鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

ふれあい

2022年08月27日 | 鳥海山

 ふれあい、とはお互いにわかったつもりになることです。この辺の言葉でいえば、ふれる=ちょす、互いに何かする=ばっこ。なのでふれあいをこの辺の言葉でいえば「ちょしばっこ」となります。なんだかお医者さんごっこを連想してしまい、しまわないか。

 胡散臭い言葉であるのは間違いないです。(胡散臭い、を兎臭いと覚えて喋っている方がいました。)

 先日新聞にのりインターネットにも載り、Twitterで拡散されたザリガニ放流。こんな催し物で自然と触れ合うなどとたわ言。ふれあいという言葉そのものが虚言なのですから。

 この中にジオパークのロゴとイラストが入ったポロシャツを着て参加したものが何名かいたということですが、ジオパークに真摯に取り組んでいる方からすれば相当な迷惑でしょう。誰が何を着ようが自由ではありますが、mont-bellだけがTシャツで大儲け。イヌワシも酒田市の市の鳥としながらもスノーモービルの入山に対してはスノーモービルとイヌワシの営巣に関しては因果関係はわからないということで行政も地元山岳会も何をするわけでもなし、そのうち自然環境は見る影もなくなりそうです。鳥海山笙ヶ岳にしても池塘見たさに新たに踏み跡が付けられている状況です。

 観光という金儲けのためには自然保護、環境保護などお題目ほどの役にも立たない言葉になっているようです。

 何年か前、ジオパークの登録更新審査の記事が新聞に載っていましたがなんだか観光地巡りしているようにしか見えませんでした。審査料というのはいくらかかるか知りませんが安くはないはずです。維持費用だって馬鹿にならないでしょう。ISOも審査、登録、更新と費用は掛かります。しかしジオパークのようにロゴ、マーク等使い放題ではありません。使用箇所等申請して許可を得なければいくらISO登録事業所だとしてもロゴ、マークは勝手に使用できません。ホームページに使うのも許可が必要、ましてTシャツに使用など論外です。こうしてみるとジオパークというのはかなり緩い規格のようです。漬物や土産物にまでジオパークを謳っていて何のためのジオパーク登録かわかりません。真剣に取り組んでいる方々はどう思っているのでしょう。

 ジオパークの協議会だか執行部だかは知りませんがこういったポロシャツを販売することでジオパークを知らしめ認識を広めようとしたのかもしれません。しかし、このシャツを着て自然、環境保護に逆行するような催し物に参加されてしまうとは思ってもいなかったでしょう。ジオパークの協議会もそこまで考えて使用を制限するべきでしょう。それ以前にジオパークの登録許可元がもっと厳しく制限しないといけないのではないでしょうか。

 

 ところで昭和三十年代でも田圃の水路に行けば日本ザリガニなどもはや見ることがなく、ザリガニといえばあの赤いアメリカザリガニだとみんな思っていたのですからね。日本ザリガニなんて見たことがある人の方が少ないでしょう。動植物から資本にいたるまで、外来危険生物ははびこっています。


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