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デンマーク王室クリスチャン王子(18)、女王の退位後に多額の支給金を受け取ることに


2024年1月4日(木)10時4分 Techinsight



2023年10月に18歳の誕生日を迎えたクリスチャン王子。父フレデリック皇太子の即位に伴い、王位継承順位第1位となる(画像は『DET DANSKE KONGEHUS 2023年10月15日付Instagram「Tillykke til Hans Kongelige Højhed Prins Christian, der i dag fylder 18 år」』のスクリーンショット)


デンマーク王国の女王マルグレーテ2世(83)が退位するにあたり、国王に即位するフレデリック皇太子(55)と妻メアリー皇太子妃(51)、長男クリスチャン王子(18)に与えられる新たな称号が発表された。父の即位に伴い王位継承順位第1位に繰り上がるクリスチャン王子は、デンマークの国家予算から多額の手当てを受け取ることになるという。


デンマーク王国の女王マルグレーテ2世は、大晦日に放送されたテレビ演説で突然の退位を表明した。女王は即位52周年にあたる現地時間1月14日に正式に退位し、フレデリック皇太子が国王に即位すると述べた。


デンマーク王室は2日に声明文を発表し、女王の退位を受けて、フレデリック皇太子と妻メアリー皇太子妃、夫妻の長男クリスチャン王子の称号が変化することを伝えた。


フレデリック皇太子は“フレデリック10世殿下(HM King Frederik the 10th)”としてデンマークの王位に即位し、メアリー皇太子妃は“メアリー王妃殿下(HM Queen Mary)”と呼ばれる。さらに夫妻は今後、デンマーク国王とデンマーク王妃の称号も保有する。


マルグレーテ女王は退位後も“マルグレーテ女王陛下(HM Queen Margrethe)”の称号を保持し続けることになる。


フレデリック皇太子とメアリー皇太子妃の長男クリスチャン王子は王位継承順位第1位に繰り上がり、“クリスチャン皇太子殿下(HRH Crown Prince Christian)”の称号が与えられる。


そんな王子は今後、デンマークの国家予算から引き出される多額の王室支給金を受け取ることになるという。


現在、コペンハーゲン郊外にあるハイスクール「Ordrup Gymnasium」で中等教育の最終学年に在籍するクリスチャン王子は、昨年10月に18歳の誕生日を迎えた時点で、政府からの経済的援助を受け取る権利があった。


しかし王室は同年6月に声明を発表し、「王子の来年の主な優先課題は、後期中等教育の修了である」と述べ、「首相官邸とは、フォルケティング(議会)からの財政支援は王子が21歳になった時、あるいはそれ以前に王位が変わる可能性がある場合にのみ、求めることで合意している」と伝えた。


王子はハイスクール卒業後、大学に進学するのかどうかについては現在のところ不明だ。


マルグレーテ女王は現在、生活費と人件費として年間約1億デンマーククローネ(約21億円)の支給金を受け取っている。


クリスチャン王子が受け取る正確な金額については明らかになっていないが、王子は毎年100万デンマーククローネ(約2100万円)を非課税で受け取るとみられている。


デンマーク王室所得税法により、王子は所得税の支払いを免除され、自動車登録法により、登録税と環境税の支払いも免除される。


マルグレーテ女王とフレデリック皇太子はともに18歳の頃から王室手当を受け取っていたが、2人はその年齢に達するまでに王位継承順位第1位になっていた。


なお、フレデリック皇太子が国王に即位した後、長男クリスチャン王子が王位継承順位1位となり、長女イザベラ王女(16)が第2位、双子の次男ヴィンセント王子と次女ヨセフィーネ王女(ともに12)がそれぞれ第3位と第4位になる。


画像は『DET DANSKE KONGEHUS 2023年10月15日付Instagram「Tillykke til Hans Kongelige Højhed Prins Christian, der i dag fylder 18 år」「Før dagens balkonfejring på Amalienborg blev den kongelige familie fotograferet i anledning af Hans Kongelige Højhed Prins Christians 18-års fødselsdag.」、2023年10月17日付Instagram「Som et evigt minde om en helt særlig dag blev Kronprinsfamilien på Hans Kongelige Højhed Prins Christians 18-års fødselsdag fotograferet til en række gallaportrætter.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)


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エリザベス女王は、ヘンリー王子夫妻が娘をリリベットと名付けることを許可していなかったそうだ。2024年1月16日





2021年に生まれた娘をリリベットと名付けたヘンリー王子とメーガン妃。

エリザベス女王が両親や妹のマーガレット王女、夫フィリップ王配など、ごく親しい人から呼ばれていたプライベートな愛称を命名することに対し、2人は女王から祝福を得たと発表していたが、実際のところは違ったようだ。


近日発売されるチャールズ国王の伝記『Charles III: New King. New Court. The Inside Story(原題)』を「デイリー・メール」が入手し、本書の中でヘンリー王子夫妻が女王から祝福を受けたと声明を出した際、女王は「見たこともないほど怒っていた」と王室関係者が明かしたことが綴られているという。



当時リリベット王女の名前を巡っては、BBCも王子夫妻の主張とは異なる内容を報道。


「王室関係者はBBCに対し、女王は幼少期のニックネームの使用について、ヘンリー王子とメーガン妃から許可を求められなかった。

ヘンリー王子は女王から娘をリリベットと呼ぶ許可を求めたとされているが、女王は一度も聞かれていないと王室関係者が明かしている」と、王室特派員のジョニー・ダイモンドがツイート(現X)していた。


これに対し、王子夫妻は弁護士を通じてBBCなどメディアに対し、こうした報道は虚偽で有害であるため繰り返さないようにと書簡を送付し、法的措置も辞さないと発表。

また、王室に彼らの主張を支持するよう求めていたが、これは拒否されたとされている。


一方「ページ・シックス」によると、ヘンリー王子はメーガン妃が出産した後、女王に連絡して会話を持ったと証言する関係者もいるという。


しかし、その内容は「娘の誕生を報告し、女王にちなんで名付けたいと告げる類のもので、ノーと言えるような話ではなかった」とし、「2人は許可を求めたというよりも、報告のような形だったのではないか」と述べている。

Text: Tae Terai


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