張と同じことを書いて裏付けている。

海外のジャーナリズムの方が、客観的な目を持って、事象を捉えているとは言えないだろうか?

引用始まり:

安倍晋三首相は1日、祖父である岸信介氏から受け継いだ野望を果たした。岸氏は戦時中に東条英機内閣の商工大臣、戦後には首相を経験。首相時代にはより平等な日米関係を目指して安全保障条約の改定交渉に力を尽くし、1960年には自らの政治生命と引き換えに新安保条約に調印、成立させた。そして今、その孫がさらに平等な日米関係の構築に向けた一歩を踏み出した。安倍内閣は、自衛隊が他国への攻撃に反撃する集団的自衛権の行使を認めるため、長年維持されてきた憲法9条の解釈を変える閣議決定を下した。

引用終わり

安倍さんは、自分の家系の怨念を晴らすために頑張っているのではと思うのは、あながち…。

ちなみに、おじいちゃん、岸信介氏は安倍さんの母方の祖父です。

2014.7.1 という記念日

2014-07-02 | Weblog

 2014年7月1日は、日本の歴史に大きな衝撃を与え、きっと世界史の中での記念日になるだろう。

 第二次大戦の総括を日本国としてなすことなく、その場その場で、うじゃうじゃと対応してきた日本の、明快な右への大転換の日として記憶されるだろう。

 日本の三権分立はどうなっているのかといぶかる現象だ。平和憲法9条を行政府の判断で変更し、戦争が出来る国にしてしまったのだから…。

 僕自身はもう年寄りだから、直接の影響は受けないだろう。しかし、今の40代から下の若い世代は、まさにこの変換の大波を受けることになるだろう。

 アメリカは、自分で日本に勧めた日本国憲法を変えたいと、ここ30年くらいは考えてきたのは明白だ。日本の政府にとっては、プレッシャーになっていただろう。

 これからの世界の展望をしてみると、すでにアメリカと中国は、二大国で地球を治めようと合意している。

 日本は、おんぶに抱っこのつもりで、今後もアメリカの抑止力の下にあると錯覚しているのではないだろうか。甘い、甘い。

 アメリカは、いやアメリカ国民は、アジアでアメリカのプレゼンスを保持することに対する疑問を持ち始めて10年は経つ。

 本音では、アメリカは、アラスカ、アリューシャン列島、グアム、ハワイを結ぶ線上で、自分の防衛線を保持すればいいと思っていると思う。つまり、中国との関係では、そこまでは引いても仕方がない、アメリカの若者の血をアジアではもう流させたくはないと考えている。

 日本は、いつまでもアメリカは中國に対峙すると考えているようだけれど、それは甘い見込みだろう。

 中国はこれから、世界の二大大国として、太平洋に強い影響力を持とうと進出して行くだろう。それが、習主席が声高に叫んでいる中華思想だ。アヘン戦争以前の中国を世界に復活させることだ。

 中国の本音は、魚釣島(尖閣)とかのちっちゃの島が関心事ではなく、北朝鮮、韓国、日本、台湾、できればヴェトナムのラインで、自己の覇権を確立したいと思っているように見える。

 安倍さんは、単独でも中国と戦おうと考えているのだろうか。安倍さんの血の中に流れるお爺ちゃんの思い、つまり第二次大戦の敗北はなかったものにしようという家の系譜的な考え方の延長線上に、今回の決断はあるのでは…。

 これから5年後、10年後に、この憲法解釈変更の本当の結果を、日本人は見ることになるだろう。自衛隊員の、そして少子化下の日本では、他に選択肢の無い徴兵制度のもと、若人たちの血が流される普通の国の現実を知ることになるのでは…。

 本当は、こうした世界を泳ぎ切るには、憲法9条は大きな外交の武器になるはずだ。しかし、日本人はそれに気がついていない。
 
2014.7.1が、そんな記念日にならないように願っている。

 僕はその頃には、くたばっているだろうから、そんな辛酸は舐めないだろうけど…。