バカ犬

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想像力

2012-12-23 | Weblog
最近、○●力という言葉が大流行だ。ちゃんとした定義もないのに、市民権を得ている。

今回の衆議院銀選挙では、まさに日本の国民の想像力の欠落を見ることができた。
ここでいう想像力とは、伝統的な「想像することができる力」のことだ。

民主党の3悪(小沢、鳩山、菅)を切っても、自分たちの存在意義を示せなかった、民主党の力のなさにはあきれ返った。自己の将来の姿を想像(=創造)できなかったのだろう。

今回の自公の大勝は、国民の想像力の欠如にあったと言える。
つまり、「もし、自公が大勝したら、…」という想像力が働かなかったことにある。

民主の失敗で、消去法で考えていくしかしょうがないと、自公に投票した人がいっぱいいるだろう。でも、自民が選挙前から語っていた、下記に項目の将来は…という想像は十分には行われていなかった。だから、選挙後、「そこまで、行かれては困る」といっても、結果は招いた結果だ。

例えば、
・再軍備:防衛軍に格上げして、軍隊とする。 核兵器を保有することもある。
・原発問題:原発は必要だ
・公共事業:旧来の公共事業の業者はウファウファ。バラマキ。将来へのつけ回し。
・企業優先:たとえば3大銀行は、この10年近く、税金はゼロ。
・日中韓問題:中国、韓国に物理的に迫ると安倍さんは言う。
・歴史認識:従来の日本国政府が発表した見解をくつがえすと明言。
・沖縄問題:沖縄の米軍基地の固定化 辺野古移転の実施。できるかな?
・景気対策:企業優先、日銀にインフレターゲット2%を約束させる。中身は無し。
・古い体質の回復:もう見飽きた顔が大臣候補で上がっている。派閥の再構成。

こういうことは容易に想像できたはず。しかし、想像しなかったから、国民はちょっとあわてているわけだ。だから、「勝たせ過ぎだった…」なんて言葉が出てくるのだろう。

国民の想像力のなさの他にも、想像力の足りなさが明らかになった。
想像力の足りなかった人は、二人。

・維新の会の橋下さん:
石原さんを党に飲み込むと、何が起きるかという点で、想像力の不足を露呈した。石原さんを飲み込んで妥協した政策になったから、橋下さんのイメージする政治が全く見えなくなった。国民は混乱した。結果として、票を失った。

・未来の党の嘉田さん:
「原発卒業」と言って、黒幕、小沢さんを隠しきれると想像したが、想像力が不足していた。小沢ガールを含む70名もの国会議員の質に対する、想像力不足でもあった。

今回の選挙での唯一のグッドニュースは、小沢新党のうち、小選挙区で勝ったのは小沢さん一人だったことだろう。

想像力の欠落で、今の国会がある。
国民は、これからは、本当に想像力をつけて、政治を見て行かなければ、このポピュリズムに振り回されて、日本は滅びていくと想像できる。


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