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アンドルー王子が王室追放へ エプスタイン事件「機密解除」が王室を直撃!




2024年1月5日 20:10東スポWEB


 米富豪の故ジェフリー・エプスタイン氏の事件で、〝関係者〟とされる名前が機密解除により公開されたことで、米前大統領ドナルド・トランプ氏ら超大物の名前が挙がっており米財政界や芸能界が激震している。


 同氏の友人で未成年女性の買春スキャンダルにより英王室から〝無期限謹慎中〟のアンドルー王子は機密文書に69回も名前が言及されており、新たな衝撃が走っている。英紙サンが5日に報じた


 エプスタイン事件とは、米投資家で大富豪だったエプスタイン氏が1990年代半ばから10年以上にわたり、米ニューヨークやフロリダ州パームビーチの自宅で数十人の少女らを性的虐待し、財政界や芸能界の多くのセレブたちに児童買春をさせたとして起訴され、有罪判決を受けた性犯罪事件のことだ。同被告は2019年8月に拘置所で自殺した。


 エプスタイン氏と親しかったアンドルー王子は、94年から04年の間にこの事件に関与していたとされており、2年前には性的虐待の告発者ヴァージニア・ジュフリーさんに和解金として数百万ポンドを支払っている。

その直後に王室の役割を剥奪され、エリザベス女王によって公務から追放された。機密文書ではジュフリーさんは当時17際だったとされ、関係を持った当時未成年だった他の女性の証言も記載されている。


 今回、機密文書が明らかになったことで、チャールズ国王には「アンドルー王子をロイヤルロッジから撤退させ、王室の称号と役割をすべて剥奪すべき」と求める声が強く上がっており、厳しい処罰を下すのは必至。

機密文書は全米の財政界、芸能界を激震させているが、アンドルー王子の王室メンバーとしてのキャリアもこれで完全に絶たれることになりそうだ















2022/09/10 8:30





かつてこれほど王位継承の覚悟ができた跡継ぎはいただろうか。

エリザベス2世の長男、王になるために生まれてきた男、英国王政の歴史の中で誰よりも長く王位継承者に指名されていたチャールズ皇太子が、9月8日に即位した。

国王チャールズ3世として彼は、世界で最も重要な立憲君主制国家の君主、最も由緒ある王家の当主、そして荒波にもまれる国の永続性のシンボルとして君臨する。


不器用で自信のない青年であった彼は不幸な中年夫となり、そしてその後73歳にして自信に満ちた白髪の立派な紳士となり、気候変動や環境保護といった、かつては風変わりだったが今では時代と奇妙にマッチしてきた活動に深く傾倒している。



エリザベス女王のイメージと比べると

チャールズ国王が今後、母親と同等の尊敬や愛情を享受できるかどうかはまた別の問題である。

25歳で即位したエリザベス女王は、ほとんどのイギリス人の寿命よりも長く在位し、世界中に領土を広げた帝国からEUの不本意な加盟国、そしてブレグジット後の不確かな未来へと激動の道を歩んだ国を、ストイックな尊厳を持って支えてきた。


それに比べると、おそらく必然的なことに、チャールズ国王の旅はあまり称賛されてはこなかった。

ダイアナ妃との結婚生活はタブロイド誌の見出しと相互の不倫疑惑の中で崩壊したが、多くの人々にとって、それが国王の生涯の決定的な出来事であり続けている。


1990年代半ば、チャールズ国王は公的生活においてどん底の状態にいた。

「スキャンダルで傷がついた世継ぎからは王位継承の資格を剥奪すべきだ」「王位を1世代飛ばして、世間の評判が悪くない長男のウィリアム王子に渡すべきだ」との批判すら起きていた。


当然ダイアナ元妃との結婚生活の頃と比べてしまえばこれはどうってことない。

下劣なタブロイド紙の記事、テレビの暴露インタビュー(「この結婚生活には3人いたの」BBCのインタビューで夫の皇太子、後に皇太子と結婚するカミラ・パーカー・ボウルズ夫人について言及したダイアナ元妃の発言)、悲痛な離婚、ダイアナ元妃の1997年パリでの交通事故死といったこれらすべてが、多くの人が抱くチャーズル国王イメージを形作ってきた。

無礼で卑劣な男、彼の家族は思いやりがない義理の姻戚というイメージだ。


世論調査会社MORIによると、チャールズ皇太子は素晴らしい国王になるだろうと言う人の割合は、1991年から1996年にかけて82%から41%に急落している。



イメージは徐々に回復

しかし、ダイアナ元妃の死が転換点となった。当時、国民からはその死を悼む声があがっていたが、チャールズ国王はトニー・ブレア首相とともに母である女王を動かして、ダイアナ元妃の追悼をおこなったのだ。これをきっかけにイメージが回復していった。


彼はおおむねうまくやり切った。

今やチャールズ国王の先行きに否定的なイギリス人はほとんどいない。たとえ国王が国家の父というより古臭いおじさんに見えるとしても。


チャールズ国王は、ダイアナ妃との結婚前と結婚中に恋愛関係にあったカミラ夫人と2005年に結婚して以来、私生活が安定している。

父であるフィリップ殿下が昨年99歳で亡くなり、チャールズ国王はウィンザー家の家長となった。王妃の称号を手にしたカミラ夫人は、彼の傍らで、気丈で立派な存在感を放っている。


しかし、チャールズ国王は、次男ヘンリー王子とアメリカ人俳優の妻メーガン妃との不仲、弟のアンドルー王子が、実業家ジェフリー・エプスタインとの不快な関係により、10代の若者に性的虐待を加えたとして民事訴訟を起こされるなど、一連の騒動で揺らいだ王室のかじ取りをすることになる。

チャールズ国王は、厄介な家族の統率に苦労している。


また、彼は長い間、君主制の合理化を推し進め、公的資金からの支出を減らすことも目指してきた。君主として、その計画を完全に実行に移すことができるのだ。



王室にとっても大きな転換期になる

女王エリザベス2世の時代の終わりは、愛された女王の死というだけではなく、チャールズ国王が生涯をかけて準備してきた自身のアイデアを仕事に反映させることになるため、大きな転換期となることが約束されているのである。

「(エリザベス女王とは)まったく違ったスタイルになるだろう」と、キングス・カレッジ・ロンドンの教授で、イギリスの立憲制度における君主制の役割について研究しているバーノン・ボグダナー氏は話す。

「彼は活動的な王となり、おそらく特権を限界まで押し広げるでしょうが、それを超えることはないだろう」。


チャールズ国王は、プリンス・オブ・ウェールズ(皇太子)としてのアイデンティティーを作り上げようと努めていたと同教授は言う。

彼はその地位に誰よりも長く就いていたが、職務記述書などはなかったのだ。


チャールズ国王は、恵まれない若者100万人近くに支援を提供してきたプリンス・トラスト(皇太子信託基金)などの素晴らしい慈善事業を設立し、持続可能な都市計画や環境保護などがファッショナブルになる前からそれらの運動を支持していた。


近年は、女王の公務のうち、外遊やナイト爵位の叙爵などいくつかを代行していた。

リメンブランス・デー(第1次世界大戦休戦記念日)には、女王に代わってイギリス戦没兵士慰霊碑に花輪を供えた。議会開会式では、女王をウェストミンスター宮殿にエスコートした。


緊迫した政治問題に踏み込むことも厭わなかった。事あるごとに宗教的寛容を擁護し、イスラム教への偏見を批判した。

2005年にロンドンで発生したイスラム過激主義者による一連のテロ攻撃の後、イスラム教徒に対するバックラッシュが起こる可能性を低減するうえで、チャールズ国王のそれらの発言が貢献したと評価する人もいる。


ボグダナー教授は、「ナイトクラブに行ったり、何もしないで過ごすこともできたはずなのに、彼は役割を見つけたのだ」と言う。



政治的なスタンスが垣間見えることも

はっきりと意見を述べたことによって窮地に立たされたこともあった。1984年にナショナル・ギャラリーの拡張案を「誰からも愛される優雅な友人の顔にできた巨大なできもの」のようだと揶揄したのは有名な話だ。


計画は廃案になったが、数年後、著名な建築家らが、自分が気に入らない設計案が不利になるように裏でロビー活動を行うのは憲法上の役割の乱用だとチャールズ国王に対する苦情を述べた。


国王として、チャールズ3世は自分の意見を胸にしまっておかなければならない。

彼の母親はとても控えめで、王室ウォッチャーはブレグジットのような激しく議論される問題でさえ彼女の立場を読み取れなかった。


チャールズ国王もまた、ブレグジットについて意見を言わないように気をつけていたが、2020年にドイツ議会で「どの国も真の島ではない」と、ドイツとイギリスとが協力し続けるよう訴えたときに、彼の考えを垣間見ることができた。


チャールズ国王が、その広範な慈善活動を続けるかどうかは明らかではない。彼はプリンス・トラストのほか、400以上の慈善団体の後援者、または理事長を務めている。しかし、彼の慈善活動には問題がないわけではない。

ある慈善団体のCEOであるマイケル・フォーセット氏は、サウジアラビアの億万長者に爵位を与える約束をしたことで告発され、辞任。このスキャンダルによって、周囲の人間に対する判断力の欠如というチャールズ国王の最大の弱点が露呈したとも言える。



最大の課題は「家族との関係」

チャールズ国王にとって、個人的な最大の課題は、息子との溝を埋めることかもしれない。

ハリー王子はアメリカのテレビ番組で父親がしばらくの間、自分の電話に出なくなったと語った。ハリー王子は「傷ついたことがたくさんある」と言った。

和解の兆しはほとんどなく、バッキンガム宮殿に近い人々は、ハリー王子が執筆中の回顧録で、家族の亀裂をさらに広げるのではないかと懸念している。


チャールズ国王は、弟のアンドルー王子とエプスタインの関係から生じた法的問題にも対処しなければならない。

自分の弟がBBCのインタビューでひどい対応をし、潔白を証明しようとしたことを受け、チャールズ国王は王室の義務からアンドルー王子を除外するよう迅速に動いた。


王室ウォッチャーが述べたところによると、これは母親が亡くなる前でさえ、チャールズ3世が家族のリーダー、そして次期王としての役割を果たしていることを反映している。

王室伝記作家であるペニー・ジュナー氏は、「チャールズは近年、能力が高まっている」「より自信に満ちたキャラクターのようで、自分らしく幸せに見える」と語っている。


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