B-scale fan's log

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最近は映画の感想がメインですが、
元は戦車模型のblogでした。

バーレスク

2010年12月21日 | 海外映画 評価3
公開中 スティーヴン・アンティン監督
    出演 シェール、クリスティーナ・アギレラ、
    エリック・デイン 他

新評価 3.0

この映画で出てくる架空のクラブ「バーレスク」。
そこで毎晩繰り広げられるショーは、
これぞ本物のエンターテイメント。
実際にあるのなら万単位の入場料を払ってでも、
見に行きたいと思わせるものがあります。

ただし映画の内容は別物。
若者の恋と経営者のお金の算段の2本立てで、
単に田舎の女の子のサクセスストーリー。
でもアギレラは田舎にいるときからアギレラで、
最初からあか抜けているののだからね・・・。

歌がうまくて金髪碧眼ボインの主人公が、
ランジェリー姿で歌い踊るのですから、
そりゃキャッチーですし、歌もダンスは本物で、
若さだけのなんとか48とはえらい違い。
でも映画の内容は別物。

何がまずいと言ったら悪者がいないこと。
性格が悪い奴や、わがままな奴がいても、
基本的にはみな善人なのは中途半端。
悪者がいないと人情ものは成り立たないでしょう?

「バーレスク」のショーを見に行くならお勧めです。
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ノルウェイの森

2010年12月17日 | 日本映画 評価4
公開中 トラン・アン・ユン監督
    出演 松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子 他

新評価 4.0

原作の上巻だけ読んで下巻は未読のまま鑑賞。
映画の前半は小説をなぞりながら見て、
あれこれの省略が気になっていましたが、
未読の後半は小首は傾げたりは有りますが、
なかなか好きな終わり方です。

設定は40年前なので当時の風俗は知りませんが、
セット等はどこか懐かしい感じがしたのと、
主人公の学生運動への冷めた目に好感。
自分の悲劇で他に無関心なのでしょうが、
好きな人が変なら普通そうなるでしょうね。

私からしたら「まとも」な人なんてそうは居らず、
大半は自身の「おかしさ」に気づかないか、
気づかない振りをしているのですが、
この作品のなかでも「まとも」な人は居ないなか、
自身の心の異常に我慢がならないのが数人。

そんな人に手を差し伸べるのは困難で、
下巻は読まずとも粗く展開は読めるのですが、
主人公が東京の恋人に戻ったのは少し意外。
村上春樹は結構ずぶとい?
この時代の人の感覚としては普通なのか。

トラン・アン・ユン監督の映画は初見でしたが、
きれいな色で映像を撮っていたのと、
日本の風景風俗を上手く切り取ってました。
それは別として小説ほどエロくはなかったですね。
出来れば女優の裸もきれいに撮ってほしかった。

分かってはいてもタイトルはさっぱり不明。
コメント (2)
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再会の街で

2010年12月13日 | 海外映画 評価4
2007年 マイク・バインダー監督
    出演 アダム・サンドラー、ドン・チードル、
    ジェイダ・ピンケット=スミス、リヴ・タイラー
    サフロン・バロウズ、ドナルド・サザーランド 他
『ニューヨークで幸せに暮らす歯科医は、
 ある日、飛行機墜落で妻子を亡くした、
 大学時代の友人を見かけ声をかけるが、
 彼は子供のような生活を送っていて・・・。』

新評価 4.0

コメディのアダム・サンドラー主演だけど、
このストーリーで笑いはないと見ました。
「50回目のファーストキス」では予想外に感動。
今回もシリアスな演技に期待です。

事故で妻と三人の幼い娘と愛犬までも失って、
自分の殻に閉じこもったサンドラー。
そんな彼を心配する友人のチードル。
これが物語のプロットですが、なかなか凝ってます。

まず人生の成功者に見えるチードルも、
現代に生きる男として仕事のストレスにさらされ、
何より妻からの束縛に息苦しさを感じている。
そんな彼が全てを失った友人を慰める。

一方、全てを失った悲しみを紛らわすため、
毎日を遊んで暮らしているサンドラー。
保険金で仕事は不要だし、頭を悩ませる家族もない。
そんな彼を不自由な現実に引き戻そうとする友人。

見たくない現実なら見なくても良いのでないか?
そんな思いも浮かびますが、やはりまずいのか。
友人なら失意の男の次の一歩を助けるべきですかね。
何も持たない自由は幸せな生き方でないと?

またアダム・サンドラーで感動してしまいました。
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俺たちダンクシューター

2010年12月09日 | 海外映画 評価3
2008年 ケント・オルターマン監督
    出演 ウィル・フェレル、ウディ・ハレルソン、
    アンドレ・ベンジャミン 他
『1970年代のあるバスケットボールリーグで、
 あるオーナー兼選手のチームは万年最下位で、
 試合の勝ち負けよりファンサービスが優先。
 ところがリーグ上位4チームがNBAに吸収され、
 その他は解散にすることになり・・・。』

新評価 3.0

ウィル・ファレルなんでおバカ映画と思ったら、
実話がベースの映画と知ってビックリ。
いかにも70年代な豪快ないい加減さと、
熱い男たちの物語。でも、どこまでが実話?

果たして万年最下位チームが一念発起して、
上位4チームに勝ち残ることが出来るのか?
そりゃ実話の映画化と聞けば、
おおよそ先は読めますよね?

ところが意外にも・・・。
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SPACE BATTLESHIP ヤマト

2010年12月05日 | 見た映画 評価2
公開中 山崎貴監督
    出演 木村拓哉、黒木メイサ、柳葉敏郎、
    緒形直人、西田敏行、高島礼子、堤真一、
    橋爪功、池内博之、マイコ、山崎努 他

新評価 2.0

子供と見てきました。親子とも感想は「うーん」。
佐藤嗣麻子脚本は一話完結として妥協は出来ますし、
ガミラスのビックリ表現も我慢したとしても、
あのエンディングでは泣けないでしょ。

最初に感じたのは宇宙空間の表現が乏しいこと。
かってスタートレックも真似したと言われた、
宇宙空間が漆黒の闇だったのは残念。
言われないと分からない惑星の表現も今一つ。

メカの類いもヤマトは昭和40年代に考えた未来。
いま考えるとアナログなデザインが、
映画では妙に新旧の折衷で見ていて居心地が悪い。
代表例が制服とヘルメット。古いの新しいの?

バトルスター・ギャラクティカなんて
リイマジネーションを掲げデザインを一新。
あの印象的なパイロットスーツを捨てて、
他のメカデザインとの統一感を出したのに。

強い女性を軸にして「戦う男、燃えるロマン」の、
アニメの古い世界観を捨てるのかと思ったら、
森雪はさして強くもなければ色気も足りず、
キスで子供が出来るのもファンへのサービス不足。

佐渡先生も女である必要がなかったし、
相原の後ろのキャピってる女キャラとか特に無駄。
男性はさほど違和感なく見れましたが、
キムタクはキムタクのままでしたね。

なんにしても素早い主砲の動きにも現れるように、
全てに重々しさが足りなくて、
地球を救う使命を帯びた悲壮感もなければ、
残した家族のために命を捨てる熱さもない、

船の仲間のため生き死にじゃ感動はないわ。
対象は手の届かない遠くで大きくないとね。
せっかくスティーブン・タイラーを使うなら、
アルマゲドンみたいなあざとさがあっていいのでは?

多くの点で中途半端。とは言うものの、
日本発のSFを作る意欲は買いたいと思います。
次はブルーノアでお願いします。
もちろん歌は川崎麻世で。
コメント (6)
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奇跡のシンフォニー

2010年12月02日 | 海外映画 評価4
2007年 カーステン・シェリダン監督
    出演 フレディ・ハイモア、ケリー・ラッセル、
    ジョナサン・リス=マイヤーズ、テレンス・ハワード、
    ロビン・ウィリアムズ 他
『産まれた時から孤児院で育った少年には、
 周囲の音が特別に聞こえる才能があった。
 ある晩に不思議な音に誘われ施設から飛び出し、
 たどり着いたのはマンハッタン・・・。』

新評価 4.0

良く出来たお話で、本当に嘘みたいな物語。
もとから全部が作り話なんですが、
あまりに無駄が無くて感動。
こういった潔さは大好きです。

リアリティーなんて頭から無視。
奇跡のような巡り合わせの連続。
悪人も実は人思いのええオッサン。
エンディングも盛り上げてバッサリ切ります。

そう。中途半端が一番アカンのです。
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