バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

今年も暮れようとしています

2008-12-21 | Weblog
この一年、日本の政治はホントに何をしてきたのでしょうか?
それは、与党も野党もみんなひっくるめての話。

フジテレ系の世論調査では、麻生さんの支持率が10%台に落ち込んだとか…。当たり前!

それにしても、悲しいのは日本にはこんな奴らしか選択の余地がないという現実ではないか!

○ブッシュの後の選挙で、少なくともアメリカは若い、未知数のオバマという存在を選択できた。
しかし、日本にはそんな全く選択肢は見えてこない。しかも、アメリカ発の金融危機から始まった世界同時不況、もしくは恐慌はとどまるところを知らない。日本の政治は何もしないで、与野党対立だけで動いている。とほほ!

一方、日本の経済界は、特に金融機関は、今回のサブプライム問題は日本には関係ないとか、対岸の火事と見ていたようだが、本当は日本全体の危機管理能力、危機予測能力が全くなかったことを示して今の惨状がある。

グローバルな大津波!と書いたとき、日本の指導者は本気で動いてはいなかった。

それに、最近本当に気に入らないのは、経団連の御手洗さん。キャノンの会長さんでもあるのだが、キャノンの工場の派遣の首切りは派遣会社の問題だと切り捨てた。バカをいっちゃいけない。
だいたい、自民党政府をたきつけて、製造業の単純労働まで派遣の範囲を広げたのは、他でもない歴代の経団連のトップではないか。グローバル化の波の所為にして。

起こるべくしておきている今の非正規労働者の首切りなのだという事を忘れてもらっては困る。
会社は誰のものという基本の考え方が揺らいでいるようだ。
会社は株主のもの、経営者のもの、社員のもの、そして、消費者のもの、同時に社会のものなのだ。

一方、いつの間にか、労働者自体が、雇用関係の劣化に声を上げることを忘れ去っている。いってみれば、当事者意識というか、まさに立ち上がって対峙するのは自分なのだという気概がない。

日本の漂流が始まっているのかもしれない。

まっさらの選択肢が現れてこないかなぁと日々の新聞を読む。


昨日は何の日?

2008-12-09 | Weblog
昨日の新聞を捜してみたが、見る限り12・8の特集を組んでいるところは無かった。

「もうみんな忘れたのかしら…、24色のクレパス買って……」
ではなくて、日本が、そう67年前、アメリカ・ホノルルの真珠湾に旧日本海軍・連合艦隊司令長官、山本五十六の命令で攻撃を仕掛け、あの悲惨な太平洋戦争に突入して行った日だってことを。
因みに、山本五十六自身は、この開戦に反対だった。

一方、喜んで首になった航空幕僚長の田母神氏は、日本が先の戦争をやったことは間違っていなかった、いや、誇りに思うべきだとまで言っている。

それに対する、メディアの反応は鈍い。また国民の反応も鈍い。積極的な議論は行われていないようだ。国会でも議論はない。

もちろん言論の自由が保障されている以上、誰が、何処で、どんな主張をしてもいい。
しかし、自衛隊という組織の中から、その組織構成員に対して政治を動かそう、そうした意図を持った教育をしようと考えるのは、あの戦争を冷静に、客観的に、評価した結果とは思えない。
そう自衛隊のリベラルなOBたちも怒り嘆いている。

なぜ日本は、ドイツのように徹底して、あの第二次大戦を、国として多元的に評価し、自責、他責をふくめて反省しないのだろうかと思う。

そうした振り返りの抜け落ちた67年間だから、こんな一方的な議論がまかり通るわけだ。

僕のうちも、3月10日の大空襲で焼け落ち、その後の家族の悲惨な経過を思い返すと、あの戦争が正当化できるものではないと考える。