バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

夢のもてない日本の政治

2009-03-29 | Weblog
いよいよ、定額給付金の配布(?)がはじまった。中には喜んでいる人もいるようだ。
だが、どこからどの様に捻出した金なのか、よく考えてみてほしい。

みんなが汗水流して稼いだ金が税金に取られ、その金は一般会計で国の政策を実現させるためにはっきりした使用目的を持って予算化されるはずの金だ。予算の歳入が足りないから、将来への借金の国債にその半分近くを頼っている。そんな中での、今回の定額給付金だ。

国は消費に回してほしいと懇願し、地方自治体は地元で使ってくれるか、寄付してほしいと話す。
国民の大部分は、疑問だとしながらも、自民・公明の与党連合には意見も通らず、自分の納めた税金をしぶしぶ返してもらうしか方法がない。

日本の借金は1000兆円を越えた。国民一人当たり800万円の借金を背負っている。

さらには、今度は高速道路料金の休日1000円ポッキリ大作戦だ。みんな家族サービスに役立って喜んでいるようだ。それはそれで意味がある。でも、休日と、ETCと、自家用車だけっていうのも、納得できない。
そして、みんなには見えないようだが、総額5000億円の国の税金が各道高速路会社(旧公団)に支出される。

あわせて、2兆5000億円。こんな金の無駄使いはない。政策的な金に使うべきなのだ。国民、みんなも乗せられて目先のことだけ考えていても困る。

少子高齢化対策として、そして医師の不均等配分と過重労働の解決などに重点的に使ってもらうべき金だ。ないしは、今の経済構造を転換するための、基本投資でも良いかもしれない。

公明党の圧力政治もさることながら、健全な野党の存在が危うくなっているのはどうしても納得できない。民主党の小沢さんは、政権奪取を語る以前に、国民の半数に膨らんだ「支持政党がない人達」の存在をよく考えるべきだ。

何とか、こうした「支持政党のない人達」の意見を吸い上げる政治グループが現れてほしいと、強く願っている。

なんだかんだか言ってるうちに

2009-03-19 | Weblog
なんだかんだかいってるうちに、平成20年度は終わろうとしている。
自民党と公明党の政権執着ぶりは、本当にに浅ましい。

自分の国の総理大臣の名前も、3~4代しか思い出せないぐらいころころ変わる。

阿倍さん、なんだか地元中心で何かやってると思っていたら、いつの間にか中央で、元総理として戦前の政治に引き戻そうと政治活動(?)を開始したようだ。全く目障り極まりない。引っ込んでいてほしいと思っている国民はゴチャマンといる。元が付けば影響力があるって、実に悲しい政治家の性だ。

福田さん、洞爺湖サミットが終わったらさっさと政権を放り出して、今の政治に影響力を与えようともしない。無責任さが目立つ。

そして麻生さん、就任してから今まで本当に何をやってきたのか全くわからない。政策というものが見えない。ヴィジョンというものが見えない。まあ適当なことを言って適当な政治をやって、歳費だけはちゃんと貰い続けている。

国民はもう政治に見向きもしなくなったのに、得意顔で「定額給付金」の成果をまことしやかに喧伝する。こんな首相の下で、今の経済的大混乱の真ん中に投げ出された一般庶民は、天を仰いで長嘆息するにとどまる。

国民もバカにされたものだと自嘲するしかないのか?なぜ、デモは起きないのか?なぜ、若い人たちは自分の意見を前面に押し出して、少しは政治の行く末を変えてみようとしないのか?

こうした中で、本当の悪は公明党と官僚組織だ。

公明党は、その存在基盤を失った党と見える。
何が清貧か?全くの悪い意味でのキャスティングヴォートを握ってしまっただけだ。
公明党の綱領はどこに行ってしまったのか? いわく、
・人間主義
・生活者重視の文化・福祉国家
・民衆への献身とオピニオン・リーダー、などなど

今の、自民党への圧力政治で「民衆への献身とオピニオン・リーダー」など言う立場が何処にあるのか皆目見当が付かない。 もっと広い庶民を見ながら、方向転換してほしい。「定額給付金」は永久に公明党の悪い履歴として残るに違いない。政策のないところに理はない。

官僚の悪さは、従来も十分述べてきた。最近太陽光発電の件で調べたら、太陽光発電の国民への補助事務をNPO法人の名前で運営している。ああここも、美味しい天下り先なのだとわかった。

そして、一番国民の期待を裏切っているのが、民主党。
二大政党政治での片方の選択肢たるべきところを、自分のヴィジョンのなさで、その立場を放棄している。内部の力学だけで、表に何も見えてこないから、安心して信用していられない。

国民はあきれ、あきらめ、何処にも持っていきようのない不満と不安を溜め込んでいる日本。
そんな風に見える年度末。

やはり、選択肢のある欧米諸国がうらやましい。


今日は何の日?

2009-03-10 | Weblog
今日は何の日?それは、僕の谷中の家が燃え落ちた日。東京大空襲の日。

もちろん僕は記憶はない。
でも、その日だったかどうだかわからないが、あわてて家族みんなが、地下のようなところに火に照らされながら降りていったような記憶の断片がある。

その後の記憶は5~6歳の幼稚園の記憶の断片から始まる。
しかし、それは全て、苦しく悲しいものばかりだった。
何しろ、住む家も無く、遠い親戚の頼って曾おじいちゃんの田舎に疎開したのだから。

食べ物は無かった。小学生になると、毎日昼休みになると、走ってうちまで帰った。
弁当を持っていけないからだ。うちに帰ると、おばあちゃんが芋粥を作って待っていてくれた。
それを啜って、また学校まで駆けていった。

お袋は裕福は家の出だったから、そんな生活に耐えられず、そして親父と仲が悪く、すぐ上の姉を連れて家をでた。家はばらばらになった。親父は生活費に苦労していた。ありとあらゆる借金をした。

そして、中学生の僕は、親父から高校から先はもう面倒見られないって言われた。
それから、全て一人の、自分の自己努力だけの生活が始まった。きびしかった。
でも、幸いに助言してくれる先生や、親父の友達の援助で高校も、大学も何とか出た。

後は、就職も出来てまともな生活が始まった。

しかし、親父にとってはあの東京大空襲は、彼の人生のそれまでの全てを失くす出来事だったことは確かだ。そして僕の経験した極貧生活を生み出した原因だ。

この大不況、きっと貧しい家庭をたくさんたくさん作り出しているだろう。
しかも政治は全くの無力。

僕の税金を、もしくは僕たちの子供たちからの借金を、皆がお役所から、お上から受け取り、役人に、政治屋に「ありがとうございます」って言ってる。
こんなバカなことってあるのかと思う。何処から出てきた金か、みんな考えてくれって言いたい。

もっとまともに使ってもらいたかった。
2兆円の大切な水を、霧吹きで大きな砂場に撒いているようなものだ。きれいな虹は生まれるかもしれないが、まさに霧となって雲散霧消するだけだ。

特に、公明党は大反省してほしい。これだけごり押しをしたのだから。


薬の通販の議論、忘れられた利用者

2009-03-01 | Weblog
いわゆる大衆薬の通信販売が厚生労働省の規制(省令)で6月からできなくなるということを知った。

ネット業者は利便性を上げて反対。薬害被害者たちは安全第一だと推進派だ。

だが、本当の裏の裏には、薬剤師の団体や、伝統的な富山の置き薬の団体のような利害もあるようだ。

関係団体が一堂に会して、今になって検討会なるものを開くという。

厚生労働省側に言わせると、薬剤師のいる店頭で、ちゃんと説明を受けて薬は買って欲しいということのようだ。

それにしても不思議なのは、その検討会に利用者の意見を吸い上げる仕組みが全く無いことだ。最大の当事者は利用者そのものだ。
なぜ、利用者の意見を吸い上げる検討会にならないのか、利用者の意見を聞くのが順当だろう。

通信販売が、一律に禁止されるとどういうことになるのだろうか?

一番の心配は、過疎地に住む住人たちだ。その地域には薬局などは無く、「限界集落」と呼ばれたりして、まさに普通に生活している人には考えられない取り残されただ。

国土交通省の「過疎地域の集落調査」(2007年1月現在)では、全国的に見ると総計63000集落のうち
・65歳以上のお年寄りが半数以上の集落が7900(12.6%)
・集落として機能できない集落が3000(4.7%)とか言われている。
さらには、10年以内に消滅の可能性のある集落が400、いずれ消滅する可能性のある集落が2200、合計2600とかいわれている。人口の数はわからない。

厚生省のお役人たちは、こうした過疎の集落に住むお年寄りたちにどうやって薬を届けようとしているのか全く不明だ。考えもしていないだろうと思う。

そこに住む人たちにとっては、昔ながらの置き薬屋さんたちと、ネットを含めた通信販売の宅配便などが唯一の薬を手に入れる方法だ。

私の曽祖父の出身の集落も正にこうした限界集落となっている。あの遠い親戚のおじいちゃんやおばあちゃんはどうやって薬を手に入れるのだろうって考えてしまう。
一番近い薬局のある町までだって、車で1時間近くは掛かる。
彼らをどうするのって、まず舛添さんに訊きたい。

これらの限界集落ってことに限らず、都会にいても母子家庭だとか昼間の時間が全くない人たちだって困るはずだ。ネットは、田舎と老人と時間の無い人に優しい道具だと知るべきだ。

愛の無い政治は本当の当事者を置き去りにした議論をしている。
情けない官僚たちだ。メディアもそうした観点では取り上げていないようだ。これも情けない。

他の選択肢を考えるのが、お役人の仕事だと思う。代替案の無い議論は不毛だ。

追記 :

昨日、3月2日、この問題の担当官庁、厚生労働省医薬食品局総務課に℡して、この趣旨の意見を伝えました。

そこで確認したところ、やはり、こうした過疎地域の老人たちの立場とか、ネットの利用者なのど利便性を代弁する団体の代表はこの検討会に参加していませんでした。全国消費者団体連合会の会長さんなども出ていたようですが、こうした観点での議論は行われなかったようです。弱者の立場は誰も代弁していないようです。

また、厚生労働省の老人医療関係の部局もこの検討会に全く関与していないことも確認しました。いかに真の利用者の観点での議論が行われていないのかということと、縦割りで関連部局の巻き込みも行われていないことを確認しました。

今後は、利用者の立場の意見の吸い上げもお願いして了解を得ました。見守っていく必要があります。

3月3日追記