鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

H教授

2023年04月20日 | 鳥海山

 鳥海山についての論文に質問したいことがあったのでその教授の研究室にメールしてみました。研究室からは教授へメールを転送しますが返事が来ることは確約できませんとの回答。幸にして回答いただきましたが最初に研究室にメールする時、素性もしれないものでは相手にされないかもしれないと思い、過去に著名なH教授の下で学んだものですと付け加えておいたのです。

 そのH教授について思い出したのが最初のテキストは板垣退助の自由党史だったこと。それから「君たちはパチンコばかりしていては駄目だ、だけど都会で一人になれるのはパチンコ屋くらいだからなあ、」といったこと。一年間だけ直接学びましたが一番記憶に残っているのが教授の趣味。

 なんとこの教授、ランジェリーショップへ行ってブラジャーやらを買うのが趣味なのです。それをみずから語るのです。先生、楽しいんですか?と言う問いかけに、「プレゼントした相手の子が身につけているのを想像するのが楽しいんだよ。」(そういえば髭を蓄えた先生も「女装してみたいんだよなあ」つい髭のままの女装姿を連想してしまいました。)

 同級生の女の子「あら、私も貰ったわよ。」

 それにしてもサイズはどうしたんでしょうね。前もって聞いていたのか。あの年で、きっと若さを保つ秘訣だったのでしょう。こんな私にはもうそういったものをプレゼントする相手もいません、えっ、母ちゃんが買って欲しいって?自分で買いなさい。

 ランジェリーショップの店員さんはずっと変態オヤジと思っていたそうなのですが、ある日テレビを見ていたらその変態オヤジが登場。超有名な日本史学者先生であることが分かったのです。それからはランジェリーショップの店員さん、先生が来るたびに、先生、私今度旅行行くんですけどどこを見に行けばいいでしょうかあ、などと質問され優良客扱いになったとか、これはその教授本人の口から直接聞いた話です。名前を聞けば、あああの人か、と歴史を学んだ人であれば必ずわかる名前の大正生まれの大先生。半世紀も前の思い出です。

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