B-scale fan's log

Since 2004.4.16

最近は映画の感想がメインですが、
元は戦車模型のblogでした。

エリ・エリ・レマ・サバクタニ

2007年09月30日 | 日本映画 評価4
2005年 青山真治監督
    出演 浅野忠信、宮崎あおい、中原昌也、
    筒井康隆、戸田昌宏、岡田茉莉子
『2015年。世界中には人々を自殺へと追い込む
 謎のウイルスがまん延していた。
 一方、自然の音を集めて音源にするミュージシャンの
 ミズイ(浅野忠信)とアスハラ(中原昌也)は、
 世間と無関係に音楽を作っていたが、
 彼らの音楽がウィルスに効くという噂が広がり・・・。』

新評価 4.0

「我が神よ、どうして私を見捨てたのですか」
とキリストの最後の言葉を題名にした作品。
この映画で見捨てられたのは誰でしょう。
もしかして観客かも?

展開は、ともすれば退屈にも感じますが、
浅野忠信が大草原で巨大なスピーカーに囲まれ、
演奏するシーンでは気持ちよく寝てしまったのは、
意外と心地よかったからかも知れません。

だけど人にはとても勧められません。
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奇談 キダン

2007年09月29日 | 日本映画 評価4
2005年 小松隆志監督 藤澤恵麻、阿部寛主演
    共演 ちすん、柳ユーレイ、神戸浩、菅原大吉
『里美(藤澤恵麻)は最近何故か同じ夢を見る。
 彼女は記憶には無いが幼いころ神隠しにあったらしい。
 夢の原因を探るために東北の「隠れキリシタンの村」を訪れると、
 そこで村に伝わる聖書伝説を調べるために訪れていた
 考古学者・稗田(阿部寛)と出会う・・・。』

新評価 4.0

諸星大二郎原作らしいですが知りません。
誰ですか?と、原作についてはまっ白な状態で、
阿部寛の如何わしい演技目当てに見ました。
エセ・キリスト物のトンでも話ですが、
ミステリーとして、そこそこ面白かったです。

でも聖書の最低限の知識が無いとツマラナイかな?
それと、この話ネタそのまま信じちゃダメですよ。
コメント (5)
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エイリアンVSヴァネッサ・パラディ

2007年09月28日 | 海外映画 評価3
2004年 ディディエ・ポワロー、ティエリー・ポワロー監督
    出演 ヴァネッサ・パラディ、ジェイソン・フレミング
『田舎町の有力者の娘で歌手志望のコンチャは、
 町にきたスタントマンのジェームズと恋に落ちるが、
 コンチャの父親の企みでジェームスは牢屋に入れられる。
 一方、町の近くには隕石が落ち・・・。』

新評価 3.0

ヨーロッパ系ブラックコメディなので正直ついて行けません。
ヴァネッサ・パラディという人はフランスの歌姫らしく、
劇中でキュートに何曲も(!)も歌ってますが、
題名で予想するような銃器を撃ちまくる訳ではないです。

エイリアンによる殺戮シーンはかなりブラッディで、
田舎の町人は絶望的な戦いを強いられ、
ラスト10分前でどういうオチになるのか期待していたら、
駄洒落オチですか・・・。
フランスのエスプリは分からない。
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亡国のイージス

2007年09月27日 | 日本映画 評価4
2005年 阪本順治監督
    出演 真田広之、寺尾聰、佐藤浩市、中井貴一
『日本国に反意を起こした宮津二佐(寺尾聰)は、
 副長として乗艦するイージス艦を同志と乗っ取り、
 化学弾頭のミサイルを東京にむけ政府を脅迫した。
 異国の工作員に唆された宮津から艦を取り戻すために、
 先任伍長の仙石(真田広之)は一人艦に戻り、
 艦に残された軍工作員(勝地涼)と共に・・・。』

オールスターキャストを集め自衛隊全面協力に基づく、
熱い心意気だけは充分に買いましょう。

新評価 4.0 <ギリギリ

とは言え要所に粗があり、意味不明な登場人物(*)がいたり、
人物の掘り下げが浅いので反乱の動機が不明確等など・・・、
バッサリと切り下げる要素は多々有りますが、
ようやく日本でもこの手の映画が再び堂々と、
作れるようになったと言うわけで上記評価です。

小説は未読ですが、僅か上映時間127分では
納まりきれなかった内容なのでしょう。
なんと言っても福井晴敏原作ですから。

* チェ・ミンソ。半島の某国工作員役。
 韓国の女優さんらしいですが、
 自衛隊主役の日本の極右映画に出演したとして、
 韓国でバッシングを受けたそうで、
 あんな訳の分からない端役で、この非難は可愛そう。
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UDON

2007年09月26日 | 日本映画 評価3
2006年 本広克行監督 ユースケ・サンタマリア主演
    共演 小西真奈美、トータス松本、鈴木京香
『ニューヨークでの成功を夢見ていた松井香助は、
 夢破れ故郷香川に戻ってきた。借金を返済するために、
 友人の紹介で地元の情報誌で働くうちに、
 地元の名産品である“うどん”の魅力に目覚める。』

新評価 3.0

2部構成のこの映画。
前半はFNS祭りのような展開に辟易して、
長い上映時間に残りを思いあきれていましたが、
後半は普通の人情ドラマに。
さすがフジの娯楽映画のエース監督は、
観客を楽しませるツボを心得ていますね。

・・・と手放しで言うには無理が有りますが、
そこそこ楽しめました。
しかし上映時間は長い・・・。
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ドッペルゲンガー

2007年09月25日 | 見た映画 NG
2002年 黒沢清監督 役所広司主演
    出演 永作博美、ユースケ・サンタマリア、柄本明
『早崎は医療機器メーカーのエリート開発者で、
 彼の次の発明に対し社内から期待を寄せられている。
 しかし開発中の人工人体は進捗せず、ストレスを募らせている中、
 早崎の前に彼の分身“ドッペルゲンガー”が出現した。
 彼は疲れによる幻覚と否定するが、
 分身は彼に協力するために現われたと告げる・・・。』

新評価 1.0

面白そうなアラスジに期待してみましたが、
途中で物語は空中分解。ジャンルは何ですかね?
ホラー?コメディ?サスペンス?どれも中途半端。

この監督は「アカルイミライ」の人で、
あの作品は微妙な按配でいい雰囲気でしたけど、
この作品も微妙な按配なのですが、
相変わらずの説明不足が今回は理解できず。

結局ドッペルゲンガーは何人居たの?
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バーバー吉野

2007年09月24日 | 日本映画 評価3
2003年 荻上直子監督
    出演 もたいまさこ、米田良、大川翔太、
    村松諒、宮尾真之介、石田法嗣 他
『山間の小さな町では小学生の男子の髪形は、
 “バーバー吉野”のおばちゃん(もたいまさこ)が切る
 “吉野刈り(まことちゃんカット?)”に強制されていた。
 ある日、東京からきた男子の転校生の髪が、
 おしゃれな茶髪で女子にモテモテになったことから、
 町の男子は“吉野刈り”への反発心が芽生え始めた。』

新評価 3.0

「かもめ食堂」の監督の第1回作品です。悪くないです。
映画に有るような校則に縛られた昔を思い出しました。
あのくだらない規則も子供を思ってのことと、
今なら映画を見ながら思えないことないですが、
「目的と手段」が混乱している大人が居るのも描かれいて、
なかなかノスタルジック感が高いです。

そうそう。朝の校門で「前髪なんセンチ」と物差で計ることと、
子供の育成に何の意味があるんでしょうね?
授業中の先生のジャージ姿の方も服装違反でしょ?
なんて思いながら見ていました。

でも女性監督が描く男子小学生は実像と微妙なズレがあって、
「愛すべきバカな男子像」で描いているのは、
やや違和感がありますけどね。
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ホテル・ルワンダ

2007年09月23日 | 海外映画 評価5
2004年 テリー・ジョージ監督 ドン・チードル主演
『1994年、アフリカ・ルワンダの首都にある
 高級ホテル「ミル・コリン・ホテル」の支配人ポールは、
 賄賂で築いた人脈でホテルを順調に運営していたが、
 国内で始まった民族紛争はやがて市民の虐殺に発展した。
 彼は家族と隣人を救うためにホテルに逃げ込み、
 迫害を受けた多くの人をホテルに収容するが。
 民兵はホテルを包囲し・・・。』

新評価 5.0

この物語は人を救える立場にいた人物が、成り行きとは言え、
命を守るために奔走した真実の物語です。
救えたのは約80万人の犠牲の中の僅か1268人だったとしても、
何もしないで傍観するよりは遥かに崇高な行為です。
全てが裏目に出て皆殺しに終わる可能性も有った訳ですから。

この映画は被害妄想にかられ自分の気に入らない
人間を排除しようとする自意識過剰な人物や、
とにかく勝ち馬に乗ろうとする風見鳥。
そんな人はこの映画を見るのは時間の無駄です。

少なくとも虐殺の国から逃げざるを得なかった、
白人ジャーナリストの様に、
「恥ずかしい」と言える勇気のある人が
見る価値があります。

こんな紛争での国連の無力さがよく描かれていますね。
結局、部族間の武力で事態を解決した訳ですか・・・。
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アーサーとミニモイの不思議な国

2007年09月22日 | 海外映画 評価3
公開中 リュック・ベッソン監督 フレディ・ハイモア主演
    共演 ミア・ファロー 他

新評価 3.0

ベンソン監督が何故この映画を作ったか知りませんが、
「パパだって子供向けの作品が作れるんだよ」
って感じに仕上がった作品。
いつもの切れ上がった支離滅裂さがない代わりに、
ほどほどのまとまり感のある作品。
つまり彼らしさのない普通の映画です。

主役のフレディ・ハイモアはチャリチョコの子ですね。
3Dキャラはマドンナなどの豪華声優陣らしいですが、
日本語吹き替え版で見たので、その辺の良し悪しは不明ながら、
最近の吹き替えがひどいのが多かった中で、
今回の吹き替え陣は神木隆之助をはじめ悪くなかったです。
特にタカアンドトシは良かったと思いますよ。

欧州資本の映画に見えましたが、何故か舞台はアメリカ南部。
フランスの田園風景でもいいのにな~。
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ファンタスティック・フォー:銀河の危機

2007年09月21日 | 海外映画 評価3
公開中 ティム・ストーリー監督
    出演 ヨアン・グリフィズ、ジェシカ・アルバ、
    クリス・エヴァンス、マイケル・チクリス、
    ダグ・ジョーンズ、ジュリアン・マクマホン

新評価 3.0

ファンタスティック・フォー自体は興味が無いのですが、
シルバーサーファーが出るとなると話は別。
よくアニメ「宇宙忍者ゴームズ」で見たよな~、
と回想モードから劇場へ。

残念だったは悪魔博士が名古屋弁でしゃべらないのと、
ガンロックが「ムッシュムラムラ!」と言わないこと。
今日見たのは字幕版だし、今更吹き替え版でも
言うわけ無いですけどね。

オープニングタイトルはSTっぽい宇宙のシーンからですが、
物語の舞台は世界中を飛びまわり、
スタートは何故か駿河湾から。
エンディングは日本庭園らしきところで終わり、
なんとなく日本市場を意識している様子。

内容はストレートで分かりやすいSFヒーロー物。
マリッジブルーになったり、セレブな生活に悩んだり。
でも銀河の危機じゃないような??。
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