バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

偽装問題に一種の明るさ

2005-12-07 | Weblog
姉歯一級建築士の構造計算書の偽造問題で新たな展開になっている。

一年半前も前に、構造計算書を見て偽装を見破った「アトラス設計」の
渡辺朋幸社長は、久しぶりに明るいニュースを提供してくれたと思う。
勇気を持って、事実をテレビの前でしゃべったのは本当に素晴らしいことだった。

本当は現場の監督者も施工者も、図面を見れば、おかしいぞと気づいたはずである。
何十年もの経験があれば、一発で分かると経験者は言う。
しかし現実は、姉歯一級建築士の不正を見ぬふりをした業者や現場の技術者がイッパイいるということを意味している。

不正に対する感受性が完全に鈍ってしまっていることの証左だ。
日本は、さびしい国になったものだ。

願わくは、勇気を持って発言した「アトラス設計」の渡辺朋幸社長が、
今後この業界での目に見えない、陰湿なボイコットに遭わないことだ。

日本では、正しいことを話すことが常には歓迎されるとは限らない側面もある。

もしそうなった時は、渡辺さんは再びテレビの前で、「現実にはこんなことが…」と語ってもらいたい。
みんながあなたを応援すると思う。