B-scale fan's log

Since 2004.4.16

最近は映画の感想がメインですが、
元は戦車模型のblogでした。

マイケル・ジャクソン THIS IS IT

2009年10月30日 | 海外映画 評価3
公開中 ケニー・オルテガ監督
    出演 マイケル・ジャクソン
『2009年6月に亡くなったマイケル・ジャクソンの、
 幻の7月のロンドン公演のリハーサルをまとめた
 ドキュメンタリー映画。』

新評価 3.0

映画掲示板のあまりの高評価と、
ケニー・オルテガ監督に引かれて、
音楽作品なのでIMAXで鑑賞。
あまりマイケルの要素は抜きの感想です。

TVを見ていると、とにかく芸能関係者は絶賛。
“リハなのに本気で歌ってる踊っている素晴らしい。”
“舞台監督がいるのにアイデアをどんどん出している。”
等など。

私は音楽関係者じゃないので分からないのですが、
リハって結構ながしてやっているのですか?
自分のコンサートなのにアイデアださないの?
完璧を作りこむためにするリハと思ってましたが?

“声やダンスにおとろえが無い”って声も。
一流のスターなら当たり前だと思うのですが・・・。
もちろんマイケルは「超」がいくつもつく
一流のエンターテナーなのでそこは素直に感動。

とにかく完璧を求めるマイケルについていくスタッフ。
マイケルも無茶振りをするだけでなく、
フォローも欠かさない。ギターソロのシーンなんて鳥肌。
そりゃスタッフ一丸でマイケル兄さんについて行くよ。

追記;その後やはりギターソロのお姉ちゃんに、
   注目が集まってますね。
   興味がある人は“オリアンティ”で検索を。

でもねマイケルが本気で歌って踊っていても、
そこはリハーサル。衣装は普通だったり、
照明やセットは製作中。その他のエフェクトも調整中。
完璧でなくてもマイケルならOKと言うなら別ですが。

本番のコンサート風景を妄想できるならともかく、
完璧をめざして作りこんでいるメイキング映画を見て、
故人を偲ぶなら充分すぎる内容ですが、
違った形で見たかったと欲求不満になるだけ。

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本編とは関係ないのですが、
字幕スーパーの入れ方がひどい作品でしたね。
タイミングがずれていたり、表示時間が短かったり。
こんな映画ははじめてです。
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やわらかい生活

2009年10月29日 | 日本映画 評価3
2005年 廣木隆一監督
    出演 寺島しのぶ、豊川悦司、松岡俊介、
    田口トモロヲ、妻夫木聡 他
『両親の事故死からうつ病になってしまった女性。
 一流企業も依願退職し無職の日々のなか、
 引っ越した蒲田の町で出会う4人の男性。
 彼らもそれなりにダメ人間ばかりで・・・。』

新評価 3.0

見てから主人公の躁鬱病の設定に気づく。
私もまわりにそんな人がいましたが、
励ませば落ち込む。ほっとけば寂しがる。
疑い深くなったり、攻撃性が高まったりと、
なんどか痛い思いをさせられました。

そんな事を思いだしながら見ていると、
まさにこの女性もそんなタイプ。
悪いのは本人でなく病気と分かっていても、
つらく当たられるとカチンと来るし、
あれじゃ周りから人が居なくなるわな。

そんな女性に絡む4人のダメ男。
妻と別居中の幼馴染、痴漢、同じ躁鬱病のやくざ、
EDの大学の同級生で地方議員の卵。
何が健常で何が病気か分からなくなってきますが、
完璧な人間なんて居ないのです。

自分が気楽に生きれる場所を見つけて下さいな。
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ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~

2009年10月28日 | 日本映画 評価3
公開中 根岸吉太郎監督
    出演 松たか子、浅野忠信、室井滋、
    伊武雅刀、妻夫木聡、堤真一 他

新評価 3.0

なんとも愛すべきダメ男の物語。
あの敗戦直後に文筆で食える才能を持ち、
美しい妻と子供があり、これまた美しい愛人も。
ある部分あこがれるところも有ります。

そして自分は自堕落に浮気をしているのに、
妻に自分が愛されているか心配で心配で、
逃げ出すための自殺も自分1人では心細い。
なんともダメダメぶり。

原作作者の太宰治も破滅型の天才で、
入水自殺するんですよね・・・。
ゆえに最後の台詞・カットは意味深。
「私たちは生けていさえすれば良いのですよ。」

“Being Fleet”って言葉も有りますからね。
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ジャージの二人

2009年10月26日 | 日本映画 評価4
2008年 中村義洋監督
    出演 堺雅人、鮎川誠、水野美紀、
    大楠道代、ダンカン、田中あさみ 他
『ある夏の日。会社を辞めたばかりの息子は、
 グラビアカメラマンの父に誘われ避暑地の別荘に来た。
 息子は妻の不倫、父も妻との不和と問題を抱えながら、
 古着のジャージを着て夏休みをのんびりと過ごす。』

新評価 4.0

まず夏休みを避暑地で何もしないで過ごす2人。
私の理想の休暇の過ごし方で憧れますが、
実際は家族に著しく評判悪いですよね。
夏休みはTDRやUSJに連れて行けって。
そう言えば信州の別荘も行ってないな・・・。

ところで映画の中のこの2人は、
互いに家庭内の問題を抱え、
とは言っても何も解決策を打ち出さず、
休みが終われば家庭に戻って生活を続ける。
なかなか精神的なツワモノ達です。

この映画の台風に吹かれる木のように、
倒れそうになりながらも、
結局は風を受け逃して耐え切る。
そんな乗り切り方もありますよね。
結果は別問題として潔さと大物感がある。

父親役は“シーナ&ロケッツ”の鮎川誠。
たたずまいはなかなかきまっていましたが、
発音が悪くて台詞が聞き取りにくい。
息子がかつ舌がよいので尚更。
サングラスの無い顔もはじめて見ました。
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シャカリキ!

2009年10月24日 | 日本映画 評価3
2008年 大野伸介監督
    出演 遠藤雄弥、中村優一、鈴木裕樹、
    南沢奈央、中越典子、柄本明、原田泰造 他
『自転車で坂を上ることが好きで負けず嫌いの高校生。
 ある日、自分より早い他校の高校生に出会い、
 彼に勝つために自転車部に入るが、
 クラブは成績が悪く廃部になってしまう・・・』

新評価 3.0

曽田正人の同名人気コミックを実写映画化。
読んだこと無いので、その比較は避けますが、
なんとも映画は微妙な出来栄え。
とりあえず兄ちゃん姉ちゃんたちは地味。
顔立ちもさることながら演技自体も。

そんなのを見る映画じゃないと言うにしても、
自転車ロードレースを知っている人が、
100人に2人も居ない日本でこの企画は危険。
結局、脚本自体も無難に落ちてますが、
それじゃ他のスポーツものの焼き直しだよね?

変に漫画のビックネーム(だけ)を借りて、
原作ファンにたたかれるなら、
オリジナルで競輪学校の青春物語でも作れば?
それじゃスポンサーが集められない?
なかなか難しいね。

とりあえず嫌いじゃない出来かなっと。
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ラスト、コーション

2009年10月19日 | 海外映画 評価4
2007年 アン・リー監督
    出演 トニー・レオン、タン・ウェイ、
    ワン・リーホン 他
『太平洋戦争中の日本軍占領下の香港。
 日本軍の力を借りる中国人の政権を憎み、
 その政府の要人を殺そうとする大学生5人組。
 まずは色仕掛けで近寄ろうとするが・・・。』

新評価 4.0

題名が"LAST CAUTION"でなく"LUST, CAUTION"でしたね。
LUST=欲望なので、まさに映画の内容にぴったり。
イデオロギー的に反対側の人物に好意をもってしまい、
任務のためにした行為が、いつか本気に。
彼女の体制熱はその程度だったと言うことで。

何も良いことが無かった日本の中国侵略ですが、
映画の題材という意味では悲しくも功がありましたね。
ただ1940年代に舞台を置かなくても、
清朝末期でも同じ舞台が作れたように思いますが、
日本に常に加害者意識を持たせたいのですか?

国の安定を乱す人々を捕らえ、組織の壊滅を指揮する人物を、
悪の権化のように呼ぶのは、後の政府政党の勝手。
例え政府が外国の力を借りて治安を維持しようとも、
それに反対して町で銃撃したり爆破する人たちと、
どちらが犯罪者に見えたのかは微妙な話だな。

そんな話は別として、ねじれた世界における愛と正義。
信頼と裏切りをえがく物語としては、
なかなかに見ごたえのある作品でした。
エロの要素が宣伝に利用されていましたが、
それは大して重要な要素じゃなかったですね。
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機動戦士ガンダム MSイグルー -黙示録0079-

2009年10月18日 | 見た映画 評価2
2005年 今西隆志監督
『一年戦争でのジオン軍の第603技術試験隊を描くOVA第二弾。
 今日も輸送艦にヘンテコ兵器が持ち込まれる・・・。』

新評価 2.0

転属したパイロットは必ず戦死する呪われた輸送艦。
そんな悪名がたちそうな第603技術試験隊。
相変わらず第三帝国万歳の悪乗りドラマですが、
最終話は悪乗りが過ぎていてげんなり。

こんばんはオリヴァー・マイです。
開発部からセールスに異動になりました。
今回の「サラリーマン宇宙放浪記」は、
 天からおちた魚。
 同僚の弟も使い捨て。
 努力もむなしく会社は倒産。
涙目になりそうな物語の3本です。
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ワイルド・スピード MAX

2009年10月14日 | 見た映画 評価2
公開中 ジャスティン・リン監督
    出演 ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、
    ガル・ギャドット、ミシュエル・ロドリゲス 他

新評価 2.0

映画掲示板の評価は結構いいのですが、
シリーズの1と2を見ていない、
スピンオフ的な3しか見ていない者にとって、
何だかつまらない映画だなというのが正直な感想。

この手の映画は大好きなんですけどね・・・、
物語が面倒くさいのか、レースシーンが少ないのか。
いや、たぶん好みの車が出てないからかも。
あまり、あっち系のエンジン音は好きでないのです。

つまり1と2を見て復習しなければ。
コメント (2)
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蒼き狼 地果て海尽きるまで

2009年10月13日 | 見た映画 評価2
2006年 澤井信一郎監督
    出演 反町隆史、菊川怜、若村麻由美、
       松山ケンイチ、松方弘樹 他
『モンゴルの英雄チンギス・ハーンの誕生から、
 モンゴル民族統一までを描く。』

新評価 2.0

角川さんの時代錯誤が産み出した一作。
前作の「男たちの大和」は偶然にも、
日本国民のメンタリティと波長が合って
成功しましたが今回は興行的にも失敗。
みんなが思うでしょ、なんでモンゴルなの?

映像的には昔の「敦煌」を思わせる古臭さ。
それもその筈、CGは全く無いのですから。
ひたすら人海戦術。
ただ「天と地と」から比べて、
群集シーンの運用は上手になりました。

しかもカメラワークが非常に巧みでCG無し。
映画途中でこれが快感に感じてきました。
「レッド・クリフ」のCGのくどさと、
登場人物の超人性の酷さを思うと、
こちら方が血の通った人間の物語です。

ただ物語が平坦すぎ。
対象が大きすぎて描ききれず残念。
けっして主演が悪いとかそんな話じゃありません。
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真珠の耳飾りの少女

2009年10月12日 | 海外映画 評価4
2003年 ピーター・ウェーバー監督
    スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース 他
『17世紀オランダの画家フェルメールの肖像画を、
 モチーフにしたフィクション小説を映画化。
 家計を支えるため画家フェルメールの家で、
 使用人として働くことになった17歳の少女。
 彼女には色彩センスがあり絵の手伝いをはじめる。』

新評価 4.0

フェルメールの世界に描くために光線の使い方に凝った映像。
その当時の服装、建物といった世界も素晴らしいですが、
ある男の孤独感を描いた映画として最高です。

周りから自分の絵は認められているが、
お金を産む絵としか認められていない不満。
しかし貧しい女中が初めて自分の絵の理解してくれた。
女中は若くて美しくて魅力的だが、
自分は婿養子の身。しかも女中は宗派も違う。
不倫なんて色んな意味でとんでもない。

なんていう悶々をコリン・ファースが抑えた演技で見せる。
もちろんスカーレット・ヨハンソンの美しさも◎。
ラストはあっけない。とも思えますが、
なかなかグッとくるエンディングではないですか?
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