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B-scale fan's log

Since 2004.4.16

最近は映画の感想がメインですが、
元は戦車模型のblogでした。

ロスト・イン・トランスレーション

2008年10月06日 | 海外映画 評価4
2003年 ソフィア・コッポラ監督
    出演 ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン
『母国で人気の落ちたスター、ボブ・ハリスは高額のギャラで、
 日本のウイスキーのCM撮影のために来日していた。
 一方、夫の仕事について来日した新妻のシャーロット。
 日本での居心地の悪い2人はホテルのバーで出会う。』

新評価 4.0 (心地よい)

出だしは「タモリ倶楽部」のごとく、
スカーレット・ヨハンソンのショーツをはいた
お尻のアップからはじまりますが、
彼女は終始このピンクのショーツを穿いていますね!?

心が弱っている時に母国から遠くはなれたところに
居ることが良いか悪いかは問題ですが、
明らかにこの2人は日本で自分の居場所を見つけられず、
居場所の無いもの同志で心を寄せ合う。
その描写と絵の切り撮りが巧みでした。
風景が東京である必要があったかは疑問ですが。

CMディレクターが田所豊でしたね~。

プライドと偏見

2008年09月28日 | 海外映画 評価4
2005年 ジョー・ライト監督
    キーラ・ナイトレイ主演
    出演 マシュー・マクファディン、
    ドナルド・サザーランド
『18世紀イギリス。片田舎のある貧乏貴族の夫婦は、
 5人の年頃の娘たちの嫁ぎ先に気を揉んでいた。
 ある日、金持ちの独身貴族がその片田舎の別宅にきて、
 舞踏会を開くこととなった。』

ナイトレイ主演なので気になっていました。

新評価 4.0 (美しい映画)

イギリスの名作文学の何度目かの映像化。
気の強い貧乏貴族の次女エリザベスと、
無愛想にみえる金持ち貴族のなかなか結ばれない恋物語。
若者たちの素直になれない行動は、
今どきの月9のドラマに通じるものが有りますが、
要所にベテラン俳優をすえ家族の絆を描き、
豪邸や美しい風景のロケーションの良さを含め、
普通に安心して見れる映画でした。

クィーン

2008年09月26日 | 海外映画 評価4
2006年 スティーヴン・フリアーズ監督
    ヘレン・ミレン主演
    出演 マイケル・シーン、ジェームズ・クロムウェル、
    シルヴィア・シムズ、アレックス・ジェニングス
『1997年8月31日、英国の元皇太子妃の交通事故死にともない、
 対応にゆれる英国王室のエリザベス女王の一週間を描く。』

新評価 4.0 (度量を問う映画)

伝統と国民への義務を誓い、王族にしては慎ましく暮らし、
私有地で古い4WD車のハンドルを握る活発な女王。
ダイアナ妃の死においても伝統と王族の常識で、
半旗もコメントも控えるのだが、
それが国民に大きな反感をかうことになる。

一方、選挙に勝ち英国首相になった若きブレア氏。
彼は国民と王室の溝を埋めるべく、
親子ほど歳の違う女王に進言するが、
女王は伝統と妃への個人的感情から受け入れがたく、
ブレア首相にも反感を抱く。

進言は単に勇気だけが必要な行為で、
黙って他人が自滅するのを見ているほうが簡単安全。
そして受ける側は度量の大きさが試されている訳で、
女王にはその度量が有ったわけです。
なかなか無い話だから映画になるんですよね~。

GOAL!2

2008年08月09日 | 海外映画 評価4
2007年 ジャウム・コレット=セラ監督
    クノ・ベッカー主演
    出演 アレッサンドロ・ニヴォラ、
    スティーヴン・ディレイン
『いまやニューカッスルの有力選手になり、
 婚約者との結婚準備も進むサンティ。
 そんな彼にレアル・マドリードへの移籍話が舞い込み、
 サンティはスペインへ向かうが。』

新評価 4.0 (好みです)

前作に引き続きドリームボーイの、
サクセスストーリーを追っていきます。
着実に実績を積み、超一流チームから引き抜き、
そこでの成功と、頂点に向かって昇っていきますが、
それと引き換えに失っていく数々の大事なもの。

それをチームメイトのガバンとの友情を基点に、
すこしずつ取り戻していく。
なんとも単純でベタなストーリーですが、
こんな後味の悪くならないのは大好きです。

「GOAL!3」の製作はどうなっているのでしょう?
南ア・ワールドカップまでお預けですか?
あの国は政情不安なのが心配。

マレーナ

2008年08月07日 | 海外映画 評価4
2000年 ジュゼッペ・トルナトーレ監督
    出演 モニカ・ベルッチ、ジュゼッペ・スルファーロ
『1940年のシチリアの港町。12歳の少年は町一番の美しい女性
 マレーナを見て、その年上の女性に夢中になった。
 マレーナは結婚してすぐに徴兵された夫を待っており、
 少年はマレーナを見つめつづける毎日だった。』

新評価 4.0 (良作)

今のように娯楽の無い時代の小さな町に、
「いいケツ」をした美女が嫁いできた。
やがて亭主が戦争で不在になると、
町の退屈なイタリア男子は老いも若きも、
彼女の話題を娯楽に夢中になり、
女性は男子にではなく彼女に不快感をしめす。
設定として最高です。

そして子供ゆえに彼女を見つめることしか出来ず、
胸が苦しくなる一人の少年。
ちょっと行動がストーカーじみていますが、
微笑ましくもあります。

子供が「一人前の人間」として扱われず、
単に子供として扱われていた時代が描かれており、
それゆえ子供は大人になろうともがく。
子供の人格を認め、子供の財布を狙って商売をする
社会とどちらが成熟しているのかは?

プルートで朝食を

2008年07月20日 | 海外映画 評価4
2005年 ニール・ジョーダン監督
    キリアン・マーフィ主演
    出演 リーアム・ニーソン、ルース・ネッガ
『教会の前に捨てられた赤ん坊のパトリックは、
 美しい青年に成長し自分の出生の秘密も知る。
 女装癖の彼にはアイルランドの田舎町は窮屈になり、
 実母を捜しに手がかりも無くロンドンに向かう。』

新評価 4.0

オカマ版「母を訪ねて・・・」かと思いつつ、
アイルランド紛争なども絡んでいたので、
どうも前半は物語に乗り切れず、
別のことをしようかと思っていましたが、
ロンドンに行ってからが話が面白くなります。

いい事も有れば、悪いことも有り、
親切な人もいれば、殴ってくる人もいる。
けっして挫けず、思いもとげ、和解もし、
それがまた悲しくもなり・・・。

プルートは冥王星のことか。

ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月

2008年07月14日 | 海外映画 評価4
2004年 ビーバン・キドロン監督
    レニー・ゼルウィガー主演
    出演 コリン・ファース、ヒュー・グラント
『理想の結婚相手を見つけたブリジットだったが、
 生活環境の違いからケンカ別れをしてしまう。
 その後、ボーイフレンドと取材で行ったタイで・・・。』

新評価 4.0

よく出来た少女マンガ的な映画。
イギリスに少女マンガはなかったかも?
それに主役は少女という歳でもないか。

いずれにせよ格好の良い男性2人が彼女に惹かれ、
恋のライバルは実は彼女の勘違い・・・なんて、
シングル女性の心をくすぐるには程よいのかも。
やり過ぎたら昼ドラですからね。

かつ懐かしいヒット曲を挿入する楽しさ。
冒頭のパラシュート・シーンでの、
『私を愛したスパイ」のテーマは爆笑でした。

世界最速のインディアン

2008年07月12日 | 海外映画 評価4
2005年 ロジャー・ドナルドソン監督
    出演 アンソニー・ホプキンス、
    クリス・ローフォード、アーロン・マーフィ
『ニュージーランドに住み、母国とオーストラリアで、
 バイクのスピード記録を持つ一人の老人。
 彼の夢は自分の“インディアン”号で、
 アメリカのボンヌヴィルで世界記録に挑戦すること。
 その為に年金を貯めてはいるが夢は叶いそうにない。
 ある日、病で先が長くないと知った彼は、
 家屋を抵当にいれアメリカに旅立った。』

新評価 4.0

みずからバイクのピストンの鋳造や改造を行い、
周りからは少し迷惑がられながらも、
優しい目で見てもらえる気のいい老人。

アメリカに渡ってからは、少し嫌なことはあっても、
多くの親切な人に出会い幸運にも恵まれ、
なんとかレース開催日に目的地にたどり着く。
ベースは実話とはいえ「出来すぎ」です。

だがレース会場に着いてから最大の至難が訪れます。
そんな時、彼を助けてくれたのは見知らぬレース仲間たち。
たぶん世間的には、いかれたメカ・オタク達なのでしょうが、
多少そんな人のほうが世の中、親切なもんです。
賢い振りをしている人よりはね。

この老人の「夢を諦めない大切さ」に、
多くの人は目がいくのでしょうが、
私はこのレース仲間たちの親切心に賞賛を送りたい。
彼らの助けがなければ老人の夢は叶わなかったのだから。

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

2008年07月01日 | 海外映画 評価4
公開中 スティーヴン・スピルバーグ監督
    ハリソン・フォード主演
    出演 シャイア・ラブーフ、カレン・アレン、
    ケイト・ブランシェット

新評価 4.0

おそらく多くの人が「難しい映画なんかやめて、
スピルバーグは娯楽作を作るべし。」と思っていて、
その意向に沿った形となった本作。
いかにもアメリカ風な明るく笑える作品です。

過去ネタの引き回しや、他の人の作品からの引用?
オチのほぼ見えているストーリーなどの、
安心して見れる展開は、
新たな驚きを求める人には残念でしょうが、
19年ぶりの同窓会的なノリを感じてもらえれば!?

映像的には冒頭のシーンのカメラ・アングル、
カット割りから感嘆させてもらいましたし、
そして音楽はジョン・ウィリアムズ。
もうこの辺りでも満足です。

50年代のアメリカのキャンパスの再現も、
楽しませてもらいましたが、
当時の大学に黒人はいたのかと疑問。
この映画、原住民以外は白人だけの映画なので、
配慮ですか?

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

2008年05月22日 | 海外映画 評価4
公開中 アンドリュー・アダムソン監督
    出演 ジョージー・ヘンリー、
    スキャンダー・ケインズ、
    ウィリアム・モーズリー、
    アナ・ポップルウェル、
    ベン・バーンズ

新評価 4.0

シリーズ物は興行成績で続編の有無が決まるので、
「ナルニア国物語-第1章 ライオンと魔女-」から、
2年以上経過して若干心配しておりましたが、
第2章が無事公開。
今回は前章より面白かったので、
第3章は固いかな?

映画の中では前作から1年後と言う事らしく、
前回が夜間爆撃されるロンドンがオープニングで、
今回も期待したのですが、その辺の映像は無しでした。

その代わり中世的な戦闘シーンが結構いい。
でも悪役の甲冑がスペイン的で、
ナルニア側がイギリス的なのは何故でしょう。

いや物語も分かりやすくて良かったですよ。
若きカスピアン王子のヘタレ振りも含めて。
これでこそファンタジーです。