バカ犬

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大飯原発の再稼働に向けて、政府は大わらわ!

2012-04-25 | Weblog


大飯原発の再稼働に向けて、政府は大わらわ!

その理由は、関西電力のこの夏の電力不足に対応するためと言われている。
しかし、地元の町と県は、明確には反対とはいえなくて、近隣の府や県知事に下駄を預けている格好だ。
本音は、国からの補助金が欲しいに違いない。

日本人が、こんなレベルで再稼働を議論(?)しているようだが、海外では、危機感はもっと高い。

太平洋を越えたサッカーボールとか、バレーボールで、美しい話をしているわけにはいかないようだ。

明快な事実がある。
アメリカ議会でも、フランスのアレバ社の専門家も、福島の発の現状には厳しい見方をしている。
ちょっと長いがアメリカ議会の議員の発言をリポートした、WSJの記事を引用してみたい。


[引用]

The Wall Street Journal 4月18日

「福島第1原発は非常に危険 米議員が燃料棒について警鐘」
http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/10616/

福島第1原発の状況はどのくらい危険なのか。4月に視察を行った米上院エネルギー委員会の有力メンバー、ロン・ワイデン議員によると、非常に危険だという。

 ワイデン氏は藤崎一郎駐米大使にあてた16日付の書簡で、同原発の原子炉建屋が再び地震や津波に見舞われれば、崩壊し、「当初事故よりも大規模な放射性物質放出」が起こる恐れがあると警鐘を鳴らした。

 特に、日本は動きが遅く、危険な核燃料棒を原子炉から取り出していない。米国はスピードアップに向けた支援をすべきだ。ワイデン氏は藤崎氏のほか、 スティーブン・チュー・エネルギー長官、ヒラリー・クリントン国務長官、 原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ委員長への書簡でもこう訴えて いる。

 東京電力の広報担当者は書簡についてコメントできないと述べ、同社としては行程表を着実にこなすことしかできないと説明した。外務省はコメントを控えた。

 福島第1原発では、昨年3月11日の地震や津波による停電を受け、原子炉3基でメルトダウンが起こった。同3基の核燃料の多くは溶けて圧力容器の下にたまっていると考えられている。悪い状態だが、少なくとも容器が放射性燃料と外の世界を隔てている。

 ただ、事故のとき保守のため閉鎖されていた4号機では、核燃料棒はこうした容器の中ではなく、屋上のプールに保管されていた。この「使用済み燃料 プール」の水が、燃料棒を低温に保ち、外の世界から遮断しているのだ。しかし、水が漏れたり、地震でプールが崩壊したりすれば、この燃料すべてが外の空気にさらされ、過熱し、大量の放射性物質を放出するだろう。他の原子炉にも使用済み燃料プールはあるが、量は比較的少ない。

 東電によると、4号機のプールを分析し、建屋を補強する必要はないとの結論に至ったが、補強を行って安全余裕(耐震強度)を2割高めた。できるだけ早期の燃料棒取り出しに向けて動いているという。すべてが行程表通りに進めば、14年に作業が始まる可能性がある。

 ただ、ワイデン氏によると、この日程は使用済み燃料をすべて取り出す作業に最大10年を当てている。同氏によれば、あまりにリスキーな長さだ。

 同氏は藤崎氏あての書簡で、「この日程は、また重大な地震関連の事象が起こると考えた場合に、甚大で継続的なリスクをはらんでいる」と警告。「同原発の本当の地震リスクに対する過小評価は深刻であり、未解決のままだ」としている。

記者: Phred Dvorak

[引用終わり]


彼らが心配していることは、日本では「過去の話」かのように全く伝わってこない。
しかし、指摘されていることは、本当は世界レベルの現在の問題なのだ。

4号機の燃料プールにたまった使用済み核燃料棒、未使用の核燃料棒が長時間、空気に触れるとメルトダウンが引き起こされて、これまでの放射能レベルの何十倍、何百倍もの放射能が世界中に拡散されることになるのだ。
これは、一国家、日本だけでの問題ではなく、人類の問題との受け止め方だ。

サッカーボールとか、バレーボールの美談のレベルの話ではない。

もしメルトダウンがおこらなかったとしても、日本からの漂流物がアメリカ本土の海岸に大量に流れ着いたり、ハワイの美しい浜辺を汚染したりするようなことになったら、単に漂流物の話ではなくなるだろう。

彼らは、当然のこととして、損害賠償を日本に求めてくる。
そんなことは、日本では予想されているのか?
政府も東電も、そんなことを予想しているかは、はなはだ疑問だ。

一人、能天気な日本。

福島原発の本質的な問題が検証され、それに基づいた安全策が確保されていないのは明らかだ。
にもかかわらず、大飯原発の再稼働が最重要項目かのように扱われているのを、国民は見逃すわけにはいかないと思うのだが。

大飯原発の再稼働の無謀さ

2012-04-14 | Weblog
日本政府は、昨夜公式に関西電力、大飯原発3,4号機の再稼働を政府として決定したと発表しました。
全く、全くのナンセンス。それは、非常に単眼的な議論によって結論つけられたとういう点です。

暫定基準なんてものは、従来の安全神話に乗っかった、想定内の対策だけではありませんか。
なぜなら、福島の事故の解明が全く行われていないからです。
福島原発事故の直接的原因には大きく言って、二つのことが考えられます。
・一つは地震そのものの破壊力
・二つ目は地震の結果の津波による被害
です。

津波にはハイライトが十分すぎるほどあてられたと思いますが、地震の影響・被害については全く配慮されていません。

本当の原発の安全は、その耐震性にあると思っています。
・原子炉
・格納容器
の強度の問題は取り上げられますが、いくらこの強度をあげようと、これらにつながる何千本の配管のジョイント部分の脆弱さは避けられません。
福島のメルトスルーの原因は、未だ明らかではありません。

しかし、地震の巣である日本列島を襲う地震のマグニチュードが高ければ高いほど、この脆弱なジョイント部分の破壊が決定的だと推測できます。

暫定基準では「津波対策」に重点が持っていかれ、本体の持つ脆弱さを隠したものになっているのでは、と考えます。

本来の安全対策を議論するのではなく、「津波」の問題へ矮小化したものになっていると思います。
地震そのものの持つ、本来的な原発の安全対策で議論してほしいものです。

いつ襲ってくるか分からない地震。地震国日本。
もし、マグニチュード9くらいの地震が起きたら、津波ではなく、原発本体のジョイントの脆弱性が露呈します。

そして、福島と同じ状態になったら、日本はさらに横に分断され、本当に日本の国の沈没につながると思えるからです。

そんな目で見てほしいものです。

かったるく、どんくさいメディア

2012-04-04 | Weblog
かったるく、どんくさい日本のメディアの実態が、今頃、正体を現した。

それは、原発の稼働条件の認識に関する認識のこと。

福島の事故は、津波が一義的に原因ではあろう。
もちろんん対策を打っていなかった東電、原子力保安院、でたらめ(斑目氏)な原子力安全委員会の起こした「人災」だ。
原発事故を、津波のせいにしてはならないと本稿ではずっと述べてきた。

さらに真の「人災」の原因は、日本列島そのものが、1万メートル以上の海山・山脈の頂上にちょっこり姿を現した山脈の尾根にあるという事実の認識がなかったことにある。
しかも、その海山はせめぎ合う四枚のプレート上にあるという事実だ。

これからの、原発の収拾については、リサイクル技術も何も確立されていない。
まったくの、未知の道筋。

その環境で、再稼働なんてとんでもない。

メディアとしてこの点に言及した、初めての、かつ遅すぎる主張がやっと現れた。


『引用』

「原発の再稼働 全国が“地元”の認識で」(東京新聞4月4日社説)

「中略」
日本列島は四枚のプレートの上に乗る地震の巣だ。再稼働を急ぐ以前に、最大級の地震を見すえた対策の見直しを、全電力会社の全原発にまず指示すべきではないか。

『引用終わり』

当たり前すぎて、今までどう考えていたのかが聞きたいくらいだ

P.S.
この内容は、東京新聞にも知らせてあります。