バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

日本の唯一の資源

2005-11-23 | Weblog
あるところの町長さんに、この町の主要産業は何ですかと記者が聞いたら、「公共事業です」との答えが返ってきたことを思い出す。
笑ったね。

今、「日本という国の重要な資源ですか」と聞かれたらどう答えるのだろう。

日本はもともと、天然資源に乏しく全てを輸入に頼るしかない国だったし今もそうだ。
唯一日本にある資源は、実は「人的資源」だった。
飛びぬけたものは無いにしても、平均的な良質な「人」という資源が全ての元だった。

その世界に誇れる唯一の人的資源は、危機的状況にある。

最近、大学関係者の間で大きな問題として顕在化し始めていることがある。
それは学生の質だ。
高校の復習をやる大学があると聞いたことがあるのは、もう10年も前のことかもしれない。しかし、今やそんな生易しい問題ではない。

一般教養を廃止している大学がほとんどだが、とにかく授業にならないという。
しょうがないから、中学校や小学校の授業資料までも
取り揃えて、大学で再教育をしなくては先に進めないというところまで来ていると聞く。末期的症状だ。

特に、私立大学の理工系学部で学力の低下が顕著だ。
どこに原因があるのか、誰も解こうとはしない。
おそらく根は深くて、家庭教育から小、中、高、全体の問題なのだろう。

かたや、ニートだとか働かないでも食べていける若者が
7~80万人はいるという。
誰が食わせているかと言うと、親たちだ。全体的に言うと、
不幸にも日本には金があるということなのだろう。

しかし、こんな状態は長続きするはずも無い。
こんな日本の将来に、夢や希望があると言えるのか。

こんな時こそ、政治家が自分の考える国づくりを披瀝し、
国の活力を引き出していくのがまさに仕事だろう。