いま一冊。平岩弓枝「花影の花ー大石内蔵助の妻」(新潮文庫)。大石内蔵助の妻「りく」を主人公とする歴史小説。完成度の高い名作。平岩さんは時代小説(市井もの)が多いようだが,歴史小説としてはほかに「かまくら三国志」などがある。「かまくら三国志」も読んだが,正直「花影の花」との落差にとまどった。花影の花に触発されて,池宮彰一郎「四十七人目の浪士」(新潮文庫)を読んだ。これも傑作。吉良上野介邸に討ち入った赤穂四十七士の中で、ただひとり生き残った足軽・寺坂吉右衛門の物語。あまり知られていない物語の小説化はありがたい。
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