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B-scale fan's log

Since 2004.4.16

最近は映画の感想がメインですが、
元は戦車模型のblogでした。

僕の大事なコレクション

2011年09月23日 | 海外映画 評価4
2005年 リーヴ・シュレイバー監督
    出演 イライジャ・ウッド、ユージン・ハッツ、
    ボリス・レスキン 他
『ユダヤ人の青年は、病床の祖母から一枚の写真を託される。
 写真には亡き祖父と見知らぬ女性が一緒に写っており、
 その女性が祖父がアメリカに来た時の恩人であるらしい。
 青年は祖父の故郷ウクライナへ恩人を探す旅にでる。』

新評価 4.0

以前、スカパーでザッピング中に見て面白かったので、
改めて最初から見ることにしました。

ユダヤの青年はベジタリアンで収集癖のあるやや変人。
ウクライナにやってきてガイドを雇い恩人探しに。
なんでも現地では金持ちのユダヤ人相手の、
ふるさと探しのガイド業者が居るそうです。

このガイドはファミリーでガイド業をしていて、
通訳がダンスとアメリカ大好きのノリ軽い青年と、
運転手は目が悪いふりをしている青年の祖父。
そして気の荒い祖父の犬。

英語とウクライナ語が入り混じる3人と1匹の珍道中。
しかし青年の祖父の故郷はなかなか見つかりません。
なぜなら故郷の村は地図から消えていたから。
と何だか暗く重い雰囲気が漂い始めます。

そういえば運転手の爺さんはユダヤ嫌いと言いながら、
どこか訳あり気な顔でハンドルを握ります。
やがて一面のひまわり畑に1軒だけ建つ農家で、
1人の老婆に道を尋ねた時に全ての事実が明らかに。

冒頭の明るいロードムービーから、
まさかユダヤ人の苦難の物語に変わってしまいます。
過去を調べることで運転手の爺様は救われたのか?
でも、あんなことをしなくても・・・。

世界侵略:ロサンゼルス決戦

2011年09月18日 | 海外映画 評価4
公開中 ジョナサン・リーベスマン監督
    出演 アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲス、
    ブリジット・モイナハン 他

新評価 4.0

個人的には大変楽しませてもらいましたが、
普通の映画としては出来はNGなんでしょうね。
オンラインゲーム的な戦闘シーンに、
「一応、物語がついています」的な映画ですが、
大画面で見る破壊と、殺戮の市街戦を堪能しました。

それもアフガン等の戦う根拠の薄弱な外地でなく、
宇宙からの侵略者に対して自国内で市民を守る。
間違いない正義のための力の行使。
後ろめたさが少なくて気持ち良いですね。
軍隊が本来あるべき姿を描いた映画です。

しかも劣勢を跳ね返しての勝利というのも、
お約束的な物語ながらも素直に感動。
これが米海兵隊の“新兵勧誘の映画”というなら、
悪乗りで各国版で作ってお国柄を出してほしいな。
モスクワ決戦とか、ベルリン決戦とか。

ロシア版は宇宙人が恐怖で後ずさるほどの、
損害を恐れぬ人海戦術。
ドイツ版は宇宙人の方がびっくりするような、
巨大戦車や奇想天外な秘密兵器。
日本版の「世界侵略:東京決戦」はアニメで。

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

2011年08月01日 | 海外映画 評価4
公開中 マイケル・ベイ監督
    出演 シャイア・ラブーフ、ジョシュ・デュアメル、
    ジョン・タートゥーロ、タイリース・ギブソン、
    ロージー・ハンティントン=ホワイトリー、
    パトリック・デンプシー、ジョン・マルコヴィッチ 他

新評価 4.0

目が回りそうな忙しさの中なんとか子ども劇場へ。
上演時間154分が無駄な時間になりませんように。
何だかんだで半日潰れましたが、
無駄に感じられない面白さ。やっと3作目にして・・・。

思えば落ち目のベイ監督が嫌々メガホンを取った、
「トランスフォーマー」は何ともいまいちな出来でしたが、
それなりに興行成績もよかったので、
監督の首もつながり続編の製作決定と万々歳。

2作目「トランスフォーマー/リベンジ」ではIMAX登場の話題性と、
ベイ監督お得意の映像の見せ方が大画面と調和して、
これまた大ヒット。だけど物語はすっからかん。
この手の映画だから仕方がないと言うのは言い訳。

そんな評価が気になったか分かりませんが、
今回はストーリーもしっかりと練って、
前2作で育てたキャラクター同士がしっかり絡んで、
粗は有るものの映像に気を取られて気になりません。

これは最高の「夏休みの男の子の映画」です。
それ以上を求めると残念な思いを抱くでしょう。

X-MEN:ファースト・ジェネレーション

2011年06月23日 | 海外映画 評価4
公開中 マシュー・ヴォーン監督
    出演 ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、
    ケヴィン・ベーコン、ジェニファー・ローレンス 他

新評価 4.0

プライドが高く、ウソつきで、人の為になんて考えもしない。
そんな男が辞めるまでブログ絶ちと思って・・・。
なんかいた訳ではなく、ただ忙しい日々なのです。
でも本当に奴は日本を衰亡させるための組織の手先と違うのか。

ここ最近、見る映画は敢えて駄作と思っても挑戦していましたが、
せっかく忙しい時間を縫ってみる映画。そろそろ良作をと思い。
映画評をみて評判の良い本作を選択。
アニメは見たことあっても映画の前作3つは未見です。

アニメを見ていたのでプロフェッサーXとマグニートーの
微妙な関係は知ってはいましたが、こんな深い理由がね~。
幼いころに虐げられた経験は、大人になっても払拭出来ませんか。
攻めて来そうなものは事前に排除。それも一理です。

私てきには圧倒的多数とは共存を選びたいですけどね。
でも、あるがままの自分を捨てないといけないなら、
あばら家の城!?に籠るのも悪くはない。
それもこれも先立つものと溢れる才能があっての話ですけど。

そんな深い話を抜きにしても悪の組織と戦う正義の物語として、
ヨーロッパからアメリカへと場面展開が上手く、
当時の国際的な危機の裏には実は彼らの存在と活躍が。的に、
最後はキューバに飛んでいく躍動感はなかなかのものです。

いや本当に管は日本を衰亡させるためのショウの手先と違うのか。
海上自衛隊は不審な潜水艦を探すべきではないのか?
もちろん冗談ですけど。
・・・笑えない。

ブーリン家の姉妹

2011年05月03日 | 海外映画 評価4
2008年 ジャスティン・チャドウィック監督
    出演 ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン、
    エリック・バナ 他
『16世紀のイギリスの地方貴族に美しい姉妹がいた。
 姉妹の父親は英国王に男子の世継ぎが生まれないので、
 野心家の姉を王に近づけ立身出世を狙うが、
 王が選んだのは既に結婚している妹だった。』

新評価 4.0

GWも休みなし。多忙のため後日に記入します。

愛を読むひと

2011年03月23日 | 海外映画 評価4
2008年 スティーヴン・ダルドリー監督
    出演 ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、
    デヴィッド・クロス 他
『一人のドイツ人弁護士が15歳の少年だった頃を回想する。
 第2次世界大戦の敗戦から間もないドイツ・ベルリン。
 学校の帰りに体調を崩し町で嘔吐する少年を、
 一人の年上の女性が介抱をしてくれる。』

新評価 4.0

少年と年上の女性のひと夏の情事。
少年の性の目覚めを描くように前半ははだか裸ハダカ。
でも少年が年を経てなったであろうレイフ・ファインズが、
暗い表情で時折物語に登場し物語の行く末を予感させます。

夏が終わり年上の恋人は突然少年のもとから去り、
数年を経て大学で将来の法律家になろうとする少年が、
法廷でかっての女性がナチスの戦犯として、
裁かれていることを偶然に知る。

少年は彼女の罪が軽くなる事実を知っているが、
彼女はその事をどうしても秘密にしたいらしい。
そもそも戦犯になったのもその理由ゆえに、
仕事を選べなかったからなのだが・・・。

後半は大人になった少年の苦悩の物語です。
自分の愛した人の望まぬことをするのか、
彼女の過去に罪を知らずに愛した自責の念や、
それとも彼女のために何かをすべきなのか。

監督は「リトル・ダンサー」の人ですね。
こちらも少年の成長物語で暗く重い内容です。
階級とか教養とかヨーロッパは厳しいのか?
レイフ・ファインズも思い悩む役が多いですね。

彼女は自分が無学ゆえに上から言われたことを、
ひたすら忠実に実行しただけ。
それは生きて食っていくためには仕方のないこと。
正しいとか正義とかとは別の話だったのに。

でも賢いからといって聡明な判断を下せるのか?
そんな訳でもない。

それでも恋するバルセロナ

2011年03月22日 | 海外映画 評価4
2008年 ウディ・アレン監督
    出演 スカーレット・ヨハンソン、ペネロペ・クルス、
    ハビエル・バルデム、レベッカ・ホール 他
『スペインのバルセロナにバカンスに訪れたアメリカ女性2名は、
 あるスペイン画家に惹かれて、それぞれ肉体関係を結んでしまい、
 うち1人は画家と同棲をはじめてしまう。
 そんな中、画家の元妻が自殺未遂の末、彼の家に転がり込む。』

新評価 4.0

独特なナレーションから入る物語で違和感を感じ、
どうにも捻くれた3角、4角関係に首をひねっていました。
これは恋愛映画なのだろうかと。
でも監督がだれか分かってからは納得。
捻くれたラブコメなんですね。

ペネロペ・クルスがなかなか出てこなくて、
見る映画を間違えたのかと思いましたが、
前半はペネロペ抜きで美女2人の男1人。
あまり話題に上らないレベッカ・ホールも、
なかなかの才女じゃありませんか

この3人の美女に迫られる羨ましい男優は誰だろう?
見覚えのある顔と見ていましたが、
「ノーカントリー」の暗殺者とは・・・。
オカッパ頭を取れば男前な俳優だったのですね。
と言うわけでキャストだけでも見て満足。

あとはいつもの監督の技で色恋沙汰をカラッとした、
ねじれや紆余曲折で見るほうを振り回し退屈させない。
でもってタメになるのかならないのか、
よく分からない薀蓄が詰まっている。
スペイン人はあんなに恋をしているのか!?

ツーリスト

2011年03月09日 | 海外映画 評価4
公開中 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督
    出演 アンジェリーナ・ジョリー、ジョニー・デップ、
    ポール・ベタニー、 ティモシー・ダルトン、
    スティーヴン・バーコフ 他

新評価 4.0

これはクラシカルなサスペンス映画で、
アクションものと思って見た人は誠に残念。
スター俳優共演に豪華なセットや衣装。
分かり過ぎているような謎解きのストーリー。

映画の予告通りアンジーは犯罪者なわけですが、
テロリストではなく金融関係のお尋ね者の恋人の設定。
だから警察の監視がゆるかったり、
アンジーの操船がいまいちだったのか・・・。

とまぁ、その辺りは好意的に見ましょう。
昔風のハリウッド映画って雰囲気がします。
それにしても金融からみとは珍しい設定と思っていたら、
最後の洒落たオチになるわけですね。

ますます昔ながらのスター映画です。
スター俳優を見て「ええなぁ」と言って、
ベニスの街を見て「きれいやなぁ」と言って、
ハッピーエンドでちゃんちゃん。

ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島

2011年03月08日 | 海外映画 評価4
公開中 マイケル・アプテッド監督
    出演 ジョージー・ヘンリー、スキャンダー・ケインズ、
    ウィル・ポールター、ベン・バーンズ 他

新評価 4.0 (3Dは?)
 
子供と行く予定だったので3Dの吹き替えで見ました。
3Dのメガネは邪魔でしたね、画面も暗くなるし。
相変わらずメリットの感じないギミックですが、
物語のほうは大変楽しめました。

1作目からでしたがイギリスはまだ戦争状態で、
ナルニアの王子(次男)は現実世界では子供なので戦場に出られず、
ヤキモキしているところ、妹と従弟とナルニアへ突然に転送。
落っこちた海は第2作と同じカスピアン王の時代。

ところがこちらの世界も平穏でペペンシー兄妹の出番はなく、
前作でへたれだったカスピアン王も逞しくなり、
どちらかと言うと従弟のほうが憎らしい存在。
とりあえず7人の貴族を迎えに帆船で島に行くことに。

あとは児童小説らしく妄想は誇大に、展開は唐突に、
そしてピンチはご都合でテンポよく解決。
だけどセリフは大人が子供に伝えたい言葉で満ちています。
「自分の価値を疑うな」と言える親がどれほど居るか。

ペベンシー兄妹は大人になりナルニア国に行くのは今回が最後。
せっかくいいキャラクターに育ったのに残念。
あとは従弟のユースチスが継ぐのかな。
アスランも「君は必要だ」と言っていたし。

ネズミのリーピチーフの旅立ちにもしんみり来ました。

RED/レッド

2011年02月08日 | 海外映画 評価4
公開中 ロベルト・シュヴェンケ監督
    出演 ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、
    ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、
    カール・アーバン、メアリー=ルイーズ・パーカー、
    ブライアン・コックス 他

新評価 4.0 (5.0でもOK)

ちょっとだけ時間ができたので滑り込むように劇場に。
今年初の劇場映画は年寄りのアクションものでしたが、
コメディ・タッチで気持ちよく笑える作品でした。
原作はアメコミなんですか?続編も決定だとか。

引退して年金生活のスパイが何者かに命を狙われ、
黒幕を暴くために仲間を集めて反撃が粗筋で、
元気なのはいいですが老いてなお暴力的ですね。
みんな気持ちよく機関銃を打って、手榴弾を打ち返して!?

それにしても爺婆だけなのでブルース・ウィリスに恋人をと、
そんな彼女は40代中ごろ・・・。まぁいい配役です。
それと敵役にカール・アーバンを配役。この男がいい。
と思ったら映画版スタートレックのDr.マッコイでしたか。

最近、老いた俳優のアクション映画が増えましたけど
なかにはスタ・・・みたいな、ちょっと苦しいのもありますが、
本作はおしゃれに見て笑って下さい。
端役でアーネスト・ボーグナインを久しぶりに見られて◎です。