昨日、既存住宅の省エネルギー改修講習会を受講してきました。
冬の室内に入ってきた熱を外部に逃がさない、
あるいは、真夏の熱を室内に取り込まないために、
建物側で工夫できることがあります。
新築の場合は一から建てるため、計画的に効率よくその手法を発揮できますが、
既存住宅の場合は、どうなのでしょう・・。
今回の講師は、住宅技術評論家の南雄三氏。
断熱、気密、換気、結露の技術的なことから、
政策のゆくえ、補助金の状況から、現時点の省エネ住宅最新情報まで
盛りだくさんの内容で、5時間にわたるロング講義を、面白く、楽しく、お話してくれました。
国土交通省監修のガイドライン本は、あらゆる改修事例と注意点なをど纏めた凄い本ですが、
講義では、いきなりガイドラインの説明ではなく、なぜ省エネ改修が必要なのか、と言う話から始まりました。
また、今年の3.11大震災での結果をまとめた「ライフラインが断たれた時の暖房と室温低下の実態調査」レポート(南雄三氏作成)の紹介がありました。
〇次世代省エネ基準を超える住宅の場合、
〇次世代省エネ基準の住宅の場合、
〇そして、次世代省エネ基準未満の住宅の場合
それぞれ、どのような過ごし方をしたのか、温かさはどうだったのか・・。
このような実態調査結果を見るのは、建築を手掛ける者として大変興味深いです。
そして、断熱改修と結露の切っても切れないお話、シロアリ対策など、新築とはまた違った既存住宅ならではの応用編とも感じます。
講義終了後、懇親会に参加してきました。
2日後に大腸検査があるとかで、消化のよい食べ物=豆腐を食べる南雄三先生。
P.S.
懇親会で、室温の話からエントロピーの話になり、
「エントロピーとエクセルギー」解説を1分で分かり易く教えて頂きました。(笑)