バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

安倍首相の靖国参拝の意味

2013-12-27 | Weblog


昨日の安倍さんの靖国参拝は、国際的に大きな反響を巻き起こしている。

最大の問題は、国際社会での日本の孤立だろう。

中国、韓国は言うに及ばず、アメリカさえ「落胆」と「過去の過ちへの反省」を促している。

台湾も、オーストラリアも、ロシアも否定的な論評だし、EUも批判的。
フランス(ルモンド)も批判的だ。アセアン各国も、思いは複雑だろう。

一番、真実をついていると思われるのは、イギリス「BBC」の報道。

いわく、
「第二次大戦神社」への参拝と書いている。
さらに安倍さんは、根っから「国粋主義者」で、「歴史認識の改定」、さらには、戦前への回帰とし「憲法改正」を目標にしていると書いている。

今度のことで考えてみると、根本には、日本が大東亜戦争についての、日本自身による「総括」を終えていないことにある。しかもそれを、未来を担う子供たちに教えていない事だろう。
ドイツの「総括」は徹底したもので、それが、フランスとのEU構想の基礎を築いたとされる。学校教育では、アウシュビッツへの修学旅行を進めているくらいだ。

こうしてみると、日本を取り巻く国際環境は厳しさを増しているといえるだろう。
アジアで、環太平洋で孤立しているといえるだろう。

本当に戦没者への参拝ならば、合祀されている戦争犯罪人の分祀が一番手っ取り早いだろう。

どうも安倍さんは、国内外のまわりが見えていないようだ。


P.S.

参照
ウオール・ストリート・ジャーナル、「2014年は東アジアの緊張が高まる年に」2013・12・社説

http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304299204579283132169282624.html?mod=WSJJP_hpp_RIGHTTopStoriesFirst

安倍総理の記者会見(Dec.9,2013)

2013-12-10 | Weblog

まあ出来レースのような会見でしたね。

安倍さんがとうとうと成果を述べて、その後の記者の質問。
仕切った司会者から、短い質問をと注文がついて、スタート。
順番も決まっていたようだ。司会者は記者の苗字で、次々、指していったから…。

・一番目は、毎日。秘密保護法について質問。安倍さんは、質問の何倍もかけて、答えた。何のことは無い、安倍さんの意見を引き出しただけ。もう一つは国民のガス抜き効果。
・二番目、TBS
・三番目、分からず、女性記者
・四番目、産経
皆、安倍さんのステートメントを引き出すのが狙いのような質問ばかり。記者の鋭い眼はどこにも見えなかった。
特に産経は、安倍さんのお先棒。

それに、全社に言えることは、政府が前もって質問を知っていて、答えを用意していたことだ。
その証拠は、安倍さんが、机の上の原稿を読んで答えていたことでも明らかだ。

「原稿を読むな! 最低限、自分の言葉で自分で考えて喋れ!」と言いたい。

秘密保護法がザル法なのは、秘密の定義がされていなかったことだ。安倍さんが口で言っても、これからの総理大臣が、適当に解釈できる余地を残した。ちゃんと法律に書くべきだ。

さらに、記者会見を放送していた唯一の局、NHKが、会見後、締めくくった言葉が印象的。内容は、すべて安倍さんのステートメントを「再確認」していた。やはりメディアではない。国営放送だ。近く、日本の全世帯から、視聴料を取ると表明しているから、間違いなく、国営放送だ。

今朝のWSJに、奥さんの昭恵さんのインタビューが載っている。
「安倍さんには、憲法改正が最重要課題だ」と言いきっている。お読みいただきたい。

http://realtime.wsj.com/japan/2013/12/09/%e7%b7%8f%e7%90%86%e3%81%ae%e6%9c%80%e5%a4%a7%e7%9b%ae%e6%a8%99%e3%81%af%e6%86%b2%e6%b3%95%e6%94%b9%e6%ad%a3%e2%80%95%e9%a6%96%e7%9b%b8%e5%a4%ab%e4%ba%ba%e3%81%ae%e5%ae%89%e5%80%8d%e6%98%ad%e6%81%b5/?mod=WSJBlog&mod=WSJJP_Blog

三権分立を国会が破棄:行政の勝利

2013-12-08 | Weblog

毎日新聞が「特定秘密保護法は治安維持法と同じ言論統制法だ。取り締まりの対象があいまいで拡大解釈されうる点が共通している。その先にあるのは戦争への道。何としても廃案にすべきだ」と強く訴えている。104歳の当時を知る西川治郎さんの言葉だ

西川さんは「法案は自由な言論を妨げ、国民を萎縮させる。その後に続くのは日本国憲法9条の改正だ。もっと体力があれば、デモ行進に参加してでも法案に抗議したい」と語る。

説得力のある発言だと聞いた。

一方、自民党の幹事長は、「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます」と、デモを非難しさる。腹の中では、選挙が想定される三年後には国民はすっかり忘れているサと言う気持ちがあるからだろう。これはまさしく、権力の暴走だろう。

現に、原発については秘密やうそ、改ざんがまかり通っていた。秘密保護法でテロ防止の対象となれば、原発事故のデータは秘密となってもおかしくない。

この件に関して、各社の社説を読むと、各社の立ち位置が非常に鮮明になる。

<反対度強し> 東京>毎日>朝日 ……日経……読売 <法案容認度高し>

海外でも、ウオールストリートジャーナルが「知る権利」侵害への危惧として報道している。

根底にあるのは、保護する「秘密」の定義がされていないことだ。だから、議論はあっちへ行ったり、こっちにっいったりで、大揺れ。結局、国民はもとより、もしかすると、安倍さんを除く誰もが「秘密」とは何かを理解しないまま成立した法案とみるべきだと思う。

くしくも、今日は1941年12月8日の太平洋戦争の始まりの日でもある。
安倍さんの考える、明治憲法への回帰の滑り出しの日かもしれない。

中国が設定した防空圏

2013-12-04 | Weblog

中国が設定した防空圏に関して、アメリカは、そこを通過する米航空会社が飛行計画を中国に出すことは認めると米国務省が発表した。安全を心配する各社に配慮したようだ、
一方、日本は中国の防空圏を既成事実にしないため、飛行計画を出さないよう国内各社に指示したということだ。

いろんな考え方が出来るけれど、明確なことが一つ視野から抜けているように見える。

中国、台湾、東南アジア方面に飛ぶ日本の航空会社は、潜在的な危険を感じた乗客たちから、予約のキャンセルという被害を受けるだろう。

さらに今後は、米国を含めた外国の航空会社が、日本人の客のみか、日本発の外国人の乗客もどんどん奪って言って、日本の航空会社の乗客はどんどん減るだろうということだ。

外交交渉と、安全とを同じ天秤に架けていいものか?